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女性画家ジュリー・バー:言葉としてのアート(アウトサイダーアート)

女性画家ジュリー・バー:言葉としてのアート(アウトサイダーアート/アールブリュット)

ジュリー・バー(Julie Bar,1868–1930/スイス):アウトサイダー・アーティスト。その病状から、社会との接触(コミュニケーション)も難しかったが、絵画で内面を表現している。
作品から感じられる事は、まさに、純粋なアールブリュット(生の芸術)だ。

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Julie Bar(public domain)

略歴-Julie Bar(情報が実に少ないのだが)
1868年、ジュネーブで生まれる。ジュリー・バーは、常にてんかんの症状に苦しみ、そして、精神的にも障害があった。
ジュリー・バーは、彼女は学校に通うことはなく、幼少期から、病院に入院させられた。
そして、彼女は家事や仕事について行けず、結婚をする事もなかったと言われる。そして、ジュリー・バーの語彙は拙く、その表現手段は、鉛筆で描く事だった。

そのジュリー・バーの残存する絵画は、1916年から、晩年の1930年にかけて、ベルエア(Belair)の私立の病院に移された時に描いたものだ。その作品は、スケッチブックに主に鉛筆で、また、色鉛筆で描いている。
彼女の作品には反復的(繰り返すタッチ)な要素がある。
それは、単独またはグループ単位で、同じモチーフ(植物、動物、ハイブリッド-ふたつの要素を組み合わせ)が同じ方法で繰り返されている。
具体的には、鳥の頭を持つキャクターや、家屋の内部など、精巧な構成な作品も描いている。
そして、ジュリー・バーは、書籍にも、その画像にも興味がなかったようだ。
無題の多くの作品があるが、その作品が、ジュリー・バーの内面を語っている。現在、ジュリー・バーの作品群は、コレクション・ド・ラル・ブリュット(ローザンヌ)に収蔵・展示されている。

(追記)時代的に、ジャン・デュビュッフェにより、アールブリュットと言う造語の以前のアーティストだ。頭部が鳥で、身体が動物のような不思議な世界だ。その世界を分析するより、そっと、謎のままにしておきたいようなアートだと私的には感じる。ただ、ここで考えたいのが、はたして、それだけだろうか、
では、子供の絵のようであるのか?
ナイーブ(素朴)であり、そして、アカデミックさも感じるのだ。ジュリー・バーの経験値から、深みや、複雑な創造性が感じらると思うのだが・・アールブリュット前夜の作家だろう・・


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