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情熱大陸や、SWITCHインタビュー達人達にも出演された人気ショートショート作家の田丸雅智さん。代表作「海酒」は又吉直樹さん主演でカンヌ国際映画祭でも上映されたり、他にも作品がラジオドラマ化されたり、教科書に作品が掲載されるほど。その田丸さんが審査員を務めていらっしゃるショートショートコンテスト「空想競技2020」。今年開催できなかったオリンピックの代わりに?!盛り上がっていこうという趣旨だと私なりに解釈している。

まずは、田丸さん主催のショートショートガーデンに投稿し、そこからエントリーするという流れにそって、なんとか締切時間30分前に投稿完了。まだ書き始めて2作品目のひよっこショートショート。400字という制限が、取捨選択能力を鍛えてくれる。

今まで存在していない空想上の競技をぜひご一読いただき、イメージの世界で遊んでいただけたら幸いです。

『声を視よ、波形に酔うな』
            
人はそれぞれ生まれつき、声の周波数が決まっている。

声の高い低いや声の大きさ、声質とも少し異なる周波数。特殊な機械を使えばそれを波形として見ることもできるが、この競技では感覚だけを頼りに、自分と同じ、もしくは似た声の周波数を持つ人たちを集める。制限時間内に、より多く人が集まったチームが勝利する団体戦「導かれる方へ(波形グルーピング)」に加えて個人戦も。

こちらは自分の声の周波数の波にどれだけ長く乗っていられるか、その時間を競うものだ。目には見えない自分の声の波をどうやってつかまえるのか、いかにしてそれに長く乗り続けるのかが勝敗に影響する。

老若男女問わず参加できると高く評価された新種の競技。SNSではすでに「周波数サーフィン」という競技名がバズり、注目を集めている。参加希望者数は増える一方。

尚当日は、手話で言葉を紡ぐ手の動きをソーラーセンサーに変換した、美しい光アートが会場を彩る予定だ。

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