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やっぱり子どもには希望がある。〜昭和49年zoom試聴会メモ〜

フェイスブックグループページ『遊ぶ・学ぶ・育つ』で、こどもと遊び場~杉並区の現状~【昭和49年制作】視聴会というオンラインイベントに参加しました。

内容も議論も非常に有意義でした。
動画そのものは武田先生のnoteに、要旨とともに紹介してあるので興味のある方は御覧ください。

試聴会直後の興奮気味のFB投稿がこちら。

スクリーンショット 2021-01-18 11.46.06

脳内そのままでわけわかりませんね。笑

試聴会での発言、その後のFB投稿の意図を書き記します。

1.試聴会での発言

視聴後の議論の中で
「今の20代-30代の親世代も、遊び方を知らないで育っている。ゲーム世代が社会を創っているこの状況で、これから明るい未来は望めるのだろうか」

というやや悲観的な問いかけがあり、それに対して概ね下記のように発言しました。

「私は2歳、4歳の子どもがいます。
室内遊びではおもちゃがたくさんあっても飽きてしまうけど、
外に連れて行くと、風で葉が触れ合う音や、海辺できらめく水面をずっと見ている。

彼らは、文明に染まってないんですよね。

これは『学習する組織』の受け売りなんですけど、我々世代は20代〜30代も含めて、産業化社会の教育を受けてしまっている。どうしても無意識下では、そこから離れられない。

でも、子どもたちはまだその影響を受けていない。
幼児期の子どもたちにこそ、希望があるんじゃないかなと。

だから、あまり悲観的に捉えていないんです。
答えになっていないかもしれませんが、こう思っています」

2.FB投稿の意図(ざっくり)

どんなに近代化しようが文明化しようが、ヒトの種の特性はそんなに変わらない。
縄文時代の赤ん坊も2021年生まれの赤ん坊も、生まれ落ちてから五感をフル活用して生きて育ってきているんだ。(その赤ん坊たちも、どこかで現代人になってしまうわけだけど……。)
やっぱり子どもには希望がある。
子どもたちだって大人世代に勝手にメシアに仕立て上げられるのは御免だろうから、大人に何ができるか考えて手を動かす。
久々にzoomで参加した語らう会。コミュニケーションで元気をもらいました。
とにかくいま、ワクワクしているということです。

めっちゃ簡単に言うと、

「いつの時代もヒトの赤ちゃんはヒトの赤ちゃんとして生まれてくるよね!
生まれながらに『現代人』の赤ちゃんはいないんだから、
なんでもかんでもその時代のせいにはできないよ。
だから赤ちゃんには希望があるんだぜ!」

ということです。

なおかつ補足すると、
「我々大人世代は既に『現代人』になってしまっているから、子ども世代にチャンスがある!
現代の良いとこは残して、悪いとこはカットして、未来人を育てて行こうぜ!!」

ということです。

私自身は「昔に戻れ」という懐古主義を主張したいわけでも、
「文明を捨て去りましょう」と反文明主義を貫きたいわけでもありません。
(なおかつ、そうしたい人はそうしたらいいんじゃないかと思っています。)
ここは誤解されそうだなぁと思ったので、以下に補足します。

3.FB投稿の意図(こってり)

2021年生まれの赤子も、
紀元前10000年生まれ(縄文時代)の赤子も、
ヒトという種の個体として生まれてくる。

生物の進化の時間軸では1万年ぽっちの出来事。
ヒトという種が進化するスピードと、人間の文明が発展するスピードに大きく差があります。

糖尿病や腰痛は、食生活の変化や座り仕事に適応できていない証拠ともいいますね。

しかし、
年代や地域、文化に関係なく、
ヒトはヒトとして生まれてくる。

その後、周りの環境によって「縄文人」や「中世人」や「現代人」にならされていくわけです。

おそらく、現代人と縄文人の赤子をすり替えたら、子どもはしれっと環境に適応するのではないでしょうか。
縄文人に育てられた子は、縄文人に。
現代人に育てられた子は、現代人に。

子どもは「現代人」として生まれてくれるわけではないので、「未来人」として育てたらいいんじゃないかな、と思うのです。

現代の良いところは、継承する。
現代のイケてないところは、私達の代でやめる。

自分たちのやっていることを俯瞰して、客観視して、負の再生産をやめていく。

これはとても難しいことなんですよね。
系内にいるものは、系そのものを俯瞰できない。

「中学生時代」は高校生になってからじゃないと全体像を振り返れないし、
地球の全体像は宇宙からじゃないとわからない。
「現代」に育てられて「現代」に生きる我々は、どう意識しても再生産に加担してしまう。

だからこそ、本当に子どもたち、特に幼児期の子どもたちが希望なんです。
「現代」の系内に入ってしまう前の状態の彼らが、
たくさんのことを私達に教えてくれています。

赤子に何らかの違和感が出たり、
赤子が抵抗することは、
そこに「ヒト」に対して「不自然な」介入があるのかもしれません。

4.今後の個人的なアクション

「子ども」が「大人」に囲いこまれてしまうのは、子どもの権利条約が軽視されてきた社会背景もあるのではと思っています。
“子どもは大人の言うことを聞きなさい”という言葉や空気が、繰り返されてきたのではないかと。

社会の中でイケてないな〜と思うことがあるなら、それを家の中に持ち込まなければ良いだけ。

我が家の2歳児ともうすぐ5歳児と過ごす時間が、とても大事だなぁと思います。
元・理科教師の職業柄ついつい観察モードで接してしまうのですが、引き続き観察させてもらいながら、彼らと過ごしていきます。




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