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本棚:『ねんねこ書房謎解き帖 文豪の尋ね人』

時は大正、関東大震災の翌年。17歳のこよりは、震災で働いていた店が潰れ、なんとか乾物屋で働かせてもらっていたものの、大量の商品を駄目にしてしまい、再び路頭に迷う羽目に。新しい働き口を求めてやって来たのは、東京神田神保町。

こよりがなんとか働き口として見つけた「ねんねこ書房」は萬相談事を請け負っており、店主が解決のヒントとしてこよりに与えるのが本でして、各話で実在の本が登場します。全五話のうち、私が読んだことがあるのは『羅生門』のみ。しかも、高校の教科書に載っていたからで。たしか感想文の宿題があって、先生からのコメントが、まだ人間の汚いところを知らない、ピュアだと感じた、みたいなことだったように思います。うーん、世間知らずってこと?って思ったような記憶が…。
それでもこの作品の舞台が大正ということを考えると、たとえ教科書に載っていたからとはいえ、いまだに読まれているってすごいなと思いました。

本屋さんは好きで、たまに行くものの、古書店は行ったことないんですよね。古書店というと『ビブリア古書堂の事件手帖』を思い出します。神保町も本の中では何度も目にした地名ですが、実際に行ったことはなく。古書というのが、どんなものなのかも含めて、せっかくだから、今度行ってみようかな。


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