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ホルントリオ リサイタルを終えて

10月9日祝日の月曜日、1年半かけて準備してきたホルントリオのリサイタルを無事終演することが出来た。
1年半は私にとっては意外と長くて、私の大学時代の音楽活動の約半分を費やした演奏会だった。3人とも忙しいながら、毎月1回〜2回の合わせ練習をして、アマチュアではあるけど丁寧に音楽を作って、本番は100%ではなかったけどちゃんと演奏出来て、終わったあとは安堵の涙が出た。

私は昔から極度の緊張しいで、少人数での人前での演奏が苦手だ。舞台に立つと心臓はバクバクうるさいし、手は震えるし、手汗で弓を落としそうになるし、吐きそうになるし、自分に集まる視線に足がすくむ。だから、最初にコンサート企画しようという話が出た時は正直全く現実味がなかった。実際に訪れる本番を考えたら足がすくむから。
本番を設定しないまま1年ほど練習を続けたのち私の東京行きが決まり、2023年度中に本番をと、会場と本番日を設定した。大学4年の夏はお盆も帰らず毎日練習をした。知識も経験も少なく、自分なりとかもよく分からないまま何とか本番弾ききれるように、飽き性の自分なりに新しい発見と喜びを見つけながら練習を続けた。今思えばまだ出来たことは無限に湧いてくるけど、その時できることはできる限り全部したつもりだ。

本番中のことはあまりよく覚えてない。でも、5分くらいの噛み噛みの長いMCのうちに緊張が解けて、比較的落ち着いて演奏出来たことは確かで、程よい緊張を感じながらも気持ちを込めてやってきたことを演奏出来たと思う。3人の演奏を聞くためだけに、約90人も集まってくれて、感謝の気持ちと楽しんでもらいたいという気持ちを抱きしめて、自分のための演奏を出来た。

リサイタル1回で随分と重い文を……と思う人もいるかも、と考えつつ記録として残して起きたい気持ちになった。このコンサートがこれからの私の演奏活動の大きな一歩になっているはずだから。

後輩に絵を書いて、デザインをしてもらった今回のコンサートのビラ

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