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瀬戸内旅⌇1日目⌇尾道

なぜ尾道にいきたいと思ったのか、明確な理由は分からない。
大学時代、友人が尾道にいってきた話をしてくれて、それが楽しそうだった。特にこれがしたい!という目的があったわけではない。なんとなくだった。


3月20日。
瀬戸内周辺をまわる旅、1日目として、我々は岡山に集結した。
お供してくれるのは、大学時代の友人、なかむらです。
同日の彼女目線のnoteもあるのでぜひ↓
(他にも素敵noteたくさん〜)



さて
私が泊まっていたホテルの前で合流し、岡山の喫茶店でモーニングをして尾道に向かう予定であった。が

なんと定休日を調べることをすっかり忘れていた。
なんか、暗くない…?とお店のまえまで行って気づいた。

しかしそこで、すかさず、代替案を示してくれる。しかも私ドストライクの喫茶店、さすがとしか言いようがない、なかむらに拍手。


📍喫茶 in
モーニングセットを注文して、机に目をやる。
おみくじ器?
はじめてみたのでふたりとも、
喫茶店 おみくじ で検索する。

100円をいれてルーレットをまわしてみる。
下から丸まったおみくじがでてきた。
なかむらは大吉、私は末吉。
ルーレットででた数字で今日の運勢がきまるらしい。
私は今日スリにあうかもしれないらしい。
まっさか〜ハハッ と笑っていた。

この占い結果がどのように回収されるのか、このときはまだ知らなかったのである。

良くも悪くも おそろしい…
雀卓あがる
食品サンプルだいすき(?)




岡山駅から電車にのり、尾道駅へ到着。

実は、いきたいごはん屋さんとか、ロープウェイに乗るとかの下調べはしてきたけど、その他のことは詳しく調べないで来たので、駅からでてきたときの風景をみて

「なんか、すき」となった。

海、港、青、山、坂道、高い建物もなく、斜面に家々が連なっている。

来たことない、住んだことないのに、どこか懐かしいきもち。

商店街のみち、少しそれた路地裏、色んな道があって、その道にたくさんわくわくがあった。
看板に惹かれたり、建物の見た目で気になって入ってみたり。
旅の醍醐味ですね。

私は本当によいものに出会ったとき
「良(よ)〜!」としか言えなくなるので、
なかむらも真似して言うのが嬉しくて
旅行のとき終始言っていた。

良〜!



📍パン屋 航路
入店制限をしていたので少し外で待機。
前に大学生ぽいメンズ4人組がいて、全部買い占められたらどうしようとそわそわしていた。そんなことはなかった。

小さくも活気のあるお店だった。
紅茶のメロンパン、タンドリーチキンと何か聞いたことも見たこともない野菜(おそらく中国地方?広島?特産の野菜)が使われたパンを買った。
思い出そうとしたけど、なにせはじめてきいた言葉だったのでどうしても思い出せない。

かいてて切なくなってきた…
なんだったのかな

海辺で食べることにした。
この日は、というか旅行した日はずっと寒くて、
海に向かう途中にあったコーヒー屋さんで、あったかい飲み