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賢い消費者(前半・無料) 消費社会という幻想(後半)

賢い消費者(前半・無料)

まずは時事ネタを取り上げます。

ちなみにこの手の話題は、実際に僕が現場で見聞きしたわけでもないので、切り取られた情報で判断することは避けたいが、あえて取り上げさせもらいます。

吉野家の幹部が、「マーケティング」のセミナーの講師として登壇し、そこでの発言が話題になりました。

記事の一部を引用します。

吉野家は18歳から25歳までの若い女性の集客に苦戦しており、こうした女性たちを取り込む施策を考えて欲しいと説明する過程で、伊東氏は「生娘をシャブ漬け戦略」と笑いながら複数回発言。「田舎から出てきた右も左も分からない女の子を無垢・生娘のうちに牛丼中毒にする。男に高い飯を奢ってもらえるようになれば、(牛丼は)絶対食べない」と話していたという。

講座で、吉野家・常務取締役企画本部長の伊東正明氏による「マーケティング戦略」のお話から。

なるほど。確かに若い女性客は吉野家は弱い。「松屋」の方が最近はちょっとおしゃれっぽくしたり、無添加オーガニックなど、その辺の客層にリーチしていると思えます。

この伊藤正明という個人の偏見であるかもしれないけど、あえてこの話題を取り上げたのは、このような「ビジネス・マーケティング」が、残念ながらこの世界にはまかり通っているという事実があるからです。

企業は「企む、業」と書くが、その本質は「利益」を上げることであります。

もちろん、利益を得ることが間違いではないし、それは真っ当であり、我々はそれで糧を得ています。

しかし、この世界は資本主義の「結果主義」で「成果主義」なので、やり方や、まして“在り方”より、「結果」が重視される。結果のためならやり方を問わず。法に触れなければいい、バレなければいい、というビジネスもある。すべて結果のため。

企業ならは、その結果とは利益のこと。

もちろん、あらゆるビジネスには「愛」が大前提にあるだろう。吉野家だって、創業者の愛が広がり、愛に同調する人たちが増え、愛が広がって全国チェーンになったはずです。

大企業になるには、それだけ大きな愛と志がないと、創業、拡大、維持はできない。その愛と志をベースに、現実に「どうやるか?」を考えるのがビジネスの正しい在り方だと思います。

でも、果たしてそんな愛だの志だの、キレイな言葉だけで人は生きていけるのでしょうか?もちろん、それができる人はいる。だけど、往々にして、人はそうもいかないものです…。

念のために言っておくが、だからこそ「霊性(スピリチュアル)」とは、その生き方を学び、実践そのものです。

人は目先の利益に弱い。エゴの誘惑に弱い。自分や、自分の親しいものだけが助かるのなら、他の人を見殺しにしたり、切り捨てもする。しかし、そんな切羽詰まった状況じゃなくても、自分や自分達だけ利鞘を得たり、美味しい目に合いたいと思うものです。

創業者がどんなに愛と奉仕の精神を持っていても、それが企業として成長し、人数も増えれば、全員にその意思疎通の統一や、志の共有ができるかはわからない。そして、そのトップ自体も、そそのかされるといつそのようなエゴに囚われるかわかったものではありません。

世界中が、そのように肥大したシステムの中にあり、この資本主義経済はもはや限界に来ていると思われます。

しかし、この吉野家のマーケティングのように、このような心無い営業があるのは事実だ。企業は利益のためなら、他者の恒久的な幸福を踏みにじる場合もあるのだ。それを理解した方がいいでしょう。

だから、賢くなる必要があります。今現在、国民の大半が無知文盲ゆえに、ころっとそのような戦略にハマるのです。

例えば、有名な「マクドナルド」のマーケティング戦略には「子供」をターゲットする手法があります。ハッピーセットってやつです。考えもらえばわかるけど、あれって毎回おもちゃつけて、利益はかなり削られます。でも、それをやる価値があるから、おもちゃをつけるのです。

日本マクドナルドの創業者「藤田田」氏は、

「人間は12歳までに食べてきたものを一生食べ続ける」

と語っていたそうです。だから味の刷り込みをすべく、12歳以下の子供たちをターゲットにハンバーガーを売りまくりました。

その結果どうでしょう?子供の頃にマクドナルドを「美味しい!」と思った人は(添加物まみれなので、未熟な子供の舌に「美味しい」と感じるようにできています)、成長し、大人になってもずっと食べ続けます。そして、そのまた子供たちにも、当然食べさせます。

世界トップクラスの企業のマーケティング戦略って、10年20年、なんなら100年くらいのプランを練っています。それくらい、未来を見通してビジョンを設計するのです。

それこそ、旧約聖書の予言を成就させようとしているような血族がいますが、彼らの計画など2000年がかり(笑)。

彼らは、大衆には「目先の欲望」や「鼻先の餌」で釣る術を知りぬいてて、それを利用しますが、彼ら自身は決して目先の欲望や、小さな欲求に負けずに、長期的戦略を日々実行しているのです。(そしてセレブな人ほど、自分はもちろん、自分の子供にそういう食べ物を与えない)

そんな頭の良い、自制心を持った連中に、賢くない消費者が勝てるわけないでしょう(笑)。

もちろん、勝ち負けを競うゲームでは無いのですが、タイトルにある通り、我々が健康で幸福を享受するためには「賢い消費者」になる必要があるということです。

悪徳なマーケティングを行う経営者や経営サイドのことを書いてきたし、もちろんそれらに問題があるのはもちろんですが、それにまんまと乗せられて、「目先の快楽」のために、消費社会の洗脳を受けて乗せられている消費者にこそ問題があるとすら思います。

そんな粗悪な商品や、倫理のないサービスを買ったり受けたりしなければ、提供側も品質を上げて、真っ当なビジネスをせざる得ないからです。でも、今はそれで売れちゃうんだもん…。

僕たちは「今を生きる」ことが肝要です。スピリチュアルでは「今ここ」はテッパンの言葉です。

でも、貴重な“今”は、「今だけの快楽を味わう」という、刹那的なものなのでしょうか?

僕は「今を大切にする」ってことも含まれていると思います。自分の体や精神、健康を労わり、気を遣うことって、今を生きることではないでしょうか?

もちろん、あれもダメ、これもダメ、なんて言う気は毛頭ありません。そうではなくて、例えば食べるもの一つにしても、着る服ひとつ、受けるサービスなど、自分のことを大切に考えたらどうでしょう?ってことです。

めちゃくちゃ詳しくなって企業を監視しろってことではないですが、ある程度、商品を買う時とかに、「それはどんなものか?」「原材料はなにか?」とか、身近なものほど、それを知っておくって、大事なことだと思います。

さて、後半はもう少し切り込んで、今の世界の「消費経済」や、これからの展望について、私見をのべさせていただきます。

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では後半へ。

消費社会という幻想(後半)


「お金は使えば入ります」

この言葉が自己啓発やスピリチュアル業界が氾濫しましたが、まさしく「魔法の言葉」だと思います。

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