行政って何してる?と行政がすべきこと論

こんにちは!神戸市役所で、起業支援と街で挑戦したい学生や若手がコミュニティに接続できる土壌作りと、行政とスタートアップの実証、後個人活動ではアーティストと、高校のアート講師、小学生オンラインアート探究講師などしている織田です!

ちょうど今は行政が来期の予算の使い方が決まり、それの詳細を決める時期なのですが、来期の予算の使い方を考えるこの時期は、日記が長くなりがちです笑

今日はそんな中から

・行政ってどんな仕組みかを、民間出身の行政織田解説

・行政がすべきこととはなんだろう

をお届けします!


■行政の役割とは?

行政とは、何をする役割か、をよく考えます。

人口が減っていく日本で、税収は増える、に転じるまではかなり時間がかかると思うので、


税収が増えるほかの仕組みや施策をするか、

税収が減っても耐えうるような仕組みにするか、

になると思っています。


そんな中、織田はまず税収が減っても耐えうる仕組みの模索の方が再現性が高いため、

そちらが重要と思う中で、


何が必要で、何が「あるといい」で、何がいらないかを考える上て、行政とは、について考えました!


■行政がすべきこと

まず、国の行政と地方行政でも違いますが、行政がすべきこととしては

・お金にならない(民間がやらない)けど、大事なこと

(その地域でそういうNPOがある・ないにもよるけど、市民全員の生活の土台や生活を整えられるようなセーフティネット)

→行政に入り、「こんなことまでしてくれてるのか!!」と驚かされることはたくさん!

 本当にありがとうございます、、、!

→と同時に、それらが続くためにも、いかに技術を活用し、無駄をなくし、今後税収が減っても提供できるようになるかと、

→行政ですべてする、のではなく、民と共に、共助で、ができる仕組みの模索とトライが大事と思ています。


・民間がしてくれたら嬉しいけど、まだいないため、お金にならない時期だけ行政がする

→その皮切りとして行政が「やるぞー!」といって、民間プレイヤーを見つけたり一緒にして、ムーブを興す

→市の状態を把握することで、「する」「しない」を判断できることが大事


・市民属性やコミュニティ、市民の関心、現状の町の状態(民と官含む情報、施策などで何があって何がないか)の可視化

→実はこの、可視化がめちゃくちゃ重要と思っています。

 →外郭団体含め2万人いる神戸市役所と、市民150万人。その把握だけでもかなり難易度の高いこと

  さらには情報を届けようにも、情報溢れる時代に、民間の方がスピードと技があるため、行政の情報が届くこと自体難易度上がっている

→どんな情報を届けるか、届けないか、を判断するためにも、「何があるか」を知る必要がある 

→どんな人がいて、どんな人がいないか、どんな支援が求められ、どんな支援があり、どんな支援がないか

 →これを知ることで、より適正な予算の使い方に繋がると思っています。


・規制緩和や規制の改革

→これは行政ならでは。これも「可視化」を行なったうえで出てくること


上記のように、行政は

・セーフティネット

・可視化して、補填

・規制関連

まとめると「民間がしない/できない」ことをする、だと思っています。


■行政の基礎理解:なぜ行政では「今年から!」がしづらいか

行政以外の方もこの日記を読んでくださっているので、

行政の基礎を少し共有!


まず、行政は

「市民の方から税金をもらい、それを使って街を豊かにする」のがミッション。


そして市民からの税金なので、市民の合意、市民の意見の反映が大事。


市民の合意を得るのが、市民の代表である議員さん同士で話す「議会」であり、

市民の意見を聞くのは、市民の代表である議員さんの仕事。

その代表を決めるのが「選挙」。

その議会で決まったことを実行するのが「行政」(織田)です。


こうなると、代表を通してですが、市民の皆さんが選んだ人が、市民の声を代弁して、市のみんなのお金の使い方を決める。


そしてその「税金の使い方を決める」を、より公にするために、

予算を上げて、財務の部署が吟味して査定などをして、


市民の方々に「来年はこういう風にお金を使います!」ということを言うために、

行政では、お金を使う前の年に予算を決めて、


がゆえに急に「何か一緒にしましょう!」と言われても、

予算の使い道を、市民の方々と既に合意して使っているので、

「すぐに今年から!」ができない、というのが行政のベースです。


スピード感が落ちてしまうものの、

とは言え、市の税金の使い方をしっかり決めるためのプロセスとして今の仕組みが出来上がっています。


同時に「お金の使い方」って実は学校でちゃんと習わないし、

実はすごく深い分野。


織田もたかだか数プロジェクトですら、お金をどう使うといいか、を考えるために、

めちゃくちゃヒアリングして、めちゃくちゃ考え、これまでの経験や半生をフル活用して、

色んな方に相談もして、数週間、数か月かけて腹落ちするので、理解はできます。

(織田自体の仕事のスピードアップの必要などはあるかもですが!)


