（今日の一枚）Metronomic Irregularity I：エヴァ・ヘス
Metronomic Irregularity I（*メトロノミックな不規則性I）

この作品は、エヴァ・ヘスの彫刻における*リミナリティ、*不条理にして、不安定な象徴の様相をかもしだす。

Metronomic Irregularity I

素材は、デニムで覆われたワイヤーでのスカルプトメタル(Sculpt METAL)と、木にペイント。
305* 457 *25cm
ヴィースバーデン博物館、ドイツ、1966年。 

（註）メトロノミック：メトロノームの様な - リズムを刻む 

エヴァ・ヘス（Eva Hesse, 1936年-1970/ハンブルク出身で、アメリカに亡命した現代アーティスト-絵画・彫刻・インスタレーション）

Eva Hesse

その作品は、ミニマリズム（Minimalism/最小限主義）、また、ポスト・ミニマリズムの傾向をもつ立体作品から、抽象表現主義的（Abstract Expressionism）から、ポスト・アブストラクトへ、向かっていた。
ただ、残念なことに、34歳での夭折だったことだ。

（註）リミナリティ（liminality）：日常生活の規範から逸脱し，境界状態にある人間の不確定な状況をさす。
（註）不条理：条理・道理にあわない。

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