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盲ろう者の田畑さんとなにかの本を作ろうと思っている件 その8

二度目にお会いしたときの話が続いております。これまでのお話はこちらで

映画会の話の前に、前回書き忘れていたことを書きます。

瀧尾さんに、手話を覚えるために、手話検定を目標にしようかと思っている、とお話ししたところ、検定よりも「この人と手話で話したい」と思う相手がいるほうが覚えられますよ、と教えてくださいました。検定の勉強でもあるていどは覚えられるけど、実際に手話で会話をしながら覚えていく方がおすすめのようです。
「そういう人が身近にだれかいますか?」 
「田畑さんです。(きっぱり)」 
……ですよね。という空気に。
そんな話をしたあとで、自分ははじめは手話より点字のほうに興味があったので、指点字のアプリとか、スマホに入れたんですが、うんぬん、と話していたら、瀧尾さんがおすすめの無料アプリを教えてくださいました。
「ゲームで学べる手話辞典」 2014年に作られたので、ゲームの画像や音源は今の感覚ではもう懐かしい感じですが、やってみたら、手話初心者には面白い体験と思いました。手話を教えてくれるキャラクターも選べて、徐々に増やせるよう。下の動画のイラストは司書さんで背景が図書館。

iPhone Android どちら用もあります。辞典部分の単語集を増やすときだけ有料ですが、ゲームは無料でできます。暇つぶしの隙間のゲームの時間で、手話が少し覚えられます。興味があったら、皆さんも、ぜひ。

本を読んだりネットを検索して一人で情報を得ようとするより、手話ができる方と会って話してみると、新しい発見や知識がたくさん得られます。
瀧尾さんありがとうございました。映画のあとバタバタしてご挨拶できぬままでした。お仕事のことも含めて、またいろいろとお話を伺いたいです。
(そして田畑さん大絶賛のかわいい奥さまと、仲良くお幸せに~。)

はい、で、
映画『咲む』の上映会。

田畑さん、慣れた道なのか、歩くのが早く、信号が変わるのもすぐ察知し、「ほんとうに盲ろう者なんかい!」と瀧尾さんたちと突っ込みながらあとを追いかけるようにして、会場に。
わたしは一般なのでチケットは前もって購入。横浜市聴覚障害者協会主催ということで、入り口のもぎりのスタッフさんは協会のメンバーさんのよう。話しかけるまで全く見た目ではわからなかったのですが、お返事の声で気づきました。
会場で、偶然田畑さんのお母様にもお会いできました。
みなさん想像してください。知らない作家が本作るとかいって子どもと連絡をとっていると知ったら、どんな親でも不審に思うでしょう。田畑さんは成人だから、保護者というのは変だけど、心配されているだろうから、いずれはちゃんとご家族にあいさつしなくては、と思っていたのです。でもこちらの心のハードルを乗り越えて、お母様は今回の試みを歓迎してくださいました。少しお話しできました。(その内容で、田畑さんには自立心があって、話を全部伝えているのではないとわかりました。そう育てた親のほうも偉いしすごい)。話してみて、明るく楽しい雰囲気が田畑さんに似てる、と思いました。いや、田畑さんが母に似たのか。よろしくお願いします~! 

だんだんコロナが心配になってきたころで、中止になるのではないかとハラハラしていましたが、上映会場は感染防止対策をしっかりされていて、入り口と出口も分けられていました。ドアも開いて、換気されていたので、安心。


そのときの公式の報告がこれですね。↓

会場の写真にわたし、写ってる(笑)。

ところで、盲ろう者の田畑さんと映画鑑賞って、みなさん、不思議に思いませんか?
わたしも、どうやって映画を見るんだろうって、思っていました。

では、その話は次回。(だらだら書いててすみません~。いつ本の話になるんでしょうねw)


支えられたい……。m(_ _)m