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《新制限対応》新環境トップデッキ【D勇者幻影騎士団】

アロマです。

今回は、2021年10月1日から施行の新制限で活躍出来る【幻影騎士団】デッキについて、前期から【幻影騎士団】で数多くの実績を残している おーはしさん(@fangmashiro)との共同執筆にて解説していきます!

先攻での圧倒的な展開力を持ちながらも、相手の手札誘発に対しての対応力が凄まじいデッキです。また、後攻での手数も多く、先攻・後攻共に優秀なテーマです。

さらに、【勇者】ギミックと【D-HERO】ギミックを採用する事で、よりデッキとしての対応力が向上しています。最新の強力なギミック2つを同時に使いこなす事が出来る数少ないデッキの1つです。

「【D勇者幻影騎士団】に興味がある!」
「【D勇者幻影騎士団】を組んでみたけど、なかなか勝てない。」
「【D勇者幻影騎士団】相手への戦い方が知りたい!」

これらのような事を思った方は是非、読んで頂きたいです!!

1.構築

2021年9月15日に行われたネクストプレイ杯にて使用し、3位だった構築です。

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前期では、このような結果も残しています。


2.このデッキの強み

このデッキの強みは、5つあります。

◇圧倒的な手数と展開力を持ち、“手札誘発に強い展開”が可能な点。

◇妨害がモンスターと魔法・罠に分かれており、相手のメタカードに負けない妨害力がある点。

◇展開後に残るリソース量が圧倒的で、盤面を捲られたとしても、そこからさらに戦える点。

◇強力な【勇者】ギミックと【D-HERO】ギミックの両方を採用する事ができ、そのどちらも【幻影騎士団】ギミックのみから繋げる事が出来る点。

◇新制限の影響で他デッキが弱体化しているのにも関わらず、このデッキは影響が無い為、環境としても追い風な点。

順に説明します。


◇圧倒的な手数と展開力を持ち、“手札誘発に強い展開”が可能な点。

まずは、先攻で圧倒的な展開をする事が出来ますので、相手から手札誘発を発動されなければそのままほぼ勝てます。しかも、相手の手札誘発に対してもかなり強いのが魅力です。

例えば【プランキッズ】の初動に対する『灰流うらら』や【勇者GS】の『幻獣機アウローラドン』に対する『無限泡影』のような、ピンポイントで狙われると展開を止められてしまう部分が他デッキには存在するものですが、このデッキではどの手札誘発をどこに発動されたとしても必ず1妨害以上が残る期待値が高いです。

これは、後攻の際にも活きる事で、相手の妨害+手札誘発を受けたとしても最低限の盤面処理や次の相手ターンでの妨害を用意出来る事が多いです。どんな状況でもある程度はやりとりのあるゲームを目指しやすい為、“展開系”として考えるよりも、“展開が出来るミッドレンジデッキ”と考えた方が適切だと思います。


◇妨害がモンスターと魔法・罠に分かれており、相手のメタカードに負けない妨害力がある点。

今流行りのメタカードといえば、『禁じられた一滴』や『冥王結界波』のようなカードですが、このデッキでは『FNo.0 未来龍皇ホープ』『D-HERO デストロイフェニックスガイ』『流離のグリフォンライダー』のようなモンスターでの妨害と、『幻影霧剣』の罠での妨害と2種類に分かれています。相手が後攻からこれらを完全に解決するには、先程のようなモンスター妨害を無効にするカードと、『ライトニング・ストーム』のように魔法・罠カードを処理するカードの2種類を要求させています。

相手の要求値を1段階上げられている事というのは、対戦ゲームにおいてとても強力な事実です。相手からすると、これらを解決するには手札誘発を発動してそもそも相手の展開を許さない事が1番の近道ですが、1つ前の説明の通り、このデッキは手札誘発にも強い為、これらが合わさって非常に強力なメリットとなっています。


◇展開後に残るリソース量が圧倒的で、盤面を捲られたとしても、そこからさらに戦える点。

このデッキの本当の強みはこのリソースの絶対量です。相手に『禁じられた一滴』と『ライトニング・ストーム』を発動されたとしてもまずワンターンキルは許しません。そもそも盤面に残っているモンスター数が多く、それらを処理されて8000以上の打点を作られたとしても、破壊された『幻影霧剣』がそれを阻みます。

