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花束余韻にひたりたい。

花束みたいな恋をしたを観てきたので、その時感じたきもちを備忘録として。

予告の段階から観たさ100%だったけど、観終わってからまた観たいと思うきもちも100%なくらい、個人的にすきな映画だった。

丁寧にリアルに描写されてて、わたしのすきな雰囲気がずっと続いて心地よく、
前半なんてどのシーンもツボで、ドキドキしっぱなし。
お互いのすきなことをずっと話していたいし、髪の毛乾かしてほしいし、飽きるまでいちゃつきたい。

学生の時の恋愛と社会人になっての恋愛と、考え方が変わるのも、変わっていく姿を側で見てしまう辛さも寂しさも、それによって起こるすれ違いも、痛いほど共感してしまって胸がキュッてなった。

お互いが相手を想って同じ励ましの言葉を発するのに、時期が違うというだけで対応が変わってしまって悲しかったし、
潰れたパン屋さんのことを教えたら違うとこで買えばいいっていう返事もリアルすぎて、そうじゃないのに…って泣きそうになった。
リアルすぎて、自分の恋愛と重ね合わせてしまう。


家族になる力説のあとの抱擁シーンでは、別れずにそのまま結婚してくれと思わず願ってしまうくらいハマリこんだ。
一緒に泣いてしまったのは、お別れするのにちゃんと話あう姿に心が反応しすぎたからかもしれない。

ちゃんとお別れをしないまま音信不通になったわたしは、彼を信じられず、自分の素直な本音もいわず、きっと彼を困らせたし傷つけた。ちゃんと向き合ってこず、いいとこ取りで、嫌なことから目を背けて。
映画のようにちゃんと自分の意見もいえてたら、今頃新しい恋に目を向けることもできていたのだろうか。


ラストはきれいな終り方で、ハッピーエンドでないのになぜか清々しいきもちになった。
昔の、すきなことをして目を輝かせていた姿をみた感じがして。
一緒にすごした時間を宝物みたいにそっと大事にしているのを垣間見た気がして。

わたしの過去の恋愛も、花束みたいにやさしく包むことができるといいな。
悲しかったことより、楽しかったことを。
あの時のあの恋は、自分を成長させてくれた大事な思い出として束ねられるように。

つきあいが長くなって、何か大事なことを忘れそうな時、必ずまた観よう。
そしてあわよくば、映画では成し遂げられなかったあの続きの恋を、わたしが代わりに続けたい。