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新人という勿れという話。

本日4月1日。春。

年度が変わり、通勤電車がいつもより1.5倍以上混んでいる気がする。いつも同じ時間の電車に乗るわけではないが、見慣れない顔ぶれが駅のホームで電車を待っている。

通常時でさえ、混んでいる田園都市線がさらに混雑感が増加している。

フレッシュな社会人は、初めて袖を通すだろうきれいなスーツにやや緊張気味な表情を浮かべながら電車に乗っていた。

12年前、私もそうだったのだろうか。ふとそんなことを思う。

新人で入ったころはかなりギラついていた。

同期とはわりとワイワイ話していたが、心の中ではライバルでもあると思っており、『いつかこの会社の社長の座は俺が座る!!』と意気込んでいた。

今となってはそんな座席はもとからないことはわかるので、知らないということの怖さを感じる。

そんなフレッシュな男(私)は、最低限のビジネスマナー研修が終了したあと名古屋へ現場へ配属された。

その現場は、年齢層は様々、男女比は5:5という職場環境だった。

経験者の皆さんと比べ圧倒的に何もわからない新人フレッシュマンだったが、逆に知らないということで躊躇はない。

当時の責任者は50代半ばの男性。おおらかであるが仕事はしないタイプだ。

第一印象は悪くなかったものの、フレッシュマンにとっては仕事をしないことが散見されることに違和感をいただき始めた。

いまとなっては”そういう人もいる”ということで大人な理解(?)はできるようになったが、当時はそうではなく、白か?黒か?はっきりするべき!というスタンスだった。

あるお客さんから、「こういうところを直した方が良い」という利便性の悪さを指摘された。クレームだ。

サービス業としては、即改善が求められると思っていて、早急に対応することで逆に好印象になると考えていた。

しかし、当時の責任者に相談したところ、あしらわれた。フレッシュマンは納得がいかず、さらに上司の係長へ問題点と責任者の対応の悪さを指摘した。

エスカレーションされた責任者は、腹を立てて私と激しい口論が勃発した。

最終的には、和解はしたが周り空気を悪くしてしまったことに反省をした。

そんな正義感が強かったフレッシュマンだったことを思い出す。

あの頃のギラついたフレッシュマンはどこにいった?



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