先日、vision（ビジョン）のセミナーでも言いましたが「ウソつき」だってこと。

だれがウソつきって？

あなたです。今、これをスマホで読んでいる、他でもないあなたです。

そして今これを書いてる僕も、けっこうウソつきです。安心してください。履いてますよ！

ええ、嘘のパンツを履いてます。多分、この世界の99.99999％の人がそうです。

と言っても意味わからないですよね？

「私、嘘なんてついてない！」

って思ってるでしょう？　

まあ、その発言自体が、

「ぷぷぷ！嘘言ってらぁ！しかも自分で気づいてないでやんの！」

と、コントにしか見えないんですけど、実はその考え方自体が「嘘」なんです。

わかりやすく言うと、あなたはウソつき、というか、あなたの中の「思考」がウソつきなんです。ただあなたはその「思考」と完全に同一化していて、思考こそが自分だと思っています。だから、結果としてあなたはウソつきなんです。

思考の認識こそが自分の認識だと思い、思考の考えが自分の考えだと思い、思考の記憶が自分の記憶だと思い、思考の求めるものを自分の求めるものだと思ってしまっています。

思考と一言で言っても、そこそこ大きなヤツです。あえて「思考くん」名付けよう。

ちなみに「脳みそ君」ではないです。脳みそは、思考くんの一部分です。

さて、思考くんはとても大きいヤツです。しかし、でかい分振り幅もあります。

例えば、

「私は〇〇という理由でAが好きです」

という考えと、

「でも実はAは嫌いなんです」

という矛盾した考えを同時に持っていたり、

「本当はBの方がいいんだけど、体裁を取り繕うためにはAの方がいいのでAと思っておきます」

みたいなことを密かに思ってたりします。

思考くんは基本めんどくさがりやで、あれこれ考えるのは好きではありません。特に、自分が傷つくようなことは一番考えたくありません。いかに労力かけず、自分に一ミリの痛みもなく、のらりくらりと現状維持しながら、空想ファンタジーに浸るのが何よりの希望です。

そんな思考くん。図体は大きい割に、「認識力」は小さいです。

あなたはこの「認識力」を持って、自分の考えや、感情や、感覚を認知します。だけど、思考くんの持つ認識力の狭さゆえ、ある時には感覚。ある時には感情。ある時には考え。それも小さい範囲で、浅い部分しか見えません。

感覚やら感情やらのフィードバック情報をもらって、思考くんはそれに逐一反応します。そして、その反応した部分を認識します。

だから「大好き」と彼氏に伝えた次の日に、彼氏が自分の記念日を忘れたことに激怒し「大嫌い！」と本気で考えます。

認識力の狭さと小ささの良い症例ですね。

さて、ここからが本題ですが、「vision」では、まずは徹底的にこの「思考くん」の性質を知り、自分のことを知るということから始めます。そして、自分の嘘に気づき、そこから離れていくことです。

先日のセミナーの感想をいただきました。

残酷な事実。知らぬが仏で生きるならそれでいいです。ドラマとファンタジーの夢を見ながら、外の世界の出来事に一喜一憂して流されて生きるってのも素敵なことです。

でも、もしも自分の人生を自分で選択する、ということを本気で考えていきたい方は、ぜひ「vision」、おすすめします。ちなみにこれは「スピリチュアル」でも「自己啓発」でもありません。「自分の人生を生きる」ための学びです。

8月27日　14時〜　大阪　（終了しました）

さて、そしてタイトルに書きましたが、この思考くんは嘘をつきまくるということです。

なんで思考くんは嘘をつくかって？　簡単です。自分が「傷つきたいくない」からです。

本当のことを知るって、なかなか残酷なもんです。痛いもんです。そして長年嘘を重ねてきた人は、今までの悪事の数々が露呈するので、かなり痛い目に遭うと思考くんはわかっていますから、さらに嘘に嘘を重ねて、あなたに「嘘をついている」ことすら忘れさせています。

嘘をつく典型が、「あなたのためを思って」とか「人のため」「愛のため」「自然のため」とか、綺麗事をほざいている時ですね。

「相手のことを思って」とか「感謝はしてますが…」とかそう言ってるけど、実はただ思い通りにコントロールしたいだけで、自分の都合よく、怠惰ぶっこきたいだけだったりしますが、そういうネガティブで醜くてダサくてしょぼい本音と性根は、大義名分と美麗字句の嘘八百で覆い隠します。

しかもそこに対して罪悪感０でかましてきます。

そもそも思考くんと“同一化”しちゃってるあなたは、自分が嘘をついてることを知らずに、愛と倫理と正義のドラマを見て、その主人公になりきってます。

なんなら悲劇の主人公になって、「こんなに頑張ってるのに！」とか「私はむしろ被害者よ！」と、思い通りにならない現象に対して、「私は悪くないもん！」と、スネ夫かスネ子になってる始末です。

どうして自分の嘘に気づけないのか？

それは思考くん自身が「真の目標」とか「生まれてきた意味」とか、そういうことにあなたに気づいてほしくないのです。

だって、気づいてしまったら、あなたはそこへ向かうでしょう？　あなたはそれを求めるでしょう？　行かざる得なくなるんです。

でもそこへ向かうためには、体力も使うし、心も込めないとならないけど、この現実世界は、とにかく勇気と知恵が試されます。そして長い旅路です。

そうなったら思考くんは大忙しになります。そして今の怠惰でウソつきなままでは行けませんので、断捨離してダイエットして筋トレして生活整えて準備をしないと、そんな長旅は持ちません。

そんなの思考くんはごめんこうむりたいのです。

だからあなたに真我とか、ハイヤーセルフとか、visionなんて見つけてほしくないし、そんなセミナーには行ってほしくない（笑）

それよりもいつも空想ファンタジーに浸って、あなたにファンタジーのドラマを見せて気持ちをひっぱり続けます。あなたが嘘をついてることを忘れるようなファンタジーを用意します。

さて、ここまで読んでやや絶望的な気分になったでしょうか？　

ええ、絶望してください。絶望しないと、本気になれないんです。

でもその絶望も多分嘘です。おそらくそれは「思考くん」ががっかりしてるだけです。もしくはせいぜい思考くんの嘘がバレて、ちょっとテンパってるだけです。

こんな文章読んだくらいで、あなたの存在自体に深い絶望は訪れないでしょう？　でもこれを読むことで、あなたはほんの少し、思考くんとの同一化を免れることになります。

なぜなら、まずは「知ること」だからです。

みんな、自分のことを知らなすぎです。

知らぬが仏ってっ喜劇を生みますが、それは同時に悲劇も生みます。

あとは「運任せ」ですね。もちろんそういう生き方もいいと思います。

しかし、行き当たりばったりの「運」じゃなく、「天に委ねる生き方」をしたいのならやはり自分を知ることです。

何度も言います。自分をよくよく「観察」してください。一人の時、誰かといる時、何かをしている時、どんな時も、自分を「観る」んです。

そうやって地道に自分を観察することで、自分の癖が見えてきます。そして、自分の周りの、ありのままの世界が見えてきます。

手放すものがわからない限り、手放すことはできません。

自分のいる場所が檻の中だと気づかない限り、檻から出ることはできません。