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目醒めよ日本人!「諸君、狂いたまえ!」 

(こちらの記事は3日間は読み放題で、その後はマガジン記事になります。探求クラブメンバーはずっと読めます)

先日、伊豆半島の一人旅で、南端の「下田」へ行った際、かの「吉田松陰」が隠れてたという場所に赴き、軌跡に触れました。

吉田松陰。言わずと知れた、後に明治維新を起こす明治志士たちの「師」であった日本の偉人の一人。歴史好き、東洋思想好きの僕には、避けて通れない人物です。

最近はこの手の記事はnoteには書いてなかったのだけど、インスパイヤされたので久々に「目覚めよ日本人」として、書かせていただきます。

そんな吉田松陰が、下田の温泉にこっそり隠れ、黒船の様子を伺っていた。そして夜に小船で黒船へ乗り込んだ。

ちなみにこの温泉は、地元民しか入れない公共浴場。地方の温泉地あるあるです。

その無謀とも言える行動の目的は「おいペリーさんよ!!オイラをアメリカに連れて行ってくれ!」という嘆願でした。松陰、まだ24、5歳の頃で、情熱にほとばしっていのでしょう。

こう書くと猪突猛進のように聞こえるかもしれないけど、彼は子供の頃神童と呼ばれ、さまざまな学問に精通していました。

当時、無断で外国へ行くことは法律違反。ようやく日本と条約にこじつけたばかりのアメリカも、そんな問題児とは関わりたくないに決まってる(笑)。なので、松陰の願いは退けられ、彼は再び小船で下田に戻りました。その後、ここが面白いのですが、自ら奉行所に自首したそうです…。

彼の行動はとにかく終始「バカ」がつくくらい正直でした。至誠しせい が彼の座右の銘で、古代中国の孔子と並ぶ儒教の代表的人物の「孟子」を倣っていたそうです。

当然捕らえられ、江戸に送られ投獄、その後、松陰の聡明さを知る知識人などの意見もあり、死罪は免れ生まれ故郷の山口県の萩に送られ、そこで幽閉生活。その幽閉中に「孟子(こちらは書籍のタイトルで、孟子の教えをまとめた儒教の経典)」の講義をしたという。

その後、有名な松下村塾を開き、高杉晋作や久坂玄瑞などに学問を伝えました。

「諸君!狂いたまえ!」

と、名言(?)が有名だが、実際はそれを言ったかはわからない。ただ、彼は「狂」という漢字をたくさん使っていたのは確かで、自らを「狂愚」となぞらえている。

こちらの漢詩が有名だ。(訳はこちらからお借りしました)

狂愚誠可愛 / 狂愚は誠に愛すべきもの
才良誠可虞 / 才良は誠に恐るべきもの 
狂常鋭進取 / 狂人は常に鋭く新しい物事に取り組む 
愚常疎避趨 / 愚者は常に危険を避けたりせず
才多機變士 / 才人には変節漢が多く 
良多郷原徒 / 良識者とされる者は八方美人が多い 
流俗多顚倒 / 俗世間の評価はしばしば転倒していると 
目人古今殊 / 古今の人物を見れば殊更に思われる 
才良非才良 / 才良など本当は才良ではないし 
狂愚豈狂愚 / 狂愚のなにが狂愚であろうか

こちらでも東洋思想について触れていますが、

東洋思想では、「才気」や「弁説」などはあまり重視されないどころか、理想とは遠く、それよりも「如何なる人物として在るか」という、人としての在り方で、徳の高さ、まさしく『人間力』が問われます。

才多機變士 / 才人には変節漢が多く 
良多郷原徒 / 良識者とされる者は八方美人が多い

とある通り、才人や良識者でなく、人格や徳を備え、自らを修める(修身)ことが大事なのです。しかし、松陰は修身を超えて、だったらいっそ「狂」で「愚」なほど、一途に邁進していることが理想と捉えていたのです。

至誠しせい が座右の銘と書きましたが、孟子の「至誠、天に通ずる」から来ている。これは、誠を貫けば、どんな思いも天に通じて、世界を動かすことができるという信念です。

しかし、その信念を貫くには、並大抵のことではありません。しかも、彼の生きたのは幕末。

黒船来航。外国からの圧力。揺らぐ既存政権(徳川)と、攘夷運動という新たな民衆の波(後の新政府)と躍動。お隣の支那大陸の大国「清」はアヘン戦争で大荒れ、ロシアが南下政策、東南アジアは全部欧米の植民地…。

そして、日本の危機。今、各国が日本と表向きは「取引」しようと、しかし虎視眈々と狙っているのは考えるまでもない(なにせ他のアジアアフリカ諸国は全部植民地支配で、原住民は奴隷です)。

そんな、まさしく激動の時代なのです。マトモに立ち向かってもどうにもならない時代です。

だからこそ、吉田松陰は愚かで狂ってるくらいでないと、思いは天に通じないと感じていたのでは?

松下村塾で育てた弟子たちが、明治維新の中心人物となったのは、ある意味「テロリスト養成所」のようなものとして、吉田松陰の過激とも言える思想を批判する人は多いが、それくらいの猛烈なパワーがないと時代は動かなかったのでは?お上品にお勉強だけして、維新が成し得ただろうか?

(学校で習わない裏歴史としては、イギリスやユダヤ金融資本の力を借りているのは事実であり、日本の転覆、その後占領という長期計画はこの時から始まっていたのですけどね…)

以前も「目醒めよ日本人」のシリーズで「世界維新を始めよう」という記事を書きましたが、まさしく今、現代、2020年コロナ元年は、すでに見えない戦争が始まっています。

今年のロシアとウクライナの戦争は、目に見える表面的なものでしょう。

(そんなプーチン氏の演説。日本のことも触れています。⇨文字起こしはこちら
演説の動画はこちらから。よくまあYoutubeで、しかもTBSのチャンネルで流したなぁ…。世界は変化し始めていますね。もちろん鵜呑みにはしないけど)

マスク生活。打てば打つほど感染するワクチン。異常に増加している死亡者数、がん患者。物価高騰。円安。食糧危機。エネルギー危機。

さて、今はまさに激動の時代ではないでしょうか?

これまで通りの考え方でいいのですか?いれまで通りの世界観や価値観が通じると思いますか?

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3,298字
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