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ホワイトマウンテンってどこだ?

年末から昨日にかけて、約束していた原稿がいくつかあり、その進行も遅れ、あまりにも追い詰められ、noteもフェイスブックなにも投稿できなかった。

そんな原稿のひとつが、去年いったニューイングランド紀行。9月から10月にかけて家族三人ででかけたものだ。

一年に一度くらいは旅らしい旅をしよう。

いつの頃からか、それが家族のとりきめになった。「旅らしい旅」の定義は曖昧だけど、十日から二週間くらいの間、予定を決め込まずゆるゆると移動する。基本メンバーは私、夫のイオ君、娘のナナオ(当時三歳)。

ナナオが〇歳の時はアメリカのヨセミテ国立公園へ、一歳のときは瀬戸内海の島巡り、そして去年はキャンピングカーで北海道の道東を漂流した。

というわけで4年目の今年は、夏くらいには「どこに行こうか!」と検討し始めた。

「キューバってどう?」
「いいねえ、それか久しぶりにメキシコもいいな」
「うん、どっちも捨てがたいよね」私たちはそれらの国のガイドブックを買い、安い航空券を探し、さらには現地に住む友人にスペイン語でメッセージも送った。Nos Veremos! (会おう!)

 しかし、なぜだろう。最終的に選んだのは、アメリカ北東部のニューイングランド地方だった。

 まったく奇妙だ。私たちは結婚して以来一度も「ニューイングランド」という単語を発したことすらなかった。

決め手になったのは、夫のイオくんの「ホワイトマウンテンにいってみたい」

は? どこそれ? 

どうやらそこは、ニュージャージー州の山岳地帯で、紅葉が綺麗だという。

ホワイトマウンテン? 聞いたこともないけど、なんか名前がいいね。

ということでなにも知らないホワイトマウンテンが目的地として決まった。まあ、旅のなんてそんなロシアンルーレットな感じも悪くないかも。

しかし、さすがいい加減なわたしたち。出発したあとは色々なことが起こり、ホワイトマウンテンにたどりつくことすらできなかった。そのかわり、いろいろと素晴らしい瞬間に立ち会えたように思う。

そんな旅の顛末を書くと、1万字の約束が、1万8000字に。

約2倍!?

ながい、長すぎるだろ、おいおい、と思いながら、そのまま昨日メールで送信。(しかも半日締め切りを過ぎてしまいました、すみません)

編集者Tさんから戻ってきたのは、「とりあえず組んで、みてみましょう」という慈母のような言葉。重ね重ね、すみません。今年も連載を頑張ります。

というわけで、みなさん、あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

PS ニューイングランド紀行は「熱風」2月号に掲載です。



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