吾輩は愚かである

前回書き下ろした「ビールの泡と共に去りぬ」で私は見事失恋を果たした23の夏。

記憶が飛ぶほど飲んだ筈の酒が帰りの有楽町線市ヶ谷駅で目をかっと開くと同時にアルコールも飛んでいった。

そうか、私は振られたのだ。そう思いながらやさぐれで帰りにアイスを二つも食べた。

ファミマのワッフルコーン紅はるかソフト、涙の塩味がアクセントになりとても美味かった。できれば今度は塩味なしで食べたいところだと思った。

結局あの記事を書き下ろした日には連絡はおろか既読もつかず、
「どうせ今生の別れになるなら飯代はせめて返すか…」と思いつつ、姑息な私は「でもブロックされてたら送れないもんな!」とひとまず一番安〜いスタンプを送った。

送信完了

…え?ブロックされてたらスタンプって送れないよね?
これってワンチャン…?

とか下心に似た何かを持ちながらスタバギフトカードを3,000円分送った。

本質的に謝らないといけないのはご飯代を払わず帰宅したことより、泥酔して訳のわからないことを言っていたであろうところなのだが…

LINEギフトを送った際のメッセージ。
「!」の多さが必死さを物語っている。


そんなこんなで出先から帰宅後も胸騒ぎが治らず、突発的にライブを開いた。
急遽の告知だったのにお越しいただいたりメッセージ頂いたりしてありがとうございました。

【恋弾けましたライブセトリ】
恋弾けました
呼吸
NATSUMONOGATARI
からっぽ
いつか
巨女
シュミのハバ
友達の唄
桜木町
栄光の架橋
少年
GreenGreen

【アンコール】
イマサラ

9/12 深夜一日ライブセトリ SENHA & Co

選曲が情緒不安定である。
アンコールに「イマサラ」を持っていくあたりの自分のセンスがやっぱり好きだと思いつつ、

ライブ終了後ファンレターを読み、あ〜、ほんとに私は恵まれているなあと思った。

安心したのか急に眠気が襲ってきて倒れるように床についた。
(おそらく膝から崩れ落ちていたのだろう)

翌日。要は今日の朝。
鳥のさえずりで目が覚め、恐らく心配してくれてるであろう友達からのLINEを返そうとしたとき。

いた。そこに、昨日返信をまちわびていた人の名前の文字列。

待ち人、現るが遅くなるでしょう。

たしか今年の初めに引いた御籤でそんなこと書いてあった気がする。

遅くなるでしょうって、そういう意味もですか!?

スライディング土下座をしまくっていた昨日の私よ、安心したまえ、今は何とも言わずスタンディングオベーションをしてるよ、私の中で。

昨日返信ができなかったのはシンプルに仕事が忙しかったということだったらしい。
なるほど、うん、そういう日もある。

だがしかしスタバで豪遊はして欲しい、いや、しなさい。がはは。

そんな情緒が富士急ハイランドのドドンパと同じくらい上がったり下がったりする今日この頃、安心してください!ハンドルは私が持っていますよと謎のドヤ顔をしている。

※とはいいつつ富士急ハイランドに足を踏み入れたことすらない私である。

そんなこんなでしばらく続きそうな恋、弾けましたシリーズ。
生暖かい目で見てください。

そしてどうか本人にこの記事がバレませんように。

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