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初めての完売

6/10~17まで『名画たちのホンネ』という名画のオマージュをテーマとしたグループ展があり、作品を3点出していました。いつもお世話になっている銀座画廊・美の起原というギャラリーです。

ここでは告知はしていませんでしたが、ウェブ展示が7/1までやっています。

12人の作家にそれぞれ名画のお題が与えられ、それをオマージュした作品を描くという展示です。自分に与えられたテーマは『鳥獣人物戯画』でした。
もともと日本画専攻出身で学生時代には模写の授業があったし、その後も動物のポージングの練習のため自主的に模写に取り組んでいたこともあったため、普段の作品制作の延長といった感じで非常に取り組みやすかったです。

出した作品は3点。

『古のステージ』
『戦闘不能』
『戦利品Ⅳ』

ポップアップカードのような薄っぺらいステージになった鳥獣人物戯画の背景に、武装させられたペットたちが立っている作品です。

オリジナルの鳥獣人物戯画は、野山を駆ける自然のノウサギやカエルなど、絵巻が描かれた当時を生きた人々にとっての「身近な動物」が登場しています。
今回この作品をオマージュするにあたって、今を生きる我々にとっての身近な動物、同じウサギでもペットの飼いウサギや、ハムスターなどを登場させました。
過去と現在のヒトと動物の関係性の対比、時代の変遷を意識しました。

ペットたちはツイッターでモデル募集をして、カエル以外はみんな実在のモデルがいます。カエルは自分が昔飼っていたアマガエルを思い出しながら描いていました。

そして嬉しいことに、
今回はなんと…作品が完売しました!

グループ展で3点と数は多くないですが、完売は絵描き人生で初めて。幸運なことです。
いつかは個展で完売をしたいですね。

実はここ何ヶ月かはオーダーがプツリと途絶えてしまっていて、どうしたものかと頭を抱えていたところでした。
仕事の数や売れ行きにはまだまだ上下のブレがありますが、少しずつ少しずつその平均値は上がっているような感じです。
これからもコツコツと頑張ろうと思います。

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