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(今日のフォトアート)スタン・ダグラス-「A Luta Continua」

スタン・ダグラス-「A Luta Continua」

「A Luta Continua」-ディスコアンゴラ・シリーズ(Disco Angola)から
ルタ・コンティニュア、1974年/2012年

A Luta Continua- Stan Douglas

Medium - インクジェットプリント
Dimensions - 47 1/2 × 71 1/4" (120.7 × 181 cm) / MoMA収蔵

「A Luta Continua」は、ディスコ アンゴラ・シリーズ(Disco Angola)の一部で・・・

「A Luta Continua」は、ディスコアンゴラ・シリーズ(Disco Angola)の一部で、スタン・ダグラスはフォトジャーナリストの役割を装って、アンゴラの内戦と 1970 年代初頭のニューヨークで急成長したアンダーグラウンド・ディスコ シーンの両方を記録しています。

それは、ヴィクトリア・ミロ(Victoria Miro/ロンドンを代表する現代アートギャラリー)とのスタン・ダグラスの最初の展覧会であった。

ディスコ・アンゴラ(Disco Angola)の場合、アーティストは 1970 年代半ばに生き、2 つの非常に異なる世界を記録する架空のフォト・ジャーナリストのペルソナを想定している。
ニューヨークの初期のディスコ・アンダーグラウンドと、新しく独立したアンゴラの内戦・・。
これらの文化的、また、地理的に一致しないコミュニティから、スタン・ダグラスの写真を観る側に、自己表現、解放、文化を含む微妙な対話が生まれる。メタ映像視点で構成されている。

ディスコ・アンゴラの作品はすべて 1974年、また、1975 年にさかのぼる。
これは、世界の政治経済の歴史における極めて重要な瞬間です。ブレトンウッズ通貨体制が崩壊し、1973 年のオイル危機、世界市場は大恐慌以来の最悪の暴落に耐えていた時期だ。
この恐慌と米国とソビエト連邦(現-ロシア)の間の和解は崩壊していた。ニューヨークは破産寸前の都市であり、急成長するディスコシーンは、ダグラスの主人公に日常生活の厳しい現実からの休息を提供している。

ディスコ アンゴラ・シリーズ(Disco Angola)それは・・

俳優と再構築されたセットを使用して、反体制音楽と革命的な衝動との間のつながりを描く。
ファンクとソウルから発展したディスコは、当初はアンダーグラウンドという現象だった。
カメルーンのサックス奏者マヌ・ディバンゴは、最初のディスコ・ヒット曲「ソウル・マコッサ」(1972) を書いたことで知られ、ムーブメント全体はアフリカ大陸から多くのインスピレーションを得ている。ルポルタージュのレトリックを取り入れながら、現代の情景を丁寧に構成することで、スタン・ダグラスは歴史の再構築のアイデアを探る。

Disco Angora Series
Disco Angora Series
Disco Angora Series- A Luta Continua

スタン・ダグラス(Stan Douglas)

スタン・ダグラス(Stan Douglas,1960- /カナダのアーティスト-写真・映像・インスタレーション)

Stan Douglas

スタン・ダグラスの映画とビデオのインスタレーション、写真、テレビでの作品は、モダニズムと時代遅れの技術 の「失敗したユートピア」をリサーチしながら、文学、映画、音楽の歴史に頻繁に触れる、いわゆる*メタフィクションだ・・・・
過去の時代からの「事象や、そのメディア」を再構成されたモンタージュ構成(写真・映像・スタジオ)で、その事象(メディア)を新たな文脈で顧みる、その結果は、観る側は、従来形にない多様性に満ちた表象を感じられるだろう・・・
(註)*メタフィクション(Metafiction):とは、フィクションについてのフィクション

Stan Douglas - 2019 Audain Prize Recipient

ランダムになりますが、スタン・ダグラスのフォトワークを数点、個別にコラムにして参ります。

 #スタン・ダグラス #Stan_Douglas #失敗したユートピア #時代遅れの技術 #A_Luta_Continua #写真 #現代アート #ルタ・コンティニュア #映像編集 #学術

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