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俳句の時間 2022.04.03

伊月庵の花守祭ではありますが、500名様か。受付開始の2月20日には、とてもんねけど、出らんね、という気分が強くて申し込まずじまいでした。zoomでそれだけの方たちとお久しぶりです初めましてを繰り広げる気力が当時なくてですね。今思えば、当日ドタキャンでもエントリーしとくんだった。

まあそれでもよく晴れた休日を有意義にすべく、朝8時半すぎに車で植物園に出かけました。母と、父と。

昨日も書きましたが、一人でも陽気な父のメンタルはダイヤモンド並みに強固で、だれからも歓迎されない演歌をドライブ中断続的に歌い続けました。文句を言ってもどこ吹く風のジャイアンリサイタルです。母と私は聴覚を閉じました。現地についてからは、母は父と歩く速度が違うというので、別行動。相手に合わせるのがどーでもよくなるのが長年の夫婦なのです。お互いの平和のために、目的地に着いたら別行動なのです。そうしてなんだかんだ毎日一緒にいます。私は結構同じ速度で歩くほうだったので、もしかしたら相手が合わせてくれていたのか、お出かけのときはいつも一緒でした。でも私の平和のために今は離れています。

さておき。

植物園は20haほどの丘陵地帯を丸々ハイキングコースとして整備した県立の施設で、熱帯植物のドームや美術館、花や果樹、農産物の直売所などを含みます。花と食が大好きな母の今回のお目当てはこれ。日向つつじ。

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「このへんにあるはずなんだて。あ~、あったあった!」と母がいきなりルートを無視して斜面を下り始めるので正直焦りました。元気な人です。そして日向つつじは小ぶりで色も淡い可憐な種です。一目見て、コバノミツバツツジを思い出しました。これよりももっと小さなコバノミツバツツジが、自宅のある地には群生していました。今頃ちょうど花盛りかな。写真は去年のコバノミツバツツジ。これまでに何度も母に話しているのですが、そのたびに初めて聞いたように、一度見に行きたいねえと言います。私も一度連れていきたいなあと言います。

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それからも母とてくてく、いろんな花を見て回りました。前回来たときはここは雪山で、水鳥とそり遊びの子どもたちと、山茶花などの冬の花がちらほらという感じでしたが、今日は花の種類が増えていました。ヘッダー写真は早咲きの河内桜。そして下は緋寒桜。花が下向きに咲く、色の濃い品種でした。

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馬酔木。

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山茱萸。

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子福桜も小さくてかわいらしい。

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トトロが出てこないかな~、と思うような水場で見つけたのはオオイワウチワ。

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辛夷はこの一本が満開でした。

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丘陵地帯をぐるぐる二周して、最後に農作物直売所とフラワーランドと果樹を見てきました。果樹はこの時期はブルーベリーしか置いてなかった。一昨日の季語手帖の季語が「果樹植う」だったので、ちょっと気になったのです。インターネットではレモンや柚子、ブドウなどの例が上がっていましたが、寒い土地だからかな。ブルーベリー植う、8音やないか…。しぶしぶレモンで作った暗い一句は更新できないままか。まあいいか。今日の季語は何かな。これだけ歩いて自然に触れて、今日はきっと実景をもとにした句が作れるに違いありません。空は春の柔らかいブルーが広がって雲一つありません。満ち足りた気分で帰路につきました。

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家に帰ってから確認した今日の季語は花曇。どこをどう探してもないんだけどー。

仕方がないから午後は眼鏡を作りに行きました。いやあ、待たされた。

待ち時間表示うそつき花曇 要

眼鏡、来週出来上がります。zoom句会でお披露目かな。


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