倉橋要

俳句と日々について書きます。

倉橋要

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最近の記事

長女の時間

長女の誕生日を祝おうとケーキを買って帰宅したら、母が布団の片付けをしていました。 押入れの布団の半分ほどを処分すると決まって、妹が持ってきた圧縮袋に懐かしい品が。 長女が生まれる前に編んだおくるみでした。 うちの子たちが大きくなってから、中の妹の子どもたちに使ってもらい、そのあと下の妹の元に来て子どもたちに使ってもらい、昨シーズンは妹が使ってくれていたようです。妹は私が編んだとは露知らず、なかなか使いやすいと捨てずにいてくれたそうです。 中の妹に譲ってからずっと忘れていたのに

    • 俳句の時間 2022.4.17

      日々お仕事とちょっとしたアップダウンであっという間に時間が過ぎていきます。そんななか、北国にも遅い春がやってきています。お休みの日に、幼いころから通っていた神社に花見に出かけました。昔は歩いて行ったところに、わざわざ車で出かけるというのはなんだか妙な気分でした。 新たな目標を理解し応援してくれる母と、良くも悪くもきっかけをくれる父、癒しと協力を惜しみなくくれる妹たち家族みんなに感謝です。 明日からの一週間も頑張ります♪ 花見する心喪中の我が身にも 要

      • 俳句の時間 2022.4.10

        実家の桜は、この春はあまり蕾をつけず、春も早いうちから葉ばかりが目立っていた。 聞けば去年の春は満開で、ついで娘が亡くなった彼岸過ぎに狂い咲きしたのだそうだ。妹が、私の娘のために桜が花を咲かせたのだと思ったという。 花咲か娘か。いや、桜という植物は、実は人の気持ちが分かるんじゃないか。生者も死者も、分け隔てない花なんじゃないか。感応する力がとても強いとか。だからみんな、桜に惹かれ、求め、愛する。 黄泉の門なる花影を愛でにけり 要 花百句、今年はとても作れると思わないが

        • 俳句の時間 2022.04.03

          伊月庵の花守祭ではありますが、500名様か。受付開始の2月20日には、とてもんねけど、出らんね、という気分が強くて申し込まずじまいでした。zoomでそれだけの方たちとお久しぶりです初めましてを繰り広げる気力が当時なくてですね。今思えば、当日ドタキャンでもエントリーしとくんだった。 まあそれでもよく晴れた休日を有意義にすべく、朝8時半すぎに車で植物園に出かけました。母と、父と。 昨日も書きましたが、一人でも陽気な父のメンタルはダイヤモンド並みに強固で、だれからも歓迎されない

        長女の時間

          俳句の時間 2022.04.02

          今週も姪っ子甥っ子たちへの英語の授業がお休みなので、母とお出かけ。ヘッダー写真は駅ホームからの粟ヶ岳あたり。 こんな川のある街です。新潟です。寒いとの予報でしたが、良く晴れてお出かけ日和♪所用で私だけ古町によって、西堀ローサ、古町モール、人情横丁、そこから駅方面までてくてく歩いていく途中の萬代橋からの眺めです。市街地のそこかしこに木瓜や水仙が咲いていました。辛夷はだいぶつぼみが膨らんでいて、今日明日にも咲きそう。 伊勢丹で母と待ち合わせて、お昼はフレンチで。ここもグルメな

          俳句の時間 2022.04.02

          俳句の時間 2022.03.27

          地元で開催される夏井いつき組長の句会ライブのチケットを買ったときは、気分的に行けるかどうかわからなかった。チケット入手後、まがりなりにも就職し、久しぶりに外の世界の空気に触れて、たくさんの新しいことを二十年ぶりに得た先輩がたに教えていただく中で、本当に心がしゃんとしてきて、今日の句会ライブは心底楽しもうと思った。朝、線香をたきながら娘の写真に「ママはやっぱり幸せにしか生きられないよ」とつぶやいて合掌した。母が隣にやってきて、「楽しんでおいでって言ってるよ」と言ってくれた。うん

          俳句の時間 2022.03.27

          俳句の時間 2022.03.26

          ちょっと就職したらずいぶんnoteの間隔があいてしまった。 3月最後の土曜日、まる一日時間があるのは実家に帰ってから初めてのことだ。なにしろ毎週土曜の午後は姪っ子甥っ子大集合で英語遊びをしていたり、客が来たり私自身が西に帰ったりと忙しかった。 先週は3連休の初日、西に帰る途中で梅田の紀伊国屋で句集を買いあさり、ついで句会に乱入して、自分は出句せずに句友たちの句を思う存分選評し、句友からおうちde俳句くらぶの作品集を譲っていただき、もう悪いことなし。みなさん、ありがとう。ま

          俳句の時間 2022.03.26

          俳句の時間 2022.03.03

          桃の節句だ。実家には私の雛人形が飾ってある。もう従者も道具も出さず、ほんの屏風と台座と人形だけ。それでも母と二人で飾った。 古びなの道具なきまま飾りけり 要 ヘッダーの写真は実家の近くのいつもの和菓子屋。近隣市町村、県庁所在地からも買いに来る人がいるという。この地を離れて東京、関西と暮らしてきたが、ここの和菓子に勝てる菓子をまだ知らない。いい店だから、教えてあげない♪

