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「共同親権」法案 国会審議

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離婚後共同親権の導入を柱とした民法改正法案について、通常国会での質疑などを集めました。
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記事一覧

令和6年5月9日 参議院法務委員会 民法等の一部を改正する法律案(閣法47号)川合孝典議員質疑

令和6年5月9日 参議院法務委員会 民法等の一部を改正する法律案(閣法47号) 川合孝典議員(国民民主党新緑風会) 川合孝典議員 国民民主党の川合です。ここまでの質疑をお聞かせていただいておりまして、色々と思うところが私もありました。私自身の基本スタンスとしては、今のこの民法改正にあたって、賛成をされる方、また反対をされる方、双方が同じ論点で賛成反対を主張されています。その理由が何かというと、大切な交流要素の部分が明文化をされていないという事。一体何を基準に裁判所が物事を

古庄玄知議員(自民)質疑 2024年5月9日参議院法務委員会

古庄議員 自民党の古庄です。大臣がいらっしゃらないということで、基本的に民事局長の方にお伺いしたいと思います。 今回の民法の改正に関しましては、色々改正点は多岐にわたると思うんですけれども、一番争点になってるのが離婚後共同親権を導入することの是非ということだろうというふうに思っております。 私、離婚当事者が合意する場合、これまで共同親権にしてはならないということは行き過ぎではないかなと考えておりますが、各委員の方々からご指摘がありました、合意がない場合に裁判所が共同親権とい

仁比聡平議員(共産)質疑 2024年5月9日参議院法務委員会

仁比議員 日本共産党の仁比聡平でございます。改めて、今日大臣と民事局長の答弁を伺ってまして、 やっぱりこの法案、この国会で採決をできるような状況ではないということ、改めて思いますね。 通告外の問いから入って申し訳ないんですけども、今川合理事が聞かれていた支援策の合算問題、合算、親の収入を支援策の要件について合算するというような件や、 あるいは先ほどパスポートの問題はじめですね、親権者の同意権やかやと、様々な問題が議論されてる件について、先ほど来、大臣、衆議院の附帯決議を強調

令和6年5月7日 参議院法務委員会 清水貴之議員(日本維新の会)質疑

令和6年5月7日 参議院法務委員会 民法等の一部を改正する法律案(閣法第47号) 清水貴之議員(日本維新の会)質疑 清水貴之議員 日本維新の会の清水と申します。宜しくお願いいたします。本日貴重なお話を聞かせていただきましてありがとうございます。先ず初めに熊上参考人にどうぞよろしくお願いをいたします。実際に家裁で調査官をされていらっしゃったということですが、今回の法案の方、参議員でも審議にも入っておりまして、法務省や裁判所と議論を様々してますと、最終的にやっぱりなかなかきち

福島みずほ議員(立憲)質疑 2024年5月9日参議院法務委員会

※福島みずほ議員は社民党党首ですが、会派名が立憲のため、表記も同様にさせていただきます。よろしくご了承ください。 福島議員 立憲・社民の共同会派、社民党の福島みずほです。 福山さんの質疑でも出てきましたが、1996年の民法改正案、選択的夫婦別姓を含めたものが法制審で全会一致で決められ、国会に上程をされていません。それからもう30年になります。 様々な意見があるとかいうふうに言われて、まだ上程成立されてないんですね。ところが、今回の民法改正のこの共同親権は、法制審で反対意見

福山哲郎議員(立憲)質疑 2024年5月9日参議院法務委員会

福山議員 おはようございます。立憲民主党の福山哲郎です。本日は、佐々木委員長はじめ理事の先生方、法務委員会の先生方にご理解をいただき、 また、自民党、与党の国体にもご了解をいただいて質疑をさせていただきますことに心から感謝申し上げる次第でございます。おそらく10数年ぶりの法務委員会での質疑でございますので、よろしくお願い申し上げます。 もちろん、私は今日、参議院議員として質問させていただきますが、この共同親権の法律に対しては当事者としても質問させていただきたいと考えています

令和6年5月9日 参議院法務委員会民法の一部を改正する法律案(閣法第47条) 嘉田由紀子さん質疑

令和6年5月9日参議院法務委員会 民法の一部を改正する法律案(閣法第47条) 嘉田由紀子さん(日本維新の会・教育無償化を実現する会)質疑 嘉田由紀子さん 先ずは大局と言うところからお話をさせていただきたいと思います。国連が毎年発表しております世界幸福度調査というのがあります。日本はG7諸国で最も低い51位です。大人の幸福度調査です。これは1人当たりGDP、あるいは平均寿命、あるいは友達親族の有無とか、選択の自由度などを統計データにしているんですが、最も高いのは北欧諸国

