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果報(カフー)をさがして ~北海道からの沖縄移住日記~

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【Kindle出版しました】 北海道旭川市の「あさひかわ新聞」に毎月連載している沖縄移住日記を、一部掲載しています。最初の36ヶ月分はKindle本で読めます(https://o… もっと読む
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Kindleエッセイ本『果報をさがして 沖縄移住記』を出版しました!

フライングですがリリースになりました!Amazonの審査にはねられたり、ファイルに不備があって…

「紙の本」を出版しましたー!

\沖縄移住記と、車中泊の旅紀行本を、紙の本(ペーパーバック)で出版しました!/ こんな年…

2冊同時発売『くるま旅日記!』『沖縄移住記 果報を探して 2』(2023.10.31/Kindle)

こんにちは!久しぶりに渾身の力作をKindle出版しますのでご案内させてください! 前作『沖縄…

\期間限定無料セール中!/『果報をさがして 沖縄移住記』Kindleエッセイ集

こんばんは!最近タイトルのエッセイ本を出版しました伊藤七日です。 こちらは500円で販売さ…

人生史上、最高かもしれない褒めことば【毎日note】#53

先日、Kindleエッセイ本『果報をさがして 沖縄移住記』を出版し、少しずつ、Amazon上のレビュ…

Kindle本【果報をさがして 沖縄移住記】を出版します!(2021/10/15予定)

<2021/10/09追記→フライングですがリリースになりました!以下のリンクからAmazonの商品ペー…

海をうけとったなら ~北海道からの沖縄移住記 2021年7月~

沖縄在住の教育学者・上間陽子さんのエッセイ『海をあげる』を読んだ。軍用機の爆音の下で娘さんを育てる日々や、戦時中を生きたご祖父母のこと、そして辺野古に建設中の基地に思うことなどが、丁寧でやさしく、静かな文体で描かれている。 上間さんのご祖父母が長年住んだ今帰仁村は、私が頻繁に通う大好きな水辺がある場所だ。また、上間さんが戦争中の話を聞かせてもらった女性が、かつて一時的に連れていかれた捕虜収容所のひとつは、私の住む名護市の東側の嘉陽という地区にあったという。建設中の辺野古新基

ひとり川辺に立つときは ~北海道からの沖縄移住記 2021年6月~

 仕事の帰りに、近所の川に寄って釣りをするのが日課になりつつある。夕方の川辺で、風や陽射…

人生をそのまま夏休みにしたい ~北海道からの沖縄移住記 2021年5月~

 ゴールデンウイークの本島北部は、天気も良くとても混んでいた。みんな、人混みを避けてバー…

時間を取り戻す方法 ~北海道からの沖縄移住記 2021年4月~

 後悔はしない、と決めていた。反省はするけれど、変えられない過去をいつまでも思い悩むのは…

泳げない海への夢 ~北海道からの沖縄移住記 2021年3月~

 私の車の後部座席は、テントや釣り竿、焚き火のために集めた流木など、外遊びの道具でいっぱ…

まだ見ぬ魚を追いかけて ~北海道からの沖縄移住記 2021年2月~

 今年から、西表島で初挑戦した釣りを再開した。初心者用の釣り具セットを買ってあったものの…

焚き火の香りの部屋にて ~北海道からの沖縄移住記 2021年1月~

 四年ほど前に東川のモンベルで購入した夏用のジャケットに、焚き火の匂いが染みついて洗って…

ゴーサイン ~北海道からの沖縄移住記 2020年12月~

 過ごしやすくなった十一月、沖縄生まれの友達にキャンプに連れて行ってもらったら、すっかりはまってしまった。大人になってから初めてのキャンプは、本島最北の国頭村の静かな浜辺。ちぎれ雲の浮かぶすばらしい夕陽の中、地域の子どもたちが服を着たまま、高い波と取っ組み合いをするみたいに遊んでいるのを眺めながら、火をおこしてお肉を焼き、ビールを飲んだ。そういえば、雲の多い不安定な空ほど夕空が美しいということは、沖縄で学んだ。そのまま日が沈み星が出て、暗い海の中に砕ける波だけが白く浮かびあが