自立と自律 1

「じりつ」には
3つの漢字があります。


自立
自律

而立



而立:30歳のこと


これは、論語

吾十有五而志乎学 三十而立… 
(私は十五歳で学問に志し、三十歳で独立し、…)


から来る言葉だそうです。




ただ、今回お話しするのは、

自立 と 自律 の違いについてです。


読み方が同じで
似たような意味を持つので、

よく混同されがちな言葉です。



まずは、辞書での定義を確認してみます。

自立
他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。「精神的に―する」⇔ 依存

自律
 他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること。「―の精神を養う」⇔ 他律




簡単に言うと、

自立 は、
自分でできることは、自分でやること。

自律 は、
自分ルールを持ち、自分で考えて、決めて、行動すること。

です。




自立


自分の足で歩けるようになる
ごはんが食べられるようになる
トイレに行けるようになる
着替えができるようになる
……


人は成長するにつれて、

自分でできるようになることが

増えていきます。





はじめはできなかったことが

誰かの手を借りればできるようになり、

やがて
自分ひとりでできるようになる。



この過程が、
自立 です。





そして
自分でできるようになったことは、

人の手を借りずに

自分だけの力で
やりたがるようになるものです。





いつかは親元を離れて
独り立ちする子どもたち。

子どもが
自分でできるようになったことは、

ぜひ自分でやらせてあげてください。

見守ってあげてください。




・使ったおもちゃは誰が片付ける?

・使ったトイレは誰が流す?

・開けた扉は誰が閉める?

・ランドセルは誰が持つ?

・明日の学校の準備は誰がする?



迷ったときは、
「これは誰がやるべきこと?」
「これが出来なくて困るのは結局誰?」

を考えてみてください。



・使ったおもちゃは誰が片付ける?
→あなたのおもちゃです。
 あなたが片付けましょう。
 なくなって困るのはあなたです。


・使ったトイレは誰が流す?
→あなたの使用したトイレです。
 あなたが流しましょう。
 流せないで恥ずかしい思いをするのはあなたです。



・開けた扉は誰が閉める?
→あなたが開けた扉です。
 あなたが閉めましょう。
 開けっ放しで暑い・寒い・うるさい思いをするのはあなたです。



・ランドセルは誰が持つ?
→あなたの荷物です。
 あなたが持ちましょう。
 パステルカラーのランドセルを背負う父は恥ずかしいです。
 その父の子はあなたです。


・明日の学校の準備は誰がする?
→あなたが行く学校です。
 あなたが準備しましょう。
 用意すべきものを忘れて、授業中に困るのはあなたです。
 




とはいっても、
朝から晩まで
家事に育児にお仕事に追われている保護者様

いつまでも子どものことを信じて
見守って待ってもいられないこともあるでしょう。




そういう時は是非当スクールまでご相談ください。

家庭と一体となって
子どもたちの成長を支えることが

私たちの役割であり使命です。

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