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給食当番のエプロンに教えられたこと。

こんにちは。のりこです。
長男が通う公立小学校が、先週からクラス全員での1日授業が再開し、
徐々に日常が戻ってきました。
それでも、「自衛」を心がけて生活しなければなと、気を引き締めて
いきたいと思います。

先週金曜日、長男が、給食当番で使用するエプロン一式を持ち帰ってきました。
皆さんの地域の公立小学校では、給食当番で使用するエプロンは共用ですか?
個人持ちですか?
ちなみに、私が通った小・中学校共に、共用でした。
でも、夫は個人持ちだったそうです。

実は、長男が通う小学校では、今年度から「個人持ちも可」となりました。

昨年度、この、個人持ちにすることへの賛否について、PTA経由でヒアリング調査がありました。その時の調査書に、背景として説明書きされていたのが、

・共用するのは衛生的に良くないと思う
・毎回のアイロンがけが負担
・汚れが落ちなくて困ることがある
・ゴムの入れ替えなど修繕の負担
・各家庭の柔軟剤の香りで気持ち悪くなる児童もいる etc...

でした。
今見返しても、私はやっぱりモヤモヤしかしないのですが(笑)

そして、今年度に入って、学校が再開した今月の初めに、給食当番用の
エプロン購入申込用紙が配布されました。
ビックリです。サイズにもよるので、1セット5,000円弱〜7,000円弱の価格。
1年間約52週。夏休み・冬休み・春休みで少なくとも9週は学校は休みです。
長男のクラスは、当番は3班に分けられているので、残り43週のうち、
約14回給食当番が回ってきますね。月1+α。
その月1+αに、5,000円/年。1回の給食当番週、350円ちょっと。
数年間同じものを着られれば、コストはもっと下がりますね。
でも私は、費用対効果があるとは思えませんでした。
お金を出す価値を感じませんでした。
だから、申込みはしませんでした。

そして、冒頭にも書きましたが、先週の金曜日。
給食当番のエプロン一式を持ち帰って来た長男に、洗濯カゴに出しておいてねと
促したら、
「腕のところのゴムが緩いから変えて欲しいんだよね。」
と言って、私に渡して来ました。
もちろん快諾して(ちなみに私、裁縫は大の苦手です)、じゃあ、
洗濯する前に袖口のゴムを切っておこうと思って、エプロンを広げたところ…

驚きました。

前身頃、袖の裏側にはそこら中に黄ばみがたくさんあり、
袖口やポケット口、身頃の合わせ部分など、子供が脱着や着用の際に触るであろう部分は、ものすごい黒ずみが…
もちろん、袖口のゴムはカスカスなほど伸びきってましたが、そんなことより、
汚れの方が断然衝撃的でした。去年1年間、この状態で子供たちは使っていたのかと思うと、ゾッとしました。
昨年度に配布された調査書に書かれてあった、「衛生的ではない」という文字も
蘇り、こういうことか、と納得もしました。

でも。
だから、個人持ちにしよう、という流れには、やはり違和感でした。

オキシクリーンをフル活用し、3回漬け洗いをしたら、かなり白くなったエプロンを目にした時に、違和感の正体が分かりました。

「結局、自分(自分の子)さえ良ければ、それでいいってことか。」

確かに、特に、フルタイムで働くワーキングマザーにとって、給食当番のエプロンの洗濯なんて、週末のタスクを増やすものでしかないので、鬱陶しいことこの上なしだと思います。私も元ワーキングマザーですので、重々お気持ちお察しします。翌月曜日という、迫ったデッドラインもあることがまた。激萎えです。
でも、自分の子だけが使うものではないことから、mustタスクになります。

個人持ちにすれば、週末の切迫感からは解放されます。
多少の汚れも、放置してもさほど問題ではないかもしれません。
個人持ちにすることで、母親の負担は間違いなく軽くなります。

しかし。
次の子が気持ち良く使えるようにキレイにして返そう、と母が取り組む姿を見て、子供は、他への思いやりの心を学ぶことができるのではないでしょうか。
やりたくない、面倒くさいことだとしても、他人が関わるから、しょうがなくでも
取り組める、取り組むしかない、ということを、学べるのではないのでしょうか。

私は、給食当番のエプロンを絶対に買うものかと心に決めました。
なんなら、長男が持ち帰ってくるたびに、白くしてやろうじゃないかと。

子供は、親の姿を見て育ちます。
その点においても、気持ちを引き締めて、今週も頑張ろうと思います。

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