大腸がん日記 97日

この日はちょうど術後1か月。振り返ると一番の記憶は痛み。体を動かせないほどの傷の痛みがあるなんて、術前には想像していなかった。
だって先生、薬でコントロールするって言ったじゃん。コントロールしてあんなに強い痛みだなんて、先に教えてよって思ってたな。懐かしい。

次のステージへ行くんだけど

前日のセカンドオピニオンで術後補助化学療法を受けることに決めた。いろいろ迷ったし、まだ迷っているけど、いつまでも待てないんだ。だから決心した。

それにしても気が重い。食欲もないし、だるいし、気持ちも上がらない。お昼はいつもの半分の量でギブアップだった。階段上り下りもキツイ。

そして、職場に今後の治療のことを話す。日程が決まったらまたお知らせすることになるが、治療の日プラス副作用がツラい数日は休むことを伝えた。
治療中、ずっと休み続けることはないと思うが、後半のサイクルになってもしツラいようだったら、休職も検討したい、と。

この先の年度末から年度明けは人事にとって年の一番二番を争う忙しい時期だ。私のような下っ端ですらいろいろな担当がある。仕事ができる状態でなければ人材を確保しなければいけないけど、そこまで厳しい状況なのかはやってみないとわからない。
みんなに迷惑をかけてしまうことに、気にしなくていいと言ってくれる上司はとてもありがたい。
とはいえ、気にはなる……

お腹はずっとゆるめ。気を付けていたのに、今日の夜もウォーキングの上り坂で失敗してしまう。
ダメな日ってなんでもダメだな。あきらめよう。

それでも私は回復している。身動き取れない1か月前と比べたら雲泥の差だ。
時間はかかったけど、日によっては高速おじさんみたいに歩けるようになってる。あの点滴棒を押しながら「ちくしょー痛ってーっ」とつぶやきながら早歩きをする高速おじさんに追いつけたんだよ、私。

しかも、手術に成功して目に見えるがんはない。低位前方切除術になって排便障害が残ったけど、癒着していた子宮への転移はなかった。
そして今、選択できる治療がある。


よころべ!わたし!!
そして次に進め!わたし!!

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