ネガティブケイパビリティってなに?答えの出ない出来事への向き合い方

最近注目されているワードらしい。ネットを漁っていた時に見つけた言葉で、自分に足りないものだなと思ったのでまとめる。

イギリスの詩人ジョン・キーツが最初に記した言葉。
不確実なものや未解決のものを受容する能力を記述した言葉。容易に答えの出ない事態に耐えうる能力のこと。悩める現代人に最も必要と考えるのは「共感する」ことであり、この共感が成熟する過程で現れる。

Wikipedia

逆の概念は「ポジティブ・ケイパビリティ」という。
意味は「できるだけ早く答えを出して、不確かさや不思議さ、懐疑の中から脱出する」、「問題に対してすぐに答えを出し『わからない』を『わかる』に置き換えていく」とある。

会社ではよく「結論から先に言う」ような風潮があるのはもちろん、日常生活ではYouTubeやTikTokのショート動画の流行もあり、「早く、正確な答え」が強く求められている気がする。それが良しと評価される世の中だから、二元論のように曖昧な答えは良くないと当たり前に考えていた。

でも、世の中全てすぐに解決できる問題ばかりではない。現に、私のストレスの元凶である職場の悩みなんかは退職しない限り解決することは難しい。
私は身の回りの小さなストレスを解消するために物事を最適化することが好きだ。問題を見つけたら「早く、正確」な答えを見つけ出して日常のプチストレスを解決する。ライフハックの記事とか読むのも好きだし、人間関係を円滑に進めるという考えのもとに心理学とかも好き。分からないことはすぐにiPhoneで調べて解決しようとする。だからこそ、なんでも「ポジティブ・ケイパビリティ」のように考えてしまう癖があり、それが白黒思考にも繋がっている気がする。

ネガティブ・ケイパビリティを得るには「急がず待つ、分からないからといって結論を焦らない」とある。
分からないことのもどかしさやストレスに耐えつつ、自分の頭で考え続けることで、別の考えや解決策が生まれるかもしれない。安易な答えに飛びつくことなく色々と悩み続けるからこそ、見えてくるものがあるかもしれない。

ストレスの壁にぶち当たったらこの言葉を思い出して冷静に深呼吸しよう、とりあえず目の前のことを淡々と処理してぐるぐる考えることを辞めよう、ふとしたときにそのストレスが解消できるのを待ってみよう。


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