熊上 崇教授 2024年5月7日参議院法務委員会(参考人に対する質疑)

田中議員 自由民主党の田中昌史です。4名の参考人の皆様方、今日は大変ありがとうございます。今お話を聞いていてDV、虐待、それから子どもの強奪、こういった事例はできるだけ早くなくしていかなきゃいけないと、心の痛む事例をお聞かせいただいて、強く思った次第であります。 今回の改正案の中で、社会一般あるいは国民全体の共通理解は非常に大事だというふうに私は思っております。で、今回の改正案の附則でもですね、親権の決め方や、あるいは急迫な事情のあり方、あるいは監護や教育のあり方等については

令和6年5月7日 参議院法務委員会 参考人に対する質疑 川合孝典議員

川合孝典議員 国民民主党新緑風会の川合孝典です。貴重なお話ありがとうございました。まず水野参考人からご質問させていただきたいと思います。あの法制審の中でどういったご議論されてきたのかということについて、今後の委員会審議に活かしていきたいと思いますので、ぜひご指導いただければと思うんですが、まず子の監護をすべき者、監護者について、今回の法改正で共同親権に仮になったとしても、監護者が別途指定出来るという建付けに今回の法律はなっておりますけれども、この子の監護すべきものの選定に

鈴木明子 参考人 第213回 参議院 法務委員会 令和6年5月7日

鈴木明子 参考人 中央大学法学部兼任講師 共同養育支援法全国連絡会母の会 アドバイザー兼共同責任者 参議院 法務委員会 共同親権法案 令和6年5月7日【文字起こし】 ※個人的な内容理解のための、庶民による文字起こしですので、誤字脱字については、ご容赦下さい。 001 鈴木明子 参考人 中央大学法学部兼任講師 共同養育支援法全国連絡会母の会アドバイザー兼共同責任者 『中央大学・法学部』で兼任講師を務めております、鈴木明子と申します。『共同養育支援法全国連絡会母の会』

山崎菊乃氏 2024年5月7日参議院法務委員会(参考人に対する質疑)

意見陳述からの続きです 古庄議員 参考人の皆様、ご苦労様でした。自民党の古庄玄知と申します。私、昭和60年から大分で弁護士活動をしております。 今回参議院という、こういう席をいただきまして、質問させてもらうことになりました。時間が限られていますので、まず4人の方に質問をしたいと思います。同じ質問です。時間があるので2分以内に何とか回答いただければと思います。 まず本件は、共同親権を導入するかどうかということが1番大きな問題点ですけれども、この本法案が通った場合、 離婚した夫

木村草太教授 2024年5月7日参議院法務委員会(参考人に対する質疑)

参考人聴取からの続きです 古庄議員 参考人の皆様、ご苦労様でした。自民党の古庄玄知と申します。私、昭和60年から大分で弁護士活動をしております。 今回参議院という、こういう席をいただきまして、質問させてもらうことになりました。時間が限られていますので、まず4人の方に質問をしたいと思います。同じ質問です。時間があるので2分以内に何とか回答いただければと思います。 まず本件は、共同親権を導入するかどうかということが1番大きな問題点ですけれども、この本法案が通った場合、 離婚

木村草太教授 2024年5月7日参議院法務委員会(民法改正の参考人聴取)

本日行われました木村草太教授の参考人聴取を文字起こししました。 木村教授 私の専攻は憲法学です。私は、子どもの権利と家庭内アビューズの被害者の権利の観点から、共同親権の問題を研究しています。現在審議中の民法改正案には、非合意強制型の共同親権が含まれています。この点について意見を述べます。 共同親権の話をすると、「別居親が子に会う・会わない」の話を始める人がいます。しかし、これから議論する親権とは、子どもの医療や教育、引っ越しなどの決定権のことであり、面会交流とは別の制度です

山崎菊乃氏 2024年5月7日参議院法務委員会(民法改正の参考人聴取)

特定非営利活動法人 女のスペース・おんの山崎菊乃氏の参考人聴取を文字起こししました。 山崎菊乃氏 山崎菊乃です。本日は私のお話を聞いていいただける機会をいただき、本当にありがとうございます。私はDV防止法が施行される前の1997年に3人の子どもと共にシェルターに避難した経験があります。その後20年以上DV被害者支援現場で、シェルター活動や自立支援活動を行っております。 現在、全国女性シェルターネットの共同代表であり、普段は北海道でシェルターの運営をしています。 まず、私の被