見出し画像

第3回 DocBaseの中の人が情報共有サービス4つを解説してみた

こんにちは。KRAYのasachunです。
わざわざ言う必要はないかもしれませんが、情報共有ツールDocBaseの中の人です(笑)

世は情報共有サービス戦国時代、国産のものだけでも数々のサービスがあります。「どれを使ったらいいかわからない……」と頭を抱えているチームもあることでしょう。

今回は各情報共有サービスにどんな特徴があり、どういったチームに適しているかをDocBaseの中の人目線で解説します!
この記事ではesaQiita:TeamKibelaDocBaseの4つのサービスを見ていきます。

どれも「情報共有サービス」と謳っているので大体できることは同じなのですが、細かい違いはあるので、そこをうまく解説できたらいいなあと思っています。

しかしながら普通に中の人と知り合いだったりするので(笑)、最大限のリスペクトを持ちつつ語りたいと思います。

# esa

## コンセプト
「情報を育てる」という視点で作られた、自律的なチームのための情報共有サービス

## 特長

### 書いてる途中でもドキュメントを公開できる「WIP」機能

WIPとは「Work in Progress」の略であり、「仕掛り中、進行中の作業」という意味です。エンジニアが書いたコードをレビューしてもらうときにしばしば使われます。
「このコードはまだ完成してないんですが、いったん確認してほしいです」というときにこの「WIP」のラベルを添えて公開します。

esaのドキュメント作成画面には「Save as WIP」「Ship It!」のボタンが並んでおり、WIPボタンから公開することで「このドキュメントは書いている途中です」ということを明示できます。
WIPのドキュメントに加筆修正して完成したときには「Ship It!」ボタンから公開します。

「最初から完璧を目指さなくてもいい。未完成の情報でも共有してみんなで育てていけばチームにとって有益である」という理念を表したesaの一番特徴的な機能といえます。

### 階層構造で管理
タイトルにhoge/というようにスラッシュで区切るとカテゴリとして登録できます。例えば日報/2019年/1月とすれば、階層に分けられるのでより記事の整理が進みます。

### 3-Way マージ
エンジニアではない人には何のことだかわからないと思いますが、ざっくり説明すると「別々の人が同じドキュメントを編集してバッティングしたときに、『ここバッティングしてますよ』と教えてくれる機能」です。

非エンジニアの人には最初は馴染みにくいかもしれませんが、うっかり他人の編集を上書きしたり、自分の編集を上書きされる事態を防止できます。

## 料金

・1人あたり¥500/月

学校・教育機関・教職員向けに無償で使えるアカデミックプランもあります。
※利用には審査があります

## おすすめするチーム

・エンジニア中心のチーム
WIPなどWeb系エンジニアに馴染みの深い機能が多く、エンジニアが使い始めるのに1番抵抗がないサービスです。

・小さなチーム
esa のドキュメントはすべてチーム全員に公開になります。部署や役職が多いなど「限られた人しか見られない情報が多い」チームは、複数のesaチームを使うなど工夫が必要そうです(複数チームの場合、決済の連結ができます)。

・かわいいデザインのツールを使いたいチーム
カワイイは正義

# Qiita:Team


## コンセプト
生産性を向上させる情報共有ツール

## 特長

### Slackから投稿
Qiita:Team for Slack
Qiita:TeamにはSlackアプリがあり、こちらと連携することでSlack上からQiita:Teamへの投稿ができます。Slackのログを投稿することもできるので、チャットでの会話をストックしたいチームには便利です。

### プロジェクトページ

タイムラインで流れてしまうと困る大事な情報にアクセスしやすくなる機能です。デフォルトタイムラインの右側に「プロジェクト」として表示されるほか、「プロジェクト」タブからもすぐアクセスできます。

### 編集リクエスト
Qiita(Qiita:TeamのIncriments社が運営する、エンジニア向けナレッジ共有サービス)では他人の記事に編集をリクエストする機能がついており、Qiita:Teamでも同じように編集リクエストを送ることができます。

編集リクエストが記事作成者に承認されれば元記事に反映されます。

## 料金

Micro, Small, Medium, Largeと人数に応じてプランが決まります。

## おすすめするチーム

・Qiitaを使い慣れている人が多いチーム
エディタなどQiitaと同じ・似ているUIが多いので、Qiitaを使い慣れている人なら比較的馴染みやすいです。

・Slackの会話を簡単に残したいチーム
Slackからの投稿・ログ作成に対応しているので、Slackの会話を残したいチームにはおすすめ!