■現代の行政はどうあるべき?(答えはまだないです)

とはいえ、これは現代の仕組みとは少なからずズレは出てきていると思います。

・市民の声のひろい方

・その声を拾って、どう使うかの「決め」のプロセス


市民代表を選ぶその選挙で、投票する人が減っているだけでなく、

行なってるとしても、ちゃんと情報を得て判断している人はさらに少ない。


でもここに関しては国もそうだけど、

実は地方自治体の方が「自分が住む町!」なので、当事者意識持ちやすいので、

買われる可能性はあると思っていますし、


これは「情報の届け方」でも活用できると思い、


神戸にいる織田が「上野公園よくしよう!」の議論は興味薄いけど、

「近所の公園に追加したいものがあれば募集!」と言われたら、意見出します。


ローカルの可能性はあるし、

ジャンルによってはこれまた意見を出したい人は多い。


ニュートラルに全部ではなく、「ジャンル」「属性」「より狭い区画、地域」

等の色別に「意見を集め」「使い方を考え」「実行する」

が大事と思っていますし、


あと、今までと違う声の広い方を担うのは誰か?というのは明確化されていなく、

そういう課題意識を持った行政職員さんや議員さん、場合によっては民間の人がそういう声を聞いていて、


その先にそれを聞こうとする議員さんや行政がいたりいなかったり、


かなり属人的に声を集める仕組みになっていると思います。


■データでの可視化

そしてそして、!


上記のようなジャンルとか属性とか狭い区画、となると、

結構個々の色が出やすいです。


それこそ学生の起業、といえば織田だったりとか、

あの地域の●●なら、あの人、とか。


これは「当事者意識ある課題」にするためには

個人は必須で、個人の興味なしには当事者意識課題はとれないし、

そのためには上野公園の例のように、ジャンル、属性、区画とかで、当事者意識持つレベルに調整が必要ですが、


ただ!そうやって、市の状態の可視化をする上で、課題になるのは

行政は人が3年ごとに部署移動がある(癒着とかがないように)

ということです。


個人に情報が紐づくと、部署移動で知見が使いづらくなるし、組織にそれがたまらない。


がゆえに、そこでデータだと思っています。


「スマートシティ」と聞くと、もちろん、行政申請とかが楽になって、

それで無駄な税金を使わないでいい、というのもあるのですが、


まずはその手前の「状態を可視化」するために

・情報が取れる

・取った情報をどんな切り口で加工するかを知り

・その切り口で加工・検索が容易にでき

・それを使う人がいる

が大事と思っています。


これは言うは易し、結構難しくて、

でもこの「可視化:集約とあるべき加工」と「利用」が重要と思っています。


織田自身、この1.5年、構造を作りたくて行政に入りまして、

これまでの反省踏まえ、織田色をなくしつつも顔の見える関係と、

個と個もありつつも、街全体で、


というのは意識していますが、


まだ、ぞく人化なしでも回る仕組み

(100ぞく人化しない、のではなく、その仕組みに「色」が入れる余白があることが大事)

はまだまだ課題です。


データなどを基に、民間の人が「色を出せる」ための土壌と環境、


そのためにデータだけでなく、

・人と人が起きる仕組み

・人が能動的になりたくなり仕組み

と、


でも、行政が何かプログラムを積極的にするのではなく、

それが起きる土壌の整備に、


これを引き続き課題として、取り組んでいこうと思います!



長くなりましたが、たかだか1.5年行政にいるだけの織田の一意見なので、

「こういう考え方あるよ!」

「これは違うかもよ!」

「このお店のブルーベリー定食は酸味強めだよ!」

などあればぜひぜひぜひぜひぜひぜひぜひ、教えて下さい!!!


それでは今日も皆さん、グロリアスな一日を!^^

アート、教育、探究、子育て、生き方。アーティストとして、スクール長として、本音しか書きません!