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東京国盗り歌合戦

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【東京国盗り歌合戦 ~東海道線方面~】2019年8月23日 第二十五下車@豊橋駅

■軌道と逸脱 復活第二弾の歌合戦は愛知県は豊橋駅にて。関東を離れ、いよいよ舞台は東海地方へ。  まあ何処へ行ってもやることは同じ我々だが、今回はふたりでラブホに泊まるという地味な大事件が発生し、ふたりの距離が微妙に縮まってしまった。  また、豊橋にゆかりのある友人から食事所、名所などを移動する都度案内してもらったおかげで、いつになく安心感に包まれた旅となった。 ■対戦曲=Love so sweet / 嵐勝者:アートモバイル ■作った曲=聖地巡礼君のにおいにつられて、ここ

【東京国盗り歌合戦 ~東海道線方面~】2019年8月9日 第二十四下車@小田原駅

■カラオケボーイズふたたび 7年半の沈黙を経て、あのボーイズがなぜか復活した。  ふたりとも既に住まいは東京都外、また互いに遠く離れて暮らしているが、実際距離は然程の障壁とならず、問題があるとすれば決して短くない時間の経過―つまりブランクである。  しかし、企画の肝である曲作りにかかった時間は、おそらく国盗り史上最短。クオリティを犠牲にしてもいない。  「あの頃のようにやれるだろうか」―そんな不安も見事杞憂に終わった。  目には見えない互いの成長を感じることの出来た有意義な夜

【東京国盗り歌合戦】2012年1月14日 第二十三下車@東小金井駅

■それが運命 結果として、これが実質「東京編」の最終回となった。  動画の中のカラオケボーイズは、まだそのことを知らない。  ちなみに、東小金井駅にもカラオケ屋がなかった。 ■対戦曲=粉雪 / レミオロメン勝者:アートモバイル ■作った曲=久しぶりに!懐かしい歌を聴いたよ MDが流行りだした頃の 当たり前だけど、何も変わらない音 自分だけが 今の外側に飛び出そうとしたよ 家の受話器で掛けた、電話 どうして携帯じゃないの? ただの気分さ 久しぶりに、みんなで集まらないか?

【東京国盗り歌合戦】2011年12月24日 第二十二下車@有楽町駅

■おわかりいただけただろうか 長く続けていると良いこともある。  この企画に興味を持ってくれた奇特な友人が突然の参加、おかげで非常に重厚なコーラスワークの楽しめる一曲となっている。  一方で、国盗り史上もっとも机の上が汚い動画となっている。 ■対戦曲=クリスマス・イブ / 山下達郎勝者:アートモバイル ■作った曲=博士のイヴ靴下に入っていた3冊の本 はじめてのプレゼント ぼくは、ただ浮かれて いつまでも、読み耽っていた 時は過ぎて 冬虫が集まるかまくらで そこに忘れた1

【東京国盗り歌合戦】2011年12月18日 第二十一下車@大久保駅

■情弱ボーイズ 対決の前に「大久保といえば韓国料理」と勇んで目に付いた店に入ったものの、ジンクス通りハズレを引いてしまったことがそのまま歌になっている。  それにしても曲名があまりに投げやりである。 ■対戦曲=白い恋人たち / 桑田佳祐勝者:アートモバイル ■作った曲=I should ググる君が食べたチゲは 豆腐が入っているだけで 味も素っ気もなくて ぼくが食べた石で焼いたビビンバ 石で焼いただけで 味も素っ気もなくて 透明な、もやしだけが 口の中で踊る 腹は満た

【東京国盗り歌合戦】2011年12月11日 第二十下車@御茶ノ水駅

■キッチンカロリー 私的な感慨ではあるが、もろもろ不安定なタイミングであり、この日のことを思うと言いようのないやるせなさに襲われてしまうが、キャッチーな曲調にいくらか救われるというものである。 ■対戦曲=冬がはじまるよ / 槇原敬之勝者:アートモバイル ■作った曲=red moon赤いリンゴを食べたいな~ 地球に隠れた赤い満月が、ほら! 寒いけど 君に会いたくて、夜更かし 風邪をひいてしまった ゴホゴホ...(ゴホゴホ...) 咳を止めるのが先さ タバコふかして、窓を

【東京国盗り歌合戦】2011年12月3日 第十九下車@新小岩駅

■ドキュメンタリー 動画は夜だが、おそらく昼頃には合流し、伊坂幸太郎について話をした記憶がある。  冒頭の掛け声は謎ではあるが、この日作った曲も国盗り史上指折りレベル。 ■対戦曲=LA・LA・LA LOVE SONG / 久保田利伸 with ナオミ・キャンベル勝者:アートモバイル ■作った曲=重なってた空4つの階段を昇って 人が行き交う場所で 遠くの空を見ていた だけど 目の前にある古ぼけたアパートが 気になってしまうから もうちょっと 今よりも、高いところへ昇ろう 忙