# Kibela


## コンセプト
個人の発信を組織の力にする情報共有ツール

## 特長

### ゲストアカウント
業務委託やインターンなどKibelaのアクセスを限定的にしたい場合、ゲストアカウントとして設定することで特定のグループ以外にはアクセスできないようになります。

## グループ・フォルダ
部署やプロジェクトなどで記事をまとめられるグループ、記事を階層構造で管理できるフォルダがあります。

記事の権限を分けたい場合はグループ、Wikiのようにマニュアルを作成したり階層構造にしたいドキュメントはフォルダなど、使い分けるとよいでしょう。

## 料金

・フリープラン
5人まで無料
グループを4つまで利用可能
1 GB/ユーザーのストレージ

・スタンダードプラン
1人あたり¥540/月
無制限にグループを利用可能
5 GB/ユーザーのストレージ

料金が発生するのはアクティブユーザー(月内に1度でもKibelaにアクセスしたユーザー)のみのようです。

・エンタープライズプラン
スタンダードの機能に加え、優先サポートやSAMLでのシングルサインオンなどに対応しています。
※SAMLシングルサインオンは2019年3月現在、開発中のようです。

・非営利組織向けプラン
営利組織は6人以上はスタンダードプランになりますが、技術コミュニティや研究室など、非営利の団体は6人以上でも無料で利用できるプランがあります。
※利用には条件があります。

## おすすめするチーム

・権限管理や情報整理を細かくやりたいチーム
グループは公開・非公開が選択でき、メモの整理に階層構造を取り入れることができるので、情報を細かく整理したいチームにおすすめです。

・趣味のサークルなどで情報共有をしたいチーム
5人までなら無料なので、サークル活動などで情報共有をしたいチームに向いています。人数やグループ数の制限はありますが、その他の機能に制限はないので不便なこともほとんどありません。

# DocBase


## コンセプト
情報共有の文化を作り、組織の成長をサポート

トリが自社サービスであいすいません!
いちおう、DocBaseの中の人が書いているもので。はい。

## 特長

### メモの同時編集

最大10人まで同じメモを同時に編集できます。
変更箇所やカーソル位置がリアルタイムに反映され、同じ行を編集した場合は自動的に違う行に変換されます。たとえば会議中に、1つのメモを参加メンバーで同時編集して議事録を書くと便利です。

### SAML2.0によるシングルサインオン
セキュリティパック(有料オプション)を追加する必要がありますが、SAML2.0によるシングルサインオンに対応しています。G SuiteやOneLoginのほか、SAML2.0対応のIDプロバイダーでログインの管理ができます。

人数の多い組織でも、SAML2.0対応のIDプロバイダーをご利用されている場合は、アカウント管理が楽になります。

### シンプルなデザイン、UI

なるべく複雑な機能は追加せず、シンプルなデザインとUIを保つようにしています。DocBaseのヘルプセンターは実際のアプリケーションとほぼ同じ画面なので、ぜひ確認してみてください。

## 料金

数十人〜数百人の単位で利用できるプランが変わります。
「外部の人や業務委託、インターン、アルバイトの人でも、関係者を気軽に入れられるようにしたい」という思想から、1人ごとではなくまとまった人数での料金体系になっています。
1人あたりに換算すると、比較的お得にご利用できるのではないかと思います。

## おすすめするチーム

・組織全体で情報共有ツールを導入したいチーム
情報共有は組織全体でやるべきものです。とはいえ、実際には部署や職種、プロジェクトによって違うやり方で共有していて、全社ではうまく共有できていないことが多いのではないでしょうか? 世にはいくつもの情報共有ツールがありますが、エンジニア寄りだったり、逆にビジネス層寄りだったりして、組織の全員で使いやすいツールは少ないのではないかと思います。

DocBaseはもともとエンジニア向けとして開発を始めたサービスでした。しかし開発を進めるにつれ「情報共有は全社でできるようにするべき」という思想を持ちはじめます。それからは非エンジニアでも使いやすく、人数が多いチームでも快適に使えるよう改善を積み重ねました。MarkdownヘルパーやSAMLでのシングルサインオン、権限管理は、その過程で作られた機能です。実際に1000人以上のチームにも導入していただいています。

この記事を書くにあたって、開発メンバーともDocBaseの特長や強みについて話しました。プロダクトオーナーの天野は「これ!っていう強みがないんだよなあ」と頭を抱えていましたが、個人的には「DocBaseは尖ったサービスではないけれど、懐が広い」と感じています。「良くも悪くもマイルド」という意見も寄せられましたが、そのマイルドさが「組織での使いやすさ」に繋がっているのではないかと思います。

# まとめ


DocBaseだけいきなり長文になって気持ち悪いですね! まことにすみません 。。なるべくフラットな視点で語ろうと思っていたのですが、さすがに5年もDocBase開発に関わっているので無理でした。

ですが、他サービスの解説にも熱を入れて書いたので、なかなか濃い記事になったのではないかと思います!

各サービスの方々、何か間違えているところがあればご連絡ください。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

グラーツィエ! 貴重な時間で読んでいただき感謝します!
16

asachun

KRAY Inc.所属。絵を描くのも、写真を撮るのも、文章を書くのも、HTML/CSSを書くのも、気がついたらやっていたタイプのオタク。イラストはCLIP STUDIO PAINT、カメラはNikon D500、文章はDocBase、テキストエディタはSublime Text。

情報共有について考える。

なぜ情報共有をするのか? 情報共有がうまくいく方法とは? その他情報共有について考えていきます。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。