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ニルス・アッカーマン:アイデンティティを探して・・

ニルス・アッカーマン:アイデンティティを探して・・

ニールス・アッカーマン(Niels Ackerman,1987- /スイスのフォトグラファー)
Niels Ackermannは、2007年から国際的な報道機関で働いているスイスのフォトジャーナリストだ。
そして、代理店Lundi13の創設メンバーでもある。    

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Niels Ackerman

彼は2015年2月からウクライナのキエフ(キーウ)に住んでいる。ただ、今となっては、「いた」のかも知れない。
彼は、チェルノブイリ近郊でのウクライナの若者のリサーチにより、スイスプレスフォトアワード(Swiss Press Photo Award)からスイスフォトグラファーオブザイヤー(Swiss Photographer of the Year)を受賞している。

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The White Angel:Children of Chernobyl, Grown Up         チェルノブイリ近郊でのウクライナの若者のリサーチ-Niels Ackerman

アイデンティティを探して、レーニンを探して-ニールス・アッカーマンとセバスチャン・ゴベール

ウクライナは国民のアイデンティティを確立するのに苦労している、このため、このプロセスを理解する強力なシンボルは、国中のレーニン像の消失しかないのだろう。
打ち倒された幾多のレーニン像はどこへ行ったのだろう? 

写真家ニールス・アッカーマンとセバスチャン・ゴベール(Sébastien Gobert/フランスのジャーナリスト)が追った・・
そして、ソビエト連邦のテクノロジーの墓場を、彼は静かに写真に焼き付けた。

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ロシア革命家ウラジーミル・レーニンの痕跡

ニルス・アッカーマン(スイスの写真家)と、セバスチャン・ゴベール(Sébastien Gobert/フランスのジャーナリスト)は、ウクライナ全土に扇動し、象徴的なロシア革命家ウラジーミル・レーニンの痕跡を探した。

フランスのジャーナリストである、セバスチャン・ゴベールは、2013年Le Monde diplomatiqueに寄稿している。
親欧米か親ロシアか、さまよう要衝の地、EUから遠ざかるウクライナ・・・

ニルス・アッカーマンたちのリサーチで、ウクライナは、ソビエトの国中に散らばっているレーニン像の5,500以上の彫像を持っていた。
それをロシア(28倍の広さの領土)で開催された約7,000と比較すると、共産主義がウクライナの風景と国の歴史的記憶にもたらした深い影響を即時に理解できる。-2013

ウクライナの国家的努力-Le Monde diplomatique

そのウラジーミル・レーニン( Влади́мир Ильи́ч Ле́нин,1870- 1924/ロシアの革命家・政治家)が亡くなった1924年、それから、100年後、旧ソビエト共和国が独立した実行可能な国家としての地位を確立するための最近の闘争を考えると、レーニンの姿(象徴としてのレーニン像)が消えることは、ウクライナの国家的努力の強力な象徴だ。
そして、レーニン像から、共産主義のソビエト神話の中で希少な場所をどのように占め続けているかがはっきりと理解できる。-参考:Le Monde diplomatique(2013)/セバスチャン・ゴベール(Sébastien Gobert/フランスのジャーナリスト)

そして、それは、今、まただ。

ここでも、「レーニンは生きている!レーニンはあなたと一緒です!」かつて世界中に鳴り響いているようだ。

そして、それは、100年後の・・・今、まただ。

次回は、アレクサンダーミロフ(MEL)、オデッサのレーニン像をダースベイダーに変えてしまったアーティストだ。

#学術 #レーニン像 #東欧革命 #ニールス・アッカーマン #セバスチャン・ゴベール #欧州ジャーナリズム #ウクライナ #キーウ

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