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「E-bike Townを森の国で創りたい。」と私が思ったワケ。

運輸における二酸化炭素排出量は全体の14%にものぼる。そしてそのうち乗用車が占める割合は、45.1%。トラックなどの貨物車も含めると、実に74.5%にものぼるという。

より環境負荷の少ない生活を目指すのであれば、このCO2発生の主要因の一つとも言える車での移動手段についても見直すべきだろう。

そういった考えの元、私の愛読書DRAW DOWN(地球温暖化を逆転させる100の解決策)は解決策の一つとして『E-BIKE』を上げている。

このドローダウンでは、2050年までに車からE-bikeへシフトした場合、1.3〜4.1ギガトンの二酸化炭素排出量を削減できるという推定をしている。(計算詳細についてはProjectDrawdownの本またはウェブサイト(英語のみ)参照)

そんな社会課題に触れつつ、今回本記事では、私が今森の国ですすめようとしているプロジェクト=『森とE-bike』について紹介しようと思います!

海外の自転車大国=サステナブル

と、その前に・・・。
そういえば、サステナブル先進国と呼ばれるオランダも、デンマークも自転車が有名な国。30〜40分くらいであれば大体みんな自転車で移動してた。

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これが本当によくて。身軽だし、コストかからないし、気持ちいいし、運動にもなる。スタイリッシュな生活をしている満足感もあって、オランダが好きな理由の一つがこの自転車生活だった。

最近日本でもよくみるようになったシェアサイクルは、オランダだともう一般的で、月15ユーロ(2000円)くらいのサブスクで良質な自転車を使えるというのは留学生にとってはもう本当にありがたかった。※ただ本当にすごい確率で盗まれる。私の周りでも3〜4人は盗まれたり壊されたりしていたな〜笑。

そんな背景もありつつ、エコシティとか持続可能な町づくりとかではとくに『自転車』というキーワードが引っかかってきていた「自転車で回れる町」っていいな〜とずっと思っていた矢先・・・。
森の国(愛媛県松野町)に来て、車に依存しすぎている現代社会における田舎の交通の不便さが身を以て感じられ始めた。

田舎って車ないとどこにも行けないじゃん・・・

森の国と東京の二拠点生活を始める上で一番ネックだったのが、移動手段だった。愛媛でも宇和島までは電車で来れるものの、滑床渓谷までの二次交通が発達していないので、自力で車なしで山の上の森の国ホテルにいくことは不可能だった。
さらになんとか山の上まで登ってこれたは良いものの、そのあとスーパーや道の駅に買い出しに行くにも、ふらっと温泉にいきたいと思っても、地元の生産者さんの元へいきたいと思っても、『車』なしでは何もできない。都内では電車で自由に移動できたのに田舎ではお篭り状態なのだ。

その時に思い浮かんだのは、マウンテンバイク買えばいいんじゃん!?!?ということだった。もうこの発想が浮かんだ時はワクワクとドキドキがウワァ〜〜〜〜〜ってなってその夜中に20万の自転車をAmazonとかでポチッと押してしまいそうなくらいテンションが上がっていた。(買う前にもうすこし色々考えることがありそうだったので、なんとか気を鎮めて一度は思いとどまった。)

E-bikeの可能性

とりあえず、誰かに相談してみようと思い、手当たり次第会う人会う人に、「自転車移動@森の国」について話していた。最初は、「車でいいじゃん」「レンタカーだったら月3万とかでも借りれるよ」「自転車で峠は無理よ〜」とあまり良い反応ではなかったので、「う〜ん・・・やっぱ山の中で自転車移動って非現実的なのかな。」って思いとどまったりもした。

そんな中、とある人が「E-bikeなら大丈夫じゃない?」と神のような一声をかけてくださり、私の未来はパァ〜〜っと晴れた。やっとポジティブな意見をもらえた!!!

ということでE-bike買えばいいのか、とまたしてもE-bike購入のボタンをAmazonで押しそうになった。

そんなとき!!私の構想にぴったりの助成金情報が舞い降りてきた。

森の国をE-bike Townにする!

令和2年度(補正予算)国立公園・温泉地等での滞在型ツアー・ワーケーション推進事業 について、環境省の補助金の公募があると教えてもらった。

読めば読むほど、この宇和海国立公園内にある滑床渓谷、森の国でE-bikeを活用しろと国から命じられているくらいぴったりな補助金。これは自転車で巡れる森の国Townをつくるために申請をしないわけにはいかなかった。

事業計画書を書いて、補助金申請の手続きにすすむ・・・。

1)限界集落の再生
2)地元民と観光客のコミュニケーションの促進
3)環境負荷を低減しながら移動しやすいサステナブルタウンの実現

4)自然を五感で感じるためのツール

5)健康、ウェルネスにつながるアクティビティの企画

こんな目的、ビジョンを書いていると、もう本当にE-bikeが色々なものの課題へのソリューションとなる未来しか見えない!!!

ということで、森の国 x E-bike =Sustainable Townの実現に向けてスタートを切ったのであった。

そして、先日、広島県の北、島根に近い方のエリア、大朝町に、E-bike田舎ツアーに視察に行ってきました。そこでますますE-bike x 田舎って最高な組み合わせだ〜っと思ったので、レポート記事を書きます。今回本当はこれについての記事を書こうとしていたんだけど・・・。前置き(本記事)が長くなりすぎた。

*5月13日現在は、補助金申請の結果待ち状態。
進めたい気持ちもありつつ、まずは結果待たなきゃ。なのでなんだかソワソワな日々です。通るといいんだけど><


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