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午前四時の試写室

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『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』という映画の制作・配給に関連するエッセイを集めたマガジンです。
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記事一覧

午前4時の試写室 vol.4 韓国へ続く道

今年、すでに韓国に2回行った。不思議なもんだ。だって、この年になるまで韓国とはほとんど縁…

出会って、別れる。出会って、別れる。そしてわたしたちは。

もはやご存知だと思うが、この2年間、映画を作ってきた。『目の見えない白鳥さん、アートを見…

ワールドプレミアってなんだ?

すでに1週間前になってしまいましたが、無事に『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』の…

プールへ飛び込め

奇妙な夢を見た。高い崖のようなところから20メートルくらい下にあるプールに飛び込むしかない…

午前四時の試写室 (前編)

 二〇二二年の二月一〇日午前五時五〇分――。  私と友人の三好大輔は、制作中のドキュメン…

午前四時の試写室 (後編)

映画の宣伝・配給というものに実に多くの資金が必要になることを知った私と三好は、最終手段と…

午前四時の試写室 (中編)

前編では、自主制作したドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』の完成までの顛末を書きつつ、「この原稿が世に出る頃には、どこかの街の映画館で上映されているかもしれないし、そうではないかもしれない」としめくくった。中編ではさらなる詳細とその後の展開を書きたい。  遡ること二〇二一年の一二月。  「Hさんが出てくる場面はいらない。その次の場面も。えーと、Hさんのシーンは全カットで」  そう言ったのは、ある配給会社のプロデューサーだった。西荻窪のレンタルスペ