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おすすめの写真集。

ネットやSNSでは写真はよく見ている方は多くいますが、写真集を購入し読んだことがある人はそんなに多くいないように思われます。
そんなSNSで写真を見て育った人にもおすすめの写真集を本日は勝手に紹介しようと思います。

僕は写真やり始めた高校生時代から写真集を少しずつ集めており、気づけば100冊以上の写真集を持っています。金額で言うとそれなりに高いLeicaのレンズ1本は軽く買えてしまうくらい写真集に費やしていますが、全く後悔はなく全て宝物のような写真集です。写真集を見るタイミングとしては撮影前や空いている時間に音楽を聴くような感じで、写真集を眺め鑑賞しています。

せっかくなので先日公開した『アートと写真』という記事で書いたように写真集から自分的にどこから何を感じとって、何を良いと思ったのかを交えて写真集を紹介しようと思います。


1.  SOL / ARIKO

5年に渡るアイスランドの風景の写真集。
そこに写っているのは温泉や氷、アイスランドでの生活する人々。
写真自体が美しくアイスランドの自然を感じることができます。
それと同時に温泉や氷、大地を写した写真からは大地を、地球を感じます。
※Netflixシリーズ「First Love]の一部シーンで壁にこの表紙の写真が飾られていました。現在は絶版です。

SOL ARIKO

2. 生きている / 佐内正史

その名の通り生きている写真集。
写っているものは日常の些細な風景。
でもそこには人も、物も、植物も生きている。
写真一つでこんなにも生きているのを写し出している写真集は見たことない。
何一つとして説明はなく、写真だけで語る潔さがとても好きな写真集。
表紙の写真を本棚に飾るとあたかも観葉植物を置いてあるような気持ちになる。

生きている。佐内正史

3. f5.6のハロー 1/125のサヨナラ / 福山雅治

歌手、福山雅治が撮影している写真集。
本人がLeicaを使ってセルフポートレートしている姿や歌手としてではなく写真家として写し出している世界を見ることができる写真集。
全てモノクロフィルムで撮影されており、いつの時代に撮影されたのか迷子になる。福山さんが旅した先で写し出す写真たちは旅っていいな。そう思わせ、カメラ一つ持ってふらっと旅に出かけたくなる。
歌手としても大好きだが、写真家としても好きな福山雅治。

f5.6のハロー 1/125のサヨナラ。福山雅治

4. Haru and Mina / Hideyuki hamada

皆さんもご存知の濱田さんの子供さんを撮影した写真集。
親から見た子供達の成長する姿をあるがままに撮影されているが、そこにはまるでドラマを見ているような光景が広がっている。
子供達がポーズを決めるわけでもなく、無邪気に動き回る姿が印象的。

Haru and Mina / Dideyuki Hamada

5. A Life with Camera / Yoshihiko Ueda

先日東京での写真展「いつでも夢を」に足を運んだ方も多くいらっしゃる上田義彦さんの集大成の写真集。中にはもちろん「いつでも夢を」の写真も掲載されている。CMや映画など仕事での写真やプライベートの作品まで幅広く掲載。
その時に見た上田義彦さんの眼差しが写真として紙として生き生きと残っている。
どの写真もいいのだが、Forsetシリーズが湿度のある森を写していてとても好き。

A Life with Camera / Yoshihiko Ueda

6. 雪の刻 / 中井菜央

雪国新潟で撮影された雪の時間を写し出す写真集。
雪が作り出す世界は、これまで見たことのない世界へ連れて行ってくれる。
雪が降り積もった止まった時間と雪解けが進みゆっくり進み出す時間。
雪と雪解け、その先の春の写真が流れる雪の刻を写し出している。

雪の刻 / 中井菜央


以上6点を簡単に紹介させていただきましたが、いかがでしょう。
少し写真集に興味を持っていただけたらと思います。

僕自身も昨年写真集『LANDSCHAFT』を発売いたしました。
北は北海道から南は沖縄まで風景を写している写真集です。
そこに写る風景は、どこか懐かしいものから見たことのない風景までと新しい世界へ連れて行ってくれると思います。

ぜひご購入されていない方は検討されてみてください。

先日公開した「アートと写真」の記事を読みながら、写真集の楽しみ方も一緒に考えてもらえたら幸いです。


サポートして頂き、誠にありがとうございます。 サポートは今後の撮影遠征費、個展開催等に使用させていただきます。 引き続き応援のほど宜しくお願いいたします。