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ネットはまだ新参者〜年末のとある日の日記〜

「ネットはまだ新参者」

26歳のとき初めて社会人になって(なぜか、だいぶ出遅れている汗)、初めて上京したのが下北沢でした。会社が渋谷(というか隣駅の神泉のほうが近かった)だったので、同じ路線だったら通いやすいと思ったからです。

それから、20年近く下北沢に住みました。小田急の駅が地下になって開かずの踏切もなくなりました。駅前の再開発で古いお店や路地も減ったと思います。飲食店の生き残りも厳しく、人気が出ないとすぐに新しい店に変わっていたりします。

下北沢からの引越しを決めてからは早かったけど、今日で終わりだと思うと不思議な気持ちがしていて、でも下北沢が変わり続けるように自分もまた新しい一歩を踏み出した気がします。

もともと新卒のときから、インターネット系の広告とかメディアとか、そのときはそれが当たり前だったけど、デジタルの仕事ばかりだったので、歴史ある会社だったり、極端に言うと町の工務店を見かけるとやっぱり、ネットの世界はまだまだ新参者なんだなあとこの歳になって気付きました。(日本には1800年代に創業して続いている会社がいくつもある。伸びている業界とはいえ、別に人間はデジタルの産業だけではないわけで)。

東京の西方面(渋谷より西側、世田谷区とか)と東方面(東京駅より東側)で、雰囲気が違う気がするのは東側はどこか下町の雰囲気が残っているからかなと思いました。だから東側には町の工務店とか、金物屋とかがちらほら見えて歴史を感じます。

歴史から学ぼうとか、そういうことでもないけど、ネットという新しい世界しか見えていなかったので、何にでも過去があった(歴史があった)ということが逆に新鮮に感じて世界が広く思えただけなのです。

下北沢から引越す日、駅に向かうとまた駅前で何か工事をやっているのが見えました。きっとまた来たら、新しい下北沢になっているんだろうなあと思うとまた楽しみでもあります。そんな一日。

SHIMOKITAZAWA