[ Real Magic ] Madonna's Ritual / 聖母の儀式.2019

霜月やよい

2023年12月2日 18:08

はじめに

　本日のリアル魔法の講義は「儀式」についてです。特別な場所で行われた特別な巫女の特別な儀式。

「Eurovision Song Contest 2019」
In Tel Aviv - Israel

巫女

　彼女ほど"女神バアラト"の巫女を体現している魔女はいないわ。それほど特別な存在。あなたの子供の頃から君臨していて、その影響力は今もなおでしょ？名前からもその特別さが伺えるわ。

　マドンナの古い言葉は「ma donna」で「我が淑女」って意味。短縮形が「mona」。あなたもよくご存知の「Mona Lisa (Mona Liza) / 我が淑女リザ」にも使用されているわ。あの特別な聖堂「Notre-Dame」も同じ意味。そうしますと巫女”マドンナ”の名前が何を示すか分かりますね？

聖母マリア

女神の名を持つ特別な巫女なのです。

全ては一つ

　マドンナって言ったり、バアラトの巫女って言ったり、マリアって言ったりして混乱してるかしら？これでも分かりやすく言っているのよ。本来ならイシスやガイアやレアも付け足したいところ。この意味がわかるかしら？

太陽は太陽、光は光。

　いくら呼び名を違えても、示す女神は一つなのです。セイスのイシスを覚えておりますか？女王イシスの考え方を。

　古代フリギュア人は神々の母ペシナンティカ、アッティカ人はケクロプスのミネルヴァ、海に浮かぶキュプロス人はパポスのウェヌス、矢を持つクレタ人はディアナ・ディクテゥンナ、三つの舌を持つシチリア人は地獄のペルセフォネ、エレウシスの人々は古代の神ケレスと私を呼ぶ。また、ユノ、ベロナ、へカティ、ラムヌシアと呼ぶ人もある。太陽が昇るときその神なる最初の光に照らされる人々すなわちエチオピア人、アリ人、エジプト人は古代の学問に熟達し、完全に相応しい儀式で私を祭り、私の真の名で私を呼ぶ。すなわち「女王イシス」と。

「古代の密儀」

　千の名で語られようとも、示す女神は一つなのです。

　この象徴画の最上段には以下の一文が書かれています。

　我イシスは、かつてありしもの、あるもの、あるであろうものの全てである。いかなる人間も我を明らかにすることはない。

つまり最も古き者を擬人化した女神です。

　原始の「円・点」は"性別なき者"または"両性具有"で示されました。故に、巨大な男神で描かれる時もあれば、全てを司どる女王で描かれもするのです。換言すれば、年老いた姿で「時間」の属性を付与しもすれば、象徴画に添えられた一文で「時間」の属性を付与し、最も古き者を象徴すると言うこと。

　セイスのイシスの場合は「かつてありしもの、あるもの、あるであろうもの」の一文で過去・現在・未来を示し「時間の属性」を付与しています。時間の属性を有する神は最も古き者だけです。

　時間の属性を持つ神は「最も古き者」または「その写身」であり、「全ての属性の生みの神」または「全ての属性を備えた神」です。この視点をお忘れなく。では色々と象徴を見てゆきましょ〜

it's Show Time!!

儀式

始まり

　赤と黒の色調で統一され、古き賢者あるいは聖職者のような格好の人々。儀式を知らない人でも儀式っぽいと印象を受ける始まり。巫女が歌う歌は1989年"3月3日"にリリースされた「Like A Prayer / 祈るように」です。まぁ儀式っぽいと言うより儀式なんです。こんな映画をご存知かしら？

　どんな映画で、監督がどうなったかは自分で調べてね。

セフィロト

　ステージが「マルクト / 地上」です。そこから伸びる階段は「ヤコブの梯子」あるいは「燃える剣」です。階段に付随する「6本の柱」はセフィロトのセフィラを示し、階段を登りきった先にある段違いの2本の柱は「101 / Gate / 新世界への扉」を示します。この2本の柱の間の空間がケテルを示します。

　一応言っておきますけど、ステージに付随している大きな定規のような象徴は「コンパスと定規」の「定規」じゃなくて「子宮」ですからね。女神のステージですからメイソンは関係ありません。メイソンの定規より子宮の象徴の方が古いものです。お間違えなく。

演目

　儀式にセフィロトがあったなら、その演目は「繰り返し」を示す「死にゆく神の物語」って決まってますの。違いと言えば、古き演目を巫女なりにどう演じたか？ってことくらい。では象徴的な部分をDecodeしてゆきましょ〜

