産後メンタル

京アニのことが自分で思ってる以上にショックで、産後の睡眠不足や情緒不安定が悪化した。気持ちの整理をしたくて少し文章を書いてみる。

小学生の時に死ぬのが怖くなったことに始まり、
読書感想文かなにかでアンネの日記を読んで興奮状態に近い不安を感じ、
高校の修学旅行の長崎で被爆者の方のお話を聞いて号泣し、
戦争に関心を持ち大学時代は被爆者の方の絵がある美術館に行ったことを思い出した。
就活、就職で働いているうちに忘れていた。
就活を始めた辺りから第一子を出産するまで、死ぬの怖いのも戦争のことも頭からすっかり抜けていた。

第1子の産後に入院中の病院のテレビで、確かビートたけしが司会の番組を見た。
お化けは実在するか?
今まで何百億以上の人間が死んでるのに聞こえないもんなぁ。
みたいな話だったと思う。
それを聞いた時に突然死ぬのが怖い感覚を思い出して、それからずっと頭のどこかにある。

今までは波があって酷い時が1-2ヶ月くらいだったから、長いし少し違う感覚。
今までの怖い感覚+子供が死ぬことが怖いって思った時にどうしよう、なんの答えもなくて絶対死が待っているこの世界に産んだことは良かったのか?と思った。妊娠中は何にも思わなかったのに。

小学校の時ほどひどい発作にはならず、本や漫画に教えられることも多かった。

ぼくらのじかんの隼人の場合9のセリフに救われた気持ちになった。

「俺ほんとに親とかなれんのかなぁ、こんな世界に生んじゃってかわいそうじゃねーかなぁー・・・」「俺は生まれてよかったと思うよ」

生きててよかったーは思ったことはあったけど、生まれてよかった、と思ったことってあったっけと。生まれてきてよかったかどうかは私じゃなく、子供が決めることだなと思った。もしも死ぬのが怖いって言われたら、答えなんてないけど1人の考えとしてどう答えてあげるのがいいだろう、少しでもまとめておけたらなと思う。

そしてまぁやっぱり子供は可愛くて、第2子を授かった。ただ、欲しいなとは漠然と思っていたけれど計画していたわけではなく、前述したこの世に産んでいいのかみたいな気持ちがどこかにあったので、前回より情緒不安定だったかと思う。また妊娠中、子供が犠牲になる事故や事件が立て続けに起こった。
心が沈む度に、アニメや漫画、ドラマなどエンターテイメントに心を救われてきた。今だけでなく、物心ついた時からそうだったと思う。
今回の京アニの事件。もうなんといっていいか、言葉にならなくて。
心の拠り所をたった一人の暴力で破壊された絶望感、数ではないけど犠牲者もあまりに多すぎる。こんな世界に産まれてきて私は子供をどうやって育てていけばいいんだろう。この世の理不尽をどう教えていけばいいんだろう。

すぐに心の整理はつかないし、今回のことで傷ついている人全員そうだと思う。
できることもとても少なくて、時間を戻せない限り亡くなった人は戻ってこない、怖い思いをしたこともなかったことにはできない。本当に本当に悲しくて悔しい。

今までも人間ってこういうこと繰り返してきて、性善説はきっとないんじゃないか。フルーツバスケットで今日子さんが言っていたセリフを思い出す。

欲望は誰でも生まれながらに持ってるから理解しやすいけど良心(やさしさ)は個人個人の手造りみたいなモンだから、誤解されたり偽善だと思われやすいんだよな

人間はもーどうしようもない生き物だと思う。
むしろ包丁一本あれば人を殺せる、その辺の道路に出ればすぐ死ねるこの世界で必死に生きている人の方が多いことがすごいことなのかもしれない。
更にもともとない物を作り出して他の人に勇気や希望も与えるってすごいことだ。
どうしようもないってことを前提に、少しでも良くなれるように一生懸命、明日死ぬとしても日常を生きるしかできることってないんじゃないかなと今は思う。

この文章が心に残りました。

この記事が参加している募集

note感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?