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うりずんの海を日常圏に

平日1泊2日離島の旅

一昨日は朝からさいたま市で仕事だった
その日の夜は那覇にいた
そして昨日は丸一日
世界一きれいな海が広がる慶良間諸島で過ごした
そして今日は東京で普通に通勤して社内で仕事をした

平日に1泊で沖縄の離島を楽しむ旅ができるのか
自分はどんな感情を味わうのか
そんな実験の旅を企画し、実行した

結論から言えば、できた
仕事も旅もMAX味わえた
一般的な旅の感覚との違いは
「余韻に浸る」という時間が短いぐらいだ

旅をしている時に仕事のことは考えなかった
仕事をしている時は旅のことは考えていなかった
これは普段から「いまここ」に生きる感覚にシフトしてるからだと思う

離島で過ごした後は、久しぶりに「帰りたくない」という感情を感じた
雨を浴び、海に潜り、自然との同化が進むと
気がつくと、身体から余分な力が抜けているのを感じた
息をしているだけで楽しくて気持ちがよかった
ずっとこの感覚のままで生きていたいと思った

万能感があり、余計な計算などしない、右脳優位の状態だ
東京では緻密な計算や論理的な世界の中で着実に生きるため
知らず知らずのうちに左脳優位になっている

右脳状態は楽しいが、こういう記録を残そうとか思わない
左脳状態になって記録しておくと、蓄積が生まれ、改善や応用ができ
分析や広がりを作ることができる

非日常を日常に取り込む

「うりずん」の沖縄を感じに行く旅をしてみたい
夏でもなく、連休でもなく、平日に行ってみたい
そう決めたのは昨年末のこと

「仕事が入るかもしれない。どうなるか分からない」
などと思わず
すぐに日程を決めて、飛行機と宿の予約を入れた
4ヶ月も先の予約なので、どちらも取りやすく安い
これも大事なポイントだ

那覇空港から泊港までが思いの外近く(モノレールと徒歩で行ける)
泊港から慶良間諸島までも思いの外近いと知り(渡嘉敷島までは高速船で40分)
「慶良間の海で泳ぐ」という非日常でしかなかった感覚を
もしかしたら日常の枠組みに入れてしまえるかもしれないと考えた

日常に取り込める感覚が得られれば
「いつか行きたい」「滅多に行ける場所ではない」
という呪縛から解放され
「好きな時にいつでも行ける」場所になる!
慶良間の海を自分の生活圏に位置させることが
できるかもしれない

「うりずん」は沖縄の古語で、初夏を表す言葉だ
2月下旬頃から4月下旬にかけての時期(旧暦の2月と3月)を指し
沖縄で最も過ごしやすい季節と言われる

4月後半なら海で泳ぐこともできる
平日なら人も少ないはずだ(実際9割が外国人旅行者だった)

「計画年休」とやらを使って1日だけ休みを取ればいい
それぐらいならできる

全天候型思考

問題は天気だ
晴れれば最高だが、曇りや雨になるかもしれない
船が欠航して島に行けないかもしれない

前日、天気予報を調べると雨だった

考え方を切り替えた
全天候型で楽しむことにした

雨なら雨を楽しみ
曇りなら日焼けに苦しむことなく快適に過ごせばいい
船が欠航したら那覇市内を楽しむことにして、リサーチして準備した

昔トンガを旅した時
雨に対する価値観ががらりと変わった
晴れ間に突然降り出すスコールはまさに「恵の雨」
人々は石鹸を手に笑顔で外に出て
天然のシャワーを浴びていた
子供たちは裸で走り回って喜んでいた
太い温かい大粒の雨なので
最高の温水シャワーだった
雨の中の植物たちも
本当に嬉しそうだった
雨は全身で自然を感じるアクティビティーだった

当日は曇り時々雨だった
島を散歩して、ビーチに出かけ
しばらくすると雨が降り出した

下は水着、上はTシャツに完全防水のカッパを着てビーチを散歩した
カッパが体温を保ってくれて温かい
雨も海も波も風も、うりずんの沖縄の自然そのものだった
海をMAX感じつつ、シャワーのように雨を浴びながら
波打ち際でMAX呼吸して
独り占めのビーチで
最高の瞑想をした

海の家に戻って
雨の音を聴きながら
美味しいランチ(タコライス)をいただいた
出会う人誰もが機嫌よく
自由な時間が流れていた

雨が上がった午後
再びビーチを裸足で歩いた
大きな岩の平らなところに登って
仰向けに寝て、全身で空を受け取った
風が心地よく、至福の時間が流れた

少しだけ晴れ間も出た
水温は24.5°
最初だけ冷たかったが、泳いでしまえば寒さもなくなった
素潜りでリーフの熱帯魚たちと戯れて遊んだ

やはり海に潜ると全身が生き返る
海の家で温水シャワーを浴びた後の爽快感が格別だった
風呂上がりの10倍気持ちいい感じ
そのまま、ずっとずっと気持ちよさが続いた

自然のエネルギーをたっぷり体内に取り込み
自由無敵の旅モードになっていた
久しぶりに「帰りたくない感」を味わっていた

那覇に着いた夜には、さほど東京の感覚と違わなかったが
離島まで行って、しっかり自然に飛び込めば
1日でも十分感覚が変わるし
濃厚な自然を堪能できる

世界一きれいな海で過ごす旅が
僕の日常に仲間入りしてくれた

東京で仕事をしていても
いつでもあの海に行ける
そういう感覚を持つことが
できるようになった

今日、社内でイライラしている同僚と話している時も
僕の胸には、うりずんの海が広がっていた

PERFECT DAYS

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