女神の象徴

　「女神＝演者」の象徴はいくつかあります。

「黒」
黒は昔っから土星って決まっておりまして「死」の象徴。ひいては土星を通し最も古き者も象徴します。光は暗闇の中に生じたため光より暗闇の方が上位です。
「X」
眼帯には「X」の文字がありますが、これも「α & Ω / a & x / 始まりであり終わり」の「終わり」「死」の象徴。この象徴も黒とセット。
「一つ目」
眼帯をすれば必然的に「一つ目」の象徴も加わります。「我決して眠らず」ですからこれも「最も古き者」。
「Madame」
今回の儀式の曲「Future」が入ったアルバムの名前は「Madame X / マダム X」。

　ではこれらをまとめるとどんな女神が浮かび上がるでしょう？

原始の女神ガイア

　ギリシャ神話の女神ガイアはカオスから生まれ、タルタロス、エロスと同じく世界の始まりの時から存在した原始の3神のうちの1神。女神ガイアは文字通りの大地(ガイア)とは違う存在のガイアで、"女で描かれる最も古き者"

　神々が生まれる以前、宇宙には何もないカオス（混沌）が広がっており、そこにガイアが生まれました。エジプト神話の原始の神アトムが自慰行為により世界を作ったように、ガイアは自らの力だけで天の神ウラノス、海神ポントス、山の神ウレアを産み「母」となりました。(単身で子を産む寓話は両性具有の象徴)

　その後、エロスの働きでウラノスと親子婚をし「妻」となり、ウラノスとの間にクロノスをはじめとする「男女6柱」ずつの子どもを生みました。その中の1柱が「キクロプス」で「一つ目の巨人」です。

　その後に起こるウラノス・クロノス・ゼウスで表される「三代にわたる王権遷移の物語」はご存知ですね。エジプト神話の「オシリスの男根喪失神話」とも重なることは言うまでもありません。

　つまり、”Ma Donna"と言う女神の名をもつ巫女(魔女)が”女神ガイア”に関する象徴「黒・X・一つ目・マダム」等を用いて”死にゆく神の物語”を演じたと言うこと。

ティタノマキア

　そして重要なことは、ガイアが生んだ巨人族の子供達とゼウス率いるオリンポスの神々はティタノマキアと呼ばれる大戦争を巻き起こしたこと。この戦争によりクロノスの王権はゼウスへと移ることとなる、旧世界の終わりと新世界の到来を告げる物語。

　ゆえに、登場した時は「世界の卵」のような象徴が刺繍されたローブを着ており、「Future / 未来」の曲の前に蛇が脱皮するかのように脱ぎました。脱皮は生まれ変わりの象徴。卵を抱えているなら尚のこと。

場所

　この儀式は2019年5月18日、イスラエルのテルアビブで行われた「Eurovision Song Contest 2019」の一部です。ってことはこの儀式の内容は近い未来この土地で起こるという事。

日にち

この儀式が行われたのは2019年5月18日。

　2019年5月18日の400日後、、、ちょっと分かりづらいわね。
　13ヶ月と3日後、、、これも分かりづらいわね。
　1年1ヶ月と3日後。これならバッチリね。

　2019年5月18日の1年1ヶ月と3日後ってどんな日か覚えております？

特別なあの日ですよ。
I told you.

　きちんとした視点なら、いつもきちんと繋がってます。適当な未来予言にご注意ください。

歌

　数曲演じられましたが最も象徴的な曲は "Future / 未来" という曲。

誰もが未来に向かっているわけではない

誰もが過去から学んでいるわけではない

誰もが未来に行けるわけではない

ここにいる誰もが長続きするわけではない

　これを2019のイスラエルで、以下の演出を添えて歌ったわけです。

Do You See What I See ?

わたくしと同じものが見えておりますか？

あの壁画が重なりませんか？

　ジェスチャーの十字、男女の背中の国旗が示すは啓典の民の聖地「パレスチナ / イスラエル」。

　網が張られている街なんてパレスチナしかありません。

　今となってはあまり違和感を感じなくなってしまったガスマスク。このライブは2019年5月です。思い出して下さい、あなたの2019年5月の頃の概念を。マスクやガスマスクの元々の概念を。そして、同年12月、武漢であの事件が起き世界変容の幕が切って落とされました。

　わたくしの古い本『Decode』の"38"ページ。お持ちの方は確認してみて下さい。不可解に桁数の多い数列があります(上図青ライン)。この８桁の数を逆に読んでください。

