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北海道10日間4000km越えの旅①

1月末から2月上旬にかけて北海道道東を中心に9泊10日間写真旅をしてきました。今回は自身の記憶の定着と記録のため、そして北海道の冬に撮影を考えている人のために役に立つと思われる経験を書こうと思います。

そもそも何で10日間も北海道に行こうと思ったのか?

現在進行中の北海道の作品をまとめた写真集を作成中で、冬の北海道の写真が欲しいと思ったのと、漠然と流氷を死ぬまでに一度は見ておきたいという思いがずっとあり、今回冬の北海道をいくことを決意しました。
前回10月にも7泊8日間3000km北海道の旅をしてきましたが、秋と冬とではまるで別世界。同じ道を通ったはずでなんとなく景観は覚えているけど、全然違う景色でした。

まず最初に降り立ったのは旭川空港。この日も旭川は雪。ましては10年に一度の大寒波が来ている真っ最中。千歳空港や女満別空港が欠航が決まっている中、旭川空港が条件付き運航ということから始まりました。
今回の条件付き運航は、着陸地の気候が悪く出地に引き返す可能性があるということ条件に運航する。ということで出発しました。
他の空港が欠航が決まっている中、まずは旭川空港に着陸できました。
ここで豆知識なのですが、旭川空港の欠航立は0.5%と限りなく0%に近いそうですので、冬に北海道旅行行く方は旭川空港がお勧めです。

旭川空港でレンタカーを借りて、ここからスタート。
1日目、2日目は美瑛、富良野を散策しました。
豪雪地帯である美瑛、富良野は意外と除雪がしっかりしていてスムーズに走れました。しかし、撮影マナーができていない人が多く、道端に車を置こうとして畑に突っ込んでJAF呼んでいる車を何件か見ましたので注意が必要です。

美瑛の青い池近くのゲストハウスに2泊し、念願の冬の青い池も見ることができました。8年前の11月に北海道に行ってから青い池の冬の姿もいつか見てみたいとずっと思っていたので、見ることができて念願が叶いました。
冬の青い池は凍っているのですが、鎮まり返っていてそれがまた幻想的でした。
2日目の朝、1月2月の富良野では珍しく快晴の予報だったので、サンピラーが見えるスポットへ。混むスポットなので朝3時に起きて温泉入って5時には撮影スポットにスタンバイ。

この日は今シーズン一番の寒さということがあり、富良野で-31.8度を記録。
さらに標高が高い場所にいたのでもっと寒かった可能性があります。
初めて体感する-30度を超える世界。
息をするだけで肺に痛みを感じ、自然に咳が出てむせこんでしまうほどの寒さ。
手袋は無力で、手の感覚はなくなり、まつ毛も眉毛も凍り、鼻の周辺も凍りつく寒さでした。寒いというより痛いという感覚に陥ったのは初めての経験。
他にもカメラは温度が低すぎますという初めて見る警告表示を見て、レンタカーも寒さで警告表示が出ていて、ありとあらゆる電子機器が壊れそうになりました。
この日快晴、-30度、湿度90%、無風と条件は良かったのですが、サンピラーは見れなかったのは残念ですが、ダイヤモンドダストは見ることがで来ました。
空気中が七色に輝き、キラキラ光っている景色はとても綺麗で寒さも忘れるほどでした。


冬に青い池


ダイヤモンドダスト

3日目この日は朝から長い距離移動するため、またも3時起き。
美瑛には24時間のガソリンスタンドがないので、旭川を通って
層雲峡を横切り、三国峠を通って糠平湖へ。
層雲峡を運転しているあたりでは、視界5mもないホワイトアウト。
しかも夜中のホワイトアウトで前にトラックがいるはずなのに、トラックのテールランプが見えず、夜中のホワイトアウトの怖さを知りました。
糠平湖に行った目的はアイスバブル。
今年は寒いけど雪が少ないとのことで、時期がズレていましたがアイスバブルも見ることができました。
糠平湖の上をスノシューを使わずに歩いていたのですが、とにかく広くかなり疲弊しました。ついでにタウシュベツ川橋跡も見れました。

アイスバブル

糠平湖を後にして、帯広を通って待ち望んでいた豚丼を帯広駅前で食べ、帯広にいる友達に会いお土産をいただき、そのまま3日の宿泊地である浦幌町へ。
朝早くから行動しているおかげで、時間が余ったのでそのまま次の日の朝撮影予定の大津海岸の下見へ。ジュエリーアイスらしきものを発見し撮影。
そのまま夕日の時間となり、ジュエリーアイスと夕日を撮影しました。
浦幌町は小さな町なのですが、とても良いハハハホステルというゲストハウスがあり、その近くに美味しい食事処や銭湯もあり、とてもいい町でした。
残念ながら近くにあった銭湯は今年の3月で終わりということで銭湯の受付をしていた方と少しお話しし、記念にスタンプカードを作りました。
やはり小さな町ということやコロナ禍、最近の電気代や燃料費のコスト増加などが大きく影響しているとのことでした。

ジュエリーアイス

3日だけでもとても濃厚な時間だったのですが、さらにここから7日間あります。
残り7日間はまたの機会に。


サポートして頂き、誠にありがとうございます。 サポートは今後の撮影遠征費、個展開催等に使用させていただきます。 引き続き応援のほど宜しくお願いいたします。