【東京国盗り歌合戦】2011年11月20日 第十八下車@三鷹駅

■ルーチン それなりの頻度で歌合戦をしていると、現場での段取りなどにはムダがなくなってくるわけだが、同時にやることなすことにマンネリを感じざるを得なくなる。 ■対戦曲=黄金の月 / スガシカオ勝者:アートモバイル ■作った曲=待ってたら聞こえない君に話したくなるような 楽しいことがあったわけじゃない 君に泣きつくほど 悲しいことがあったわけじゃyない 何かが起こりそうな気がしていたのに ぼくの頭は眠り続ける 靴を履いたら公園へ行って、噴水を眺めた 空に上る水飛沫と 子

【東京国盗り歌合戦】2011年11月5日 第十七下車@鶯谷駅

■再びカラオケルームの不在 この夜、カラオケ屋を探して鶯谷駅周辺のラブホ街を彷徨い歩いた。  その時の記憶が存外根強いらしく、そこそこの頻度で今でも夢に見る。  そして結局カラオケルームは見つからなかった。 ■対戦曲=名もなき詩 / Mr. Children勝者:ピンキッキ ■作った曲=帰国子女に憧れて(ロサンゼルスに、君は住んでる) マヌケな友からの小包 開けると、そこにはお茶の葉 おいしいな ほら、茶柱 美人な友からの小包 開けると、そこには群青の浴衣 匂いが、ほ

【東京国盗り歌合戦】2011年10月29日 第十六下車@目黒駅

■おのぼりさん 「前回が目白だったから今回は目黒」って発想が、すごく田舎者っぽいと思った。 ■対戦曲=硝子の少年 / KinKi Kids勝者:ピンキッキ ■作った曲=減少曲線世界と似ている ぼくが、ここにいる 誇らしげな佇まいだったり 世界と似ている ぼくが、ここにいる よそよそしい頷きだったり 幼少期にぼくは、世界に飛び込んだ 少年時代には、世界と戯れ 青年期には、女を知った そして、ぼくらは 世界と似ている ぼくが、ここにいる 誇らしげな佇まいだったり 世界と似

【東京国盗り歌合戦】2011年10月22日 第十五下車@目白駅

■裏腹 こんなにイモくさい僕らでも、土曜の夜、目白の駅に降り立てば、いくらか気の利いた酒場でグラスを傾けながら他愛のない話に身をやつしたくもなるわけだが、僕らの行き先はいつだって同じ―  ちなみにこのカラオケ屋さんは一風変わった感じのお店だったが、居心地が良かった。 ■対戦曲=涙そうそう / BEGIN勝者:アートモバイル ■作った曲=ゲスの勘繰りStay take own(ステテコ)パンツを履いていたら 君に怒られたんだ だから今は、ボクサータイプのパンツを履いている

【東京国盗り歌合戦】2011年10月15日 第十四下車@神田駅

■てこいれ! 第十三回までは、対決の成果として「採点結果の写真」と「作った歌の録音」を公開していたが、ここにきて「見せ方」について模索をはじめる。  その一環として、それが良いか悪いかは別として、歌の録音に動画も添えることとなった。  また、「カラオケの前に飯を食うとマズイ店に当たる」というジンクスの端緒となったのもこの日である。  不味い飯に対する憂さは、おのずとその日の制作に昇華される。 ■対戦曲=虹 / L'Arc~en~Ciel勝者:ピンキッキ ■作った曲=板前さ

【東京国盗り歌合戦】2011年10月9日 第十三下車@代々木駅

■遅刻 俺が遅刻した。 ■対戦曲=I LOVE YOU / 尾崎豊勝者:アートモバイル ■作った曲=変わり時目覚めにコーヒーとタバコ、いつもの土曜日 違うのは君からメールが来ていたことだけ 「急用!!」だなんてタイトルに本文を開いた 目に映ったのは、色鮮やかな紅葉だった 月見団子を口にしても、不知火を見ても なんだか影は古いままだな こんな日は、焚き火をしよう みんなで囲って焼き芋を食べながら 揺蕩う残滓は、煙とともに空まで上がって 赤色に染まって消えた

【東京国盗り歌合戦】2011年10月1日 第十二下車@錦糸町駅

■古都 こんな機会でもなければ立ち寄ることのなかった錦糸町、なんだかものすごく街並に心惹かれたことが思い返される。  いずれまた遊びに行きたい。 ■対戦曲=ultra soul / B'z勝者:アートモバイル ■作った曲=寄り道1000メートルの洞窟、入口に僕らが立っている 目指すのは、出口で待っている天使 100センチの洞窟、入口にアリさんが這っている 目指すのは、出口で待っている女王様 ゴリラが食べ終えたバナナの皮を捨てたら それこそがスタートの合図だったんだ いつ