62219102 ⇄ 20191226

👁️
2019.12.26

世界が激変しましたね。

全ては寸分の狂いなく進められております。

ステージ上だけでなく、現実世界が丸ごと劇場なのですから。

101=ⅨⅪ=911=Gate

　2本の柱に見立てた自由の女神の腕がポッキリ折れ、ステージの上の演者はみんな死んだように倒れてます。自由の女神が象徴の都市で、"過去"に起きた「世界変容」の扉を開いた大規模な儀式が思い起こされます。そう911の隠喩。

2001.9.11で大きく変わったのは「敵の概念」です。

それまでは赤と青で争っている演出でした。しかし911からは「テロリスト」という赤青共通の見えない敵になり、対テロの名の下に法整備が進みました。

2019も同じです。世界共通の見えない敵が現れました。そしてまた上記と同じ事が繰り返されます。 pic.twitter.com/b5M5BTshVJ
— 霜月やよい@「数」と「幾何学」と「象徴」 (@As_above_So_me) December 21, 2020

　あの時は「2本の柱」と「女神」と「ヘラクレス神話」が用いられ演じられた「死にゆく神の物語」という儀式です。

　"過去"に起きた同様の儀式になぞらえて、"現在"(当時)のステージで上で、"未来を演じたのです。セイスのイシスの言葉を思い出して下さい。

　我イシスはかつてありしもの(過去)、あるもの(現在)、あるであろうもの(未来)の全てである

2023.12.11 追記

ネタニヤフ氏アメリカのユダヤ人リーダー達に"イランの核脅威"に対する対策が足りず
このままではNY、LAは核兵器の脅威にさらされるだろうと発言していた

"2022年2月22日 22時22分"投稿
The Times of Israelより

イランが911のアフガニスタンにならないことを願うばかりだhttps://t.co/qMdOpk8KzO
— 愛と真実の翻訳メディア 🇫🇷在住 Love and Truth Translated Media (@and_translated) December 26, 2022

　前述の自由の女神の腕がポッキリ折れる演出の後「マンハッタン港湾局ランプ 96」が現れます。

　ここは過去の911ではなんの被害も被っておりません。最悪の予測ですが、もし前述した"911の隠喩"が、ネタニヤフの言葉が現実化する"未来の暗喩"だったなら…

フィナーレ

　フィナーレは以下の歌詞と共に演者が次々にガイアの足元である最上段の2本の柱の間へ消えてゆきます。まるで"ガイアに捧げられる贄"のように。以下のような歌詞と共に。

代償を払わなければならない未来だ

それは君の迷いから来た未来だ

 十字架に磔にされる未来だ

でも、僕はそのすべてを乗り越えていくんだ

　そして女神ガイアの巫女が最後に一言こう囁きます。

目覚めよ

答え合わせ

　2019年の儀式で演じられた未来は、ご存知の通り2023年に現実のものとなりました。

はい、中東が先だと思います。https://t.co/nOyKyDPTMN
— 霜月やよい@「数」と「幾何学」と「象徴」 (@As_above_So_me) November 17, 2022

まとめ

逆さに学ばせよ

　フィナーレの「Wake up / 目覚めよ」を真に受けちゃダメですよ。Q信者がトランプを信じるように「マドンナが真実を語ってくれた〜」なんて乗せられないように。魔女は魔女でも"あちら側の生粋の魔女"ですからね。きっと「セフィロトの13が何かを知っている、光を授かった人々」へ向けて「そろそろ始まるわよ〜」って伝えたんじゃない？

よろしいですか。

　大衆はこれからやってくる超監視社会に気を取られてますけど、そのオーダーの前にはカオスがやってきます。

　そしてカオスはあちらが起こすのではなく、我々側の手で起こすカオスです。我々側の手で社会をカオスに陥れて、どうにもならなくなった時に救世主のようにリーダーまたは政府が登場し救いの手を差し伸べます。一言こう添えて。

　「助けてあげるけど超監視社会だよ？それでもいい？」

Ordo ab chao / Order from chaos / 混沌からの秩序

お忘れなく。

64 ⇔ 46

　本件でご紹介した儀式は「第64回」のイベントでした。「槍振るうヘラクレス」をお読みのあなたは"この数字が超特別"だって気づきますよね？なぜなら鏡面反射の46は「槍振るうヘラクレス」で話した通り。ゆえに「第46回」がつくイベントでマドンナがショーをやっていたら、そちらのショーも儀式的ってことになりますでしょ？

その通りなんですよ。