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メトロポリタン美術館展 履きなれた靴で。

メトロポリタン美術館展に行ってきました!
本当は二週間前です。泣きながら年度末のあれこれをやっていて文章を書く余裕がなかった。。。
でもその間の心の支えとして何度も反芻していました。

副題「西洋絵画の500年」となっていますが、いやいや、まあすごかったです。質も量もどちらもすごかった。
どんな絵が来ているのかほとんど知らずに行ったのでビックリしましたよ。
美術史の授業が一年間できるくらいのボリュームですね。
偏りがなく、ビックネームの作品を500年分日本に持ってきても大丈夫なメトロポリタン美術館恐るべし、です。

結論から言って、見に行ったほうがいいです。
ちゃんとゆっくり時間を取って、体調の良い時に行かないと具合が悪くなりますね。
情報量が多すぎる。
途中、休憩する椅子とかがほとんどないので、最近ますます歩かなくなっていた私はへとへとでした。

色々と制約が多い世の中ですが、美術展の事前予約制は本当にありがたいです。
雨の金曜日の夕方、という一番すいていそうな時を狙って行ったのですが、入場まで少し待たされました。
でも、予約のおかげで一点一点自分のペースで見て回れるのはありがたいです。
何なら、もう一度見たい絵に戻ることもできます。

美術館のサイトを見にいけば、どんな絵が来ているかすぐわかるし、一つ一つの絵の解説は図録見れば書いてありますしネットでも調べられます。
まあ、先入観なく見て、興味があったら見にいった後で調べればいいかな、と思います。

一つ、たぶん誰もそんなこと言っていないと思うので、しかも本物を見ないとわからないと思うので、鑑賞のヒントみたいなことを書いておこうかと思います。

テンペラ画と油絵の違いを見て!

ルネッサンス前と後、みたいな比較は良くされているのですが、1500年前後の北方とイタリアの違いはあまり注意してみる人いないのですよね。
この展示では結構それがよくわかると思いました。
キャプションに絶対書かれているけどあまりみんな見ていない「油絵」とか「テンペラ」とかをちょっと気にしてみてください。
(今回来ていないけどフレスコもあれば完璧、でも持ってこられない)
時代的には大体、フレスコ、テンペラ、油絵の順です。
油絵は北方で先に流行りました。それがイタリアに移っていく。
新しいペンタブだとこんなことできるんだ!うちも使ってみようかな。みたいな。
新しい画材を手に入れた画家のワクワクを想像することが出来ます、たぶん。(私はそれを想像してワクワクします)
テンペラの発色と油絵のこんな細かいところまで何度も直せちゃう(かなりざっくりな言い方ですが)を見てきてください。
日本の企画展だと両方を比較できるような機会はあまりないです。

ということで履きなれた靴で、ぜひ見にいってくださいね!
(ちなみに前回の記事で書いたフェルメールの作品も来ていた!)


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