          俳句の時間 2022.03.03

          俳句の時間 2022.03.01

          数か月前から中3の子とオンラインで俳句授業をしている。俳号を豊(とよ)という。この日は受験が一段落して、俳句授業に笑いが戻ってきた。ヘッダーの写真は、写真が趣味の豊が出かけた先で撮った一枚。ガジェットは齢70年を過ぎるという年代物のカメラで、前回の授業ではその修理の模様を写真で見せてもらっていた。 授業しょっぱなに送ってもらったヘッダーの写真を、私はとても気に入った。それを70年物のフィルムカメラで撮ったというのも、豊らしくていいエピソードだと思った。 この日の授業は季語

          俳句の時間 2022.03.01

          俳句の時間 2022.02.25

          11冊目の句帖は通算5918句目、裏季語の黄落で満了。表紙に貼られているのは、画伯(5歳)のオリジナルキャラクターのプリンちゃん。私が実家に引っ込んで割とすぐに貼られた。こんな紙切れだったり、甥っ子がお気に入りの宝物の中から「要ちゃん、選んでいいよ」と分けてくれた勾玉のストラップだったりが、本当に生き続けられるのか不安だった私を励ましつづけてくれた。 だいぶ回復したと自覚するのが、小説を読もうという気分になったことだ。このあいだ瀬戸内寂聴の番組をみて、翌日に井上荒野の「あち

          俳句の時間 2022.02.25

          俳句の時間 2022.02.24

          写真は5歳の画伯によるOK鳥とGな矢印の群れ。矢印がぐるっと円を描くその模様は、最初は全然矢印に見えなかった。こども、面白い。 暇人生活に終わりが見えてきたので、いろいろと準備に取り掛かる。今朝は暦も春になってからの冬靴購入。2月に降るドカ雪は、実は意外と毎年恒例だったりする。バーゲン終盤の棚にはまだ30種類ほど置いてあったけど、ちょうどのサイズがあったのは3種類だけだった。別にこだわりがないので、試着して即買い。箱はいらないと言ったら、店員さん曰く「箱がないと返品や交換が

          俳句の時間 2022.02.24

          俳句の時間 2022.02.18

          昨日は春の雪が一晩で48センチ積もったとか、明くる今朝はそれほど積もってなくてほっと一息とか、とにかく雪で一喜一憂する土地柄を、西から戻ってきた女がとても豊かに感じるのは、やっぱり俳句を始めたせいだろう。 意外にもよく晴れたので、昼食は母と近くのレストランに出かけた。ガレージ前の雪かきをして少し遅くなったから、時計は午後1時を回るころで、朝食から6時間以上過ぎていた。日替わり定食の葱焼売ラーメン、たらこレタスチャーハン、餃子のセットが、食品サンプルの群れとは別格の場所に置か

          俳句の時間 2022.02.18

          俳句の時間 2022.02.15

          実家に引っ込んでから、おおむね情緒不安定に過ごしてきたが、先週はほぼほぼ片頭痛で寝込み、日曜日のzoom句会までは何とか生きねばならぬ(大げさ)と事故にあいそうな要素を生活から排除してきた。明けて昨日の月曜日はようやく自力で妹の車を運転して自分の用事を済ませてきた。無事に生きてます。 なにしろ実家を離れてからは何でも一人でやってきた。子育て、当時はイクメンなんて言葉はなく、義実家は老々介護で当てにならず。家事のほか、PTA、引っ越し、図書ボランティア、特別支援教室の支援。地

          俳句の時間 2022.02.15

          俳句の時間 2022.02.07

          いろいろあったけど俳句の時間を何とか捻出する。ちゃんと二句作れた。 そしていま階下から姪っ子ちゃんが泣いている声が聞こえる。 ひじょーに気になるので、今日はこれでおしまい。

          俳句の時間 2022.02.07

          俳句の時間 2022.02.06

          テレビの番組と番組の隙間時間に、自家用除雪車の安全装置を外さないように注意喚起をしていた。要するに、いまだにそういう状況なのだ。なのに今日の季語は「草青む」。このかすかな希望のにおいがする春の季語を使うには、気候的にも心情的にも厳しい。 平等な神はまぼろし草青む 要 朝目覚めるとき必ず、神様はひどいと思ってしまう。 寄り添わず責め苛まず梟は 要 Hoot!

          俳句の時間 2022.02.06

          俳句の時間 2022.02.05

          一夜明けたら北窓にちびっ子氷柱ができていた。他の建物も、北側と、大通りに近い西側にできていた。これから何日か降れば、もっと育つかも。 我が家で和菓子といえばここ、という店に、桜餅と鶯餅の貼り紙があったことを母が見つけて、買い物の途中で立ち寄った。貼り紙がなかったが、花びら餅もあって、そういえば旧暦の正月だったと思い当たる。 こんなに美味しい季語が押し寄せてきたので、口中春真っ盛り。でもさすがに口腔ph値が上がりすぎた気がして、キシリトールガムを噛み噛み俳句を考えた。 生

          俳句の時間 2022.02.05