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本棚:『稲荷町グルメロード2』

とある地方都市「あおば市」にある「ゾンビロード」とも揶揄される商店街の活性化のアドバイザーに就任したクリスとアシスタントの幸菜のその後。幸菜は就活のため東京に戻り、クリスは新たにスタッフとアルバイトを雇うものの、それぞれの道は険しく…。

【感想】かつては賑わっていた商店街の写真などを見ると、「あぁ、この頃に行ってみたい!」と思いますし、「かつての賑わいを取り戻す」と聞けば、その当時が再現されるようなイメージを持ってしまいますが、実際には過去と全く同じというのは難しいのでしょう。過去のままでよければ、現在もそのまま存在できているはずですし。過去には戻れないというのは分かり切ったことだけど、だからこそ、大事なものは簡単には手放しちゃいけないんだろうなぁ。
幸菜の就活シーンは途中に挿入されている形式ですが、もうだいぶ昔のことなのに、自分の就活を思い出し、嫌だったなぁ、人生やり直せても受験と就活はパスしたい!と思います。でも、なかなか内定もらえなくて、社会から否定されているように感じたあの頃を思い出せば、曲がりなりにも十数年、働けていることはありがたいとも思います。

何が引き金かは分かりませんが、最近「マンマ・ミーア!」を観たいなぁ~と思っていた中で、本書の話のタイトルの中にも「マンマ・ミーア!」があり、さらに観に行きたくなってしまいました。でも、今は公演の予定はないようで…。ABBAの曲を聴くことで我慢かなぁ。


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