この前提があり、尚且つ次のターンに発動出来る墓地リソースというものが圧倒的です。基本展開であれば、【幻影騎士団】でのリソースが3種類以上、『聖殿の水遣い』、【D-HERO】ギミックが丸々残っています。こちらの盤面を捲られたとしても、返しに2妨害程度なら踏み越えて再展開が可能です。

【閃刀姫】や【ドラゴンメイド】でいえば序盤、【勇者GS】でいえば中盤以降、【鉄獣戦線】でいえば終盤はデッキの速度だったりリソースだったりで苦手とする部分がありますが、このデッキでは序盤、中盤、終盤のどれを想定しても苦手とする部分が無いのも強みです。


◇強力な【勇者】ギミックと【D-HERO】ギミックの両方を採用する事ができ、そのどちらも【幻影騎士団】ギミックのみから繋げる事が出来る点。

【D-HERO】ギミックと【勇者】ギミックという、今最も注目されている強力な主張ギミックを2つとも採用しつつ、メインギミックもしっかりしている為、妨害数・手数が非常に多く先攻・後攻ともに強力なデッキに仕上がっています。

また、3つのギミックは弱点が被っていない為、相手に対策されずらいというメリットもあります。【幻影騎士団】が苦手とする『アーティファクト-ロンギヌス』は他ギミックで対応可能ですし、逆に【勇者】が苦手とする『トークンコレクター』は他ギミックには一切影響を及ぼしません。

そして、それぞれのギミックを引いていなかったとしても、1つのギミックから展開途中で他ギミックへアクセス出来るという事です。『彼岸の黒天使 ケルビーニ』で『聖殿の水遣い』もしくは【幻影騎士団】モンスターを墓地に送る事で【勇者】ギミックと【幻影騎士団】ギミックはお互いにアクセスしあえますし、そこから『捕食植物ヴェルテ・アナコンダ』を召喚する事によって【D-HERO】ギミックにも繋がります。『フュージョン・デステニー』のみだったとしても、次のターンに『D-HERO ディバインガイ』から2枚ドローが確約されていますので、他ギミックに繋がる可能性が高いです。


◇新制限の影響で他デッキが弱体化しているのにも関わらず、このデッキは影響が無い為、環境としても追い風な点。

今回の構築は10月から施行される新制限対応の構築となっています。元々、【幻影騎士団】自体がほぼ規制されていない事からも、前期と変わらないデッキパワー・安定感を持っています。さらには、【幻影騎士団】が苦手とする【電脳堺】の『真竜皇V.F.D.』や後攻から捲られる可能性のある『魔鍾洞』が禁止となった事は追い風でしかありません。

さらに、現在の環境デッキで明確なメリットを持ち、シェア率が高いのはこのデッキと【鉄獣戦線】の2つです。この【鉄獣戦線】は『幻影霧剣』がとても有効な相手ですので、環境としても活躍のしやすい状況となっています。


以上がこのデッキの強みです。


3.各カードの採用理由

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メインデッキ40枚

『幻影騎士団ティアースケイル』3枚

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後で紹介するパターンで、1枚初動としても活躍するカードです。

通常召喚したこのカードの効果を使用するのでは無く、1度墓地に行ってから自身の効果で蘇生し、①の効果を使用する事で【勇者】ギミックの制約に引っかからなくなります。

1枚初動であり、2枚初動の展開パターンの中でも【幻影騎士団】モンスターで1番強い展開になれるカードな為、最大枚数採用しています。


『幻影騎士団サイレントブーツ』3枚

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【幻影騎士団】モンスターの2枚初動ならば、どの【幻影騎士団】とも相方となれるカードで、素引きしている事で展開が強くなったり、手札誘発のケアがしやすくなるカードでもあるので最大枚数の採用です。

また、相手から『増殖するG』を発動された際にも、『運命の旅路』の効果で手札から墓地に送る事で、『幻影霧剣』をサーチする事が狙えます。


『幻影騎士団ダスティローブ』 1枚

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デッキに1枚あれば十分なカードで、2枚初動のパターンとして相方が結局【勇者】ギミック、『幻影騎士団ティアースケイル』、『幻影騎士団サイレントブーツ』という、どの【幻影騎士団】でも良いパターンで無いと動けないカードな為、率先して引きたいカードでは無いと判断して1枚のみの採用です。

このカードの①の効果によってワンターンキルを狙うパターンも存在していて、それも後で紹介します。


『幻影騎士団ラギッドグローブ』1枚

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