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西洋医学と東洋医学の違いとは!?

今回のコラムは”勉強の秋”ということで西洋医学と東洋医学の違いについてお話します。(※コラム執筆2023年11月) 西洋医学と東洋医学は、異なる医療システムであり、それぞれ異なる歴史、アプローチ、診断方法、治療手法を持っています。

西洋医学(Western medicine)

歴史とアプローチ
西洋医学は古代ギリシャの古典的な医学をルーツとし、観察、実験、科学的証拠に基づいて発展してきました。

歴史概要
古代ギリシャ
西洋医学の基礎は、紀元前5世紀から紀元前4世紀の古代ギリシャにさかのぼります。この時期に、医学の父とされるヒポクラテスが現れました。ヒポクラテスは「ヒポクラテス誓詞」で知られ、倫理的な医師の行動規範を示しました。

古代ローマ
古代ローマでは、ギリシャの医学的なアイデアが受け継がれ、発展しました。ローマの医学者ガレノスは、解剖学の進歩や医学の理論を発展させ、後の時代に大きな影響を与えました。

中世
中世に入ると、ヨーロッパではローマ帝国の崩壊とともに医学の発展が停滞しました。この時代は宗教的な影響が強く、神聖な教義が医学にも影響を及ぼしました。

ルネサンス期
14世紀から16世紀のルネサンス期には、医学の再興が起こりました。人文主義の考え方や解剖学的な研究が進み、医学の知識が大幅に増加しました。

近代医学の発展
17世紀から18世紀にかけて、科学的な手法や実験が医学に取り入れられ、近代医学が形成されました。この時代には、ウィリアム・ハーヴェイが血液循環の発見、イグナーツ・ゼンメルワイスが感染症の予防に貢献するなど、多くの進歩がありました。

19世紀以降
19世紀には、微生物学の発展、麻酔の導入、外科手術の進歩など、医学が急速に進化しました。また、近代的な医学教育や臨床研究の発展があり、医学はさらに専門化されました。

20世紀以降
20世紀には、抗生物質やワクチンの発明、画像診断技術の進歩など、医学はさらなる飛躍を遂げました。また、遺伝学や分子生物学の発展も医学に大きな影響を与えています。

アプローチと治療手法
診断は、病歴、身体検査、検査(血液検査、画像診断など)を用いることが一般的です。
症状を取り除くために、病気の原因を特定し、治療することに焦点を当てています。
医薬品、手術、放射線療法などの科学的なアプローチが主流です。
研究と臨床試験に基づいた治療法が一般的です。

東洋医学(Eastern medicine)

東洋医学には、中国の伝統的医学(中医学)、日本の漢方医学などが含まれます。これらは気(エネルギー)の流れやバランスを重視しています。
診断には、脈診、舌診、気のバランスなど、独自の診断手法が用いられます。

歴史概要
東洋医学は、古代の東洋文化における医学的伝統を指します。主に中国の伝統医学である中医学(Chaina medicine)や日本の伝統医学である漢方医学が含まれます。以下は、東洋医学の歴史の概要です。

古代中国
東洋医学のルーツは、古代中国の歴史にさかのぼります。中国では、紀元前3000年から紀元前2000年にかけて、伝統的な医学が発展しました。古代中国の医学書である『黄帝内経(黄帝素問・黄帝内経)』は、東洋医学の基本的な原典として重要視されています。

中世から近代へ
中国では医学的な知識が蓄積され、経験に基づいた診断法や治療法が進化しました。経絡や気の流れ(陰陽説や五行説)を基に、体のバランスを整えることが重要視されました。

伝播と影響
中国の医学知識は隣接する国々に伝播し、日本や朝鮮などの東洋の地域にも影響を与えました。日本では漢方医学が発展し、独自の特徴を持つようになりました。

近現代
近代になると、西洋の医学や科学が東洋の伝統的医学に影響を与えました。一部の東洋の医療機関や研究者は、伝統的な東洋医学を科学的な立場から研究し、現代医療と統合させる動きも見られます。
東洋医学は、体のエネルギーの流れやバランスを重視する点が特徴であり、西洋医学とは異なる独自の診断方法や治療手法を持っています。薬草療法、鍼灸、気功、食事療法などがその代表的な治療手法です。伝統的な東洋医学は、体の自然治癒力を高め、バランスを回復させることを目指しています。

アプローチと治療手法
薬草、鍼(はり)、灸(きゅう)、指圧、食事療法、気功など、自然療法や補完療法が一般的です。
病気の予防やバランスの回復に重点を置いています。

違いの要点

科学的アプローチ
西洋医学は科学的証拠に基づいたアプローチを取りますが、東洋医学はエネルギーの流れやバランスを重視し、その根拠は西洋医学とは異なります。

治療手法
西洋医学は医薬品や手術が主流ですが、東洋医学は自然療法や補完療法を重視しています。

診断手法
西洋医学では検査や科学的手法が主流ですが、東洋医学では脈診や気のバランスなど、独自の診断手法が使用されます。
多くの場合、現代の医療は両方の要素を取り入れ、統合医療として実践されることがあります。それぞれの医学システムは、独自の強みと制約を持ち、患者のニーズや症状に応じて適切な医療アプローチを提供することが重要です。

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