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術後2日目~1週間ごろ

手術後2日目には、早くも身体につながっていたいろいろな管も徐々に取れていきました。管が取れると、やはり気分も上がるし体も軽くなる!自分の意思でいろいろ動けるってやはり大事なんだなあ、と痛感します。
本格的な治療はこれからだけど、まずは手術という大きな節目を乗り越えて目に見える体の回復を喜びたい。
 
手術後3日目
最後まで残っていた麻酔の管と、点滴の管がようやく抜けました!
管がなくなったことで移動も楽になり、気分も上がる!
管は点滴スタンドとつながっているので、身体に管がつながったままだとベッドの反対側に置いたものを取るときですら、一度ベッドから降りて点滴スタンドを持ってぐるっと回らないといけなかったり、スタンドにつながっている機械の電源を外したりする手間があったため、動くのがとても億劫に感じてしまっていたのです。

それがなくなったとたん、あっという間に気分も軽くなり、トイレだの病棟内探検だのと口実をつけてはベッドを離れるようになりました笑 術後も早く動き出すほうが回復が早いというし、身が軽くなるに越したことはないですよね。

でも我ながら急に行動的になり、4日前に手術したばかりとは思えないぐらいのペースでチャカチャカと動き出すのには苦笑しました。元気なのはいいけど、無理はしないようにしなければ、です。。
 
でも謎の症状も。
左手首の脇に大きなあざと、打撲のような痛みが発生しました。痛みは何もしていなくてもつらいほどで、看護師さんからアイスノンをもらって冷やしたり、持参した湿布を貼ったりしていました。

医師に話すと「動脈注射の後かもしれない」と言うけど、看護師さんたちに伝えたら「そんなことしたのかなあ?」と懐疑的な表情。あと、動脈注射をするととても痛いらしく、記憶に残らないなんてことはないらしい。

いずれにしても青あざと痛みは現実なので、しっかり対処してもらうことに。
 
あとは、猛烈な胸やけ・胃もたれも感じました。もともと胃腸は弱く、過去に開腹手術した後にもやはり胃が焼け付くように痛くなることがあり、覚悟はしていましたが…
この時も背中にかけて焼けつくような感じがあり、眠れないほどでした。ホルモンバランスのせいかもしれないとは言われましたが、胃薬を処方してもらいました。
 
このころは気分の浮き沈みも激しかったです。

手術前は緊張や不安も高まり、将来のことを考えるのも怖くて苦しい。友人や周囲の人たちがきらきらと輝いて見えて、自分自身の状態を比べては落ち込む。今後、副腎が一つない状態ではいろんなことに制限がかかるのかと想像しては、さらに暗澹たる気分に。スマホを見るのも億劫で、家族や友人との連絡も必要最小限に。将来やりたいことや好きなこともわからなくなり、「とにかく体が楽な状態で、必要最低限だけの暮らしができさえすればいい」なんて欝々と思っていました。
 
でも手術後の回復が順調に行き、管がとれて自由に行動できるとわかったとたん、気分は上向き⤴に。
「こんなことできるな、あんなこともしちゃおうかな」とやる気とアイデアが次々と湧いてきて、突然PCを開いてアイデアを文字化してみたり。このnoteも、入院中に書いていました。また、時間が膨大にあるだけにネットショッピングにも延々と時間を費やしてしまったり笑 
看護婦さんともペラペラおしゃべりしまくっていました。いずれも「将来」のことに目が向くという意味ではよいことですよね。
 
病院は、ただでさえ気分が沈みがちな環境。なるべく自分を甘やかして、気分を上げてあげたいなと思います。


左腕手首のなぞの腫れには、湿布薬。取れないように、看護師さんがネットをくれました


 
今日は管が全部とれたのをいいことに、ベッドから離れたが最後、自分の病室には用事がない限り寄り付かない一日でした。

夕食後には初めて院内にあるコンビニへ。腸を刺激してお通じを呼び寄せるための「甘酒」を探しに行くというのが主目的だけど、本音は単に病院内を探検し、動き回って体力を使いたかっただけ。

このころはコロナ禍だったので、外来患者との接触を避けるため、入院患者が院内コンビニに行けるのは夕方以降というルールになっていました。
 
外来患者が去った後の病院内コンビニは、入院患者か病院関係者しか訪れない不思議な空間。パジャマ姿の人たちは主な目的もなく、ひたすら院内をぐるぐる歩き回っています。みな同じように運動して、体力増強をはかってるんですね…。コンビニも何も買わずにいても怪しまれないので、ここぞとばかりにくまなく店内を見て回り、どんな商品があるのかじっくり眺めまくります。

しかし本当に、来る客すべてが患者さんばかり(当たり前だけど)。なんかなんか、おもしろいというかなんというか…

ちなみに甘酒は、普段から健康管理のために飲んでいます。これを飲むと、お通じがとても快調・快腸!「飲む点滴」と言われるほど栄養価も高いというし、薬膳的には疲労回復にも効くというし、毎日少量ずつでも必ず飲むようにはしています。この時も、看護師さんに事前に確認したうえで、飲んでいました。

片方の副腎を取り、残ったもう1つの副腎はコルチゾールを排出していません。そのため、術後4日目から、コートリル10mgが1回2錠、1日2回の内服が始まりました。
翌日には朝2錠、昼1錠に減薬(10mgずつ)。その翌日には朝、夕1錠ずつになるらしいです。


 


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