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ドラマ『WITH LOVE(1998年)』 誤送信されたEメールからはじまるプラトニック・ラブ

今から25年前にフジテレビで放送された

『WITH LOVE』



及川光博さんのデビュー作と知って興味を持ち、
サムネの竹野内豊さんの凛々しさにも惹かれて
先ほどFODにて全12話観終わったので感想を綴っていく


【 ざっくりあらすじ 】

仕事にも女にも疲れていた 27歳の作曲家 長谷川天〈竹野内豊〉
過去の恋愛が忘れられず、セフレのDJ 佳織〈藤原紀香〉とズルズル付き合う惰性の日々を送っている

一方、家と仕事場を往復するだけの平凡な毎日を送っていた23歳の銀行員 村上雨音〈田中美里〉
初めて恋愛を知った相手に裏切られた勢いでパソコンを購入、
するとそこに曲が添付された一通のメールが届く

送り主は 天 だった

誤送信されたメールをきっかけに 雨音 の平凡な日常、
天 の惰性の日々が目まぐるしく彩られていく___



最終回、幕の閉じ方がキレイかつドラマチックで思わず拍手した


2023年 この令和の時代に観ても心動かされるものがあった


1998年当時パソコン・インターネットが少しずつ浸透してきた時期だったそうで、
その流れを汲んでドラマになったとのこと

でもなんでパソコン?
登場人物 携帯持ってるんだったら携帯で送ればいいのにと思って調べてみたところ
ギリギリまだ携帯にメール機能が付いていなかったみたいで、なるほどな〜と
それはパソコンで送るしかないかと納得

あとびっくりしたのがパソコンから
「ピーヒョロロ〜」みたいな音が出ること
パソコンやる度にめっちゃうるさかったんだろうなと、
それとパソコンが分厚すぎて新鮮だった


匿名or生身の人間

顔の見えない、どこの誰だが分からない状態で
しばらくやり取りが交わされていくのだけど
メールでは深く心を通わせられている反面
現実世界ではすれ違う様子がいじらしくてたまらなかった

そして今SNSを利用している身としては刺さるセリフも度々あり、時代が違うのに普遍性を感じた


メールでは自分を偽ろうと思えばいくらでも偽れる、
お互い顔を知っている相手よりも本音を話しやすい、
匿名の世界の人間を信じるか 生身の人間を信じるか…
ここの部分をじっくり12話かけてロマンチックに掘り下げられていた


お台場・自由の女神像

劇中では、お台場にある自由の女神像がなにかとドラマチックな場面で登場している


そして今回初めて知ったこと、

自由の女神像

高さ約11m、重さ約9t、ブロンズ製(フランスのクーベルタン鋳造所にて複製)

1998年4月29日~1999年5月9日、「自由の女神」像がお台場海浜公園に設置されていた。
これは「日本におけるフランス年」事業(共催事業)の一環として設置したもの。

「自由の女神」像は非常に好評で、臨海副都心地区の賑わい創設に多いに役立った。
このため、地元の「臨海副都心まちづくり協議会」は女神像の返却後も、レプリカを設置することを強く希望していた。

この結果、フランスから「自由の女神像レプリカ」の作成が認められた。

wikimapia

PRも兼ねていたのかなと思った

2008年にお台場冒険王へ遊びに行った時に初めて自由の女神像を生で見たけど、
元々はフランスのものを運んできたとは知らなかったし
時期的に私が見た女神像はレプリカだったんだなぁ
気づかぬうちに聖地巡礼してた

もしフランスから許可が下りなかったら存在してなかったものだったのか〜


主要キャストについて


長谷川 天〈竹野内豊〉

真顔はカッコいいのに笑顔はかわいい
そのバランスが絶妙なお顔立ち、
加えて声の良さ、
こんなに色気を感じる20代奇跡だなって思った
(50代の現在もキープされていてホント奇跡)

最初はただチャラチャラした 女にだらしない男かと思いきや、
回を追うごとに実は一途で繊細ということが伝わってきて嫌いになる隙のないキャラクターだった

ホント笑っちゃうほどずーっとカッコいい
さりげないキスが上手すぎて素晴らしかった
存在していただいてありがとうございますレベル


村上 雨音〈田中美里〉

初恋愛の相手に裏切られた影響で人を好きになることに臆病になっている、真面目な若い女性がハマっていた
社会に揉まれて傷ついた心をメールのやりとりで癒やされていく様子にちょっと共感したり

でもホント23歳には見えない
老けてるとか失礼なこと言いたい訳じゃなくて
本当に昔の方ってとても大人っぽく見えるのはなぜなんだろう

全てではないけど今のヒロイン級の女優さんって大体可愛らしい顔立ちが多いような気がして
なんかトータルして幼く見えてしまう
それが悪い訳ではないけども…


吉田〈及川光博〉

最初、あら〜爽やかな好青年じゃないって思ってたら、


・初めて出会った合コンの帰り道にホテルへ無理矢理連れ込み未遂
・雨音が嫌がっているのに職場に何度も押しかける
・雨音が風邪引いたことを同僚から聞き出して
自宅凸ってホットワイン作って眠らせた挙げ句に人のパソコンメール勝手に見る
・堂々と嘘をつく
・旅行先で性的同意なく襲いかかる、
後日また職場に来た挙げ句に
「あれは僕たちに必要なことだったから謝りません」宣言


正直ドクズすぎて引いた
相手の気持ちガン無視で自分自分自分自分…
品のあるお顔立ちで身勝手なオス感しか感じられなかったのが嫌だった
現れる度に指をパラパラして度々見せる笑顔も、「吉田です」の電話も恐怖だった

ミッチーさんデビュー作からめちゃくちゃ強烈なキャラ演じられてたんだなって、
当時 役が災いして嫌われなかったのかなとか ふと思ったり

でも最後まで辛抱して見届けると
まあ人間 間違うこともあるかと、
なにより 雨音 が広い心で許してるし
最終回で印象が覆ったから嫌いなキャラクターのままで終わらなくてよかった

佳織〈藤原紀香〉

DJを生業としている 天 のセフレ役

割り切っているように見えてちょっと嫉妬が見え隠れしたり、
でもジタバタめんどくさい女にはならず
さっぱりとしたキャラクターだった

紀香さんといえば『シュレック』と『ギネ』の印象が強かったけど、
この役はナチュラルにキャラがハマってて好きだったな〜


このドラマはかなりの高視聴率だったにも関わらずVHSの販売のみでDVD・Blu-ray販売してないとのこと、
でも配信で時代をこえて観ることができて凄くたのしかった

また新たにお気に入りのドラマが増えました✨


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