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昨今のSNSユーザーに見てもらいたいドラマ「殺意の追跡」(ブラック・ミラー)

Netflixの「ブラック・ミラー」が大好きなんですが、今週好きなエピソードをいくつか見返していました。
シーズン3の「殺意の追跡」というエピソードがあるんですが、それが近い将来、現実で起こり得そうなお話だったのでもし未見の方がいたら観てほしいです。

story
(ここからネタバレあります)
物議を醸す記事を書いたジャーナリストがSNSで大炎上しその後不審死をします。ジャーナリストに〇ねとSNSでコメントを書きその暴言をケーキにして送りつけた主を警察が聞き込みで訪ねると、それは小学校の普通の先生でした。ケーキはお金を複数人で集めて送りつけたとのこと。暴言は「言論の自由でしょ?」「ケーキは脅迫なんかじゃない、ただの遊びよ」といいました。主は「悪いことはしてないわ」となんで自分が言われなきゃいけないのと言わんばかりの表情です。
ケーキに毒が入っているわけではなく不審死の原因ではありませんでした。

死体解剖の結果、代替ミツバチがジャーナリストの耳から脳に侵入し痛覚を司る脳の奥まで入り込み激痛に耐えられず自分を殺めてしまった、というのが死亡の原因でした。
代替ミツバチは絶滅したミツバチのかわりに昆虫型ドローンとして開発され環境破壊を防ぐためにイギリス全土に飛んでいます。自立型で巣も作るし自分の複製も作る、人間は設定をするだけであとはミツバチが勝手に花から花へ受粉の為の作業を行っていくのです。
(注:ブラック・ミラーのお話の設定はだいたい近未来です。)

この代替ミツバチを開発管理している会社は政府から膨大な資金援助をしてもらっています。ネットでは政府がハチで国民を監視しているんじゃないかとまるで陰謀論のように噂されています。
実は本当にその通りで、ハッカーがその個人情報を使って代替ミツバチを殺人ハチにしてしまっていたのでした。
SNSではあるハッシュタグと殺したい人物の写真を付けて投稿すると、投稿数の一番多い不人気人物が一日一人殺されていく、というゲームが行われていました。不特定多数の人が面白がってこのゲームに参加していて、リアルタイムで炎上している人物が次々に死んでいきました。

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とここまでは、こわいゲームだなと思うだけですが実は犯人の目的は炎上人物を殺すのが目的ではなかったのです。

何千万匹の殺人ハチは、ゲームに参加し誹謗中傷した人間を殺しはじました。なんとその後何十万人の人が死んでしまったのです。
犯人は最初から誹謗中傷してする人間を「自分の言動と結果に向き合うべきだ」と考えていたわけです。


これ、すごい。
代替ミツバチが開発されるかはわかりませんが、AIが進化してそしてそれを悪用しようとするものがいればたやすくできてしまいそうな設定。また昨今スマホや街中のあらゆるところで個人情報は危険に晒されているにも関わらず、SNSで誹謗中傷する人の多いことと言ったら。
最近だと、嫉妬心からかオオタニサンの奥様に対して捨てアカで暴言吐いていたり、映画館の車椅子ユーザーさんの件に対してすごいひどい言葉を投げている人がいたり。
これってさっきの小学校の先生と一緒で全く悪いことだと思っていないという事が本当に恐ろしいと思いました。
制裁を受けろとは言いませんが、うっぷん晴らしの為や面白がってSNSで誹謗中傷するのは本当にやめて欲しい。リアルに対面してその人に「その言葉を言えるかどうか」を考えて欲しいと思いますね。

あとは、車椅子の件は相手の立場になって考えるという事は当事者でなければすごく難しいことなので、自分が正しいと思っていることを安易にSNSなどで発言しないことも大事なのかなと思いました。
まずは両方の当事者の考えや発言をしっかり聞いてから自分の中で考えてみることがいいと思います。できたら当事者でないならSNSでの発言は極力控えた方がいい時もあると思います。

丁度今週このエピソードを観てから、久々X開いたらなんだか炎上している件があったのでふと思い立ち書き綴ってみました。

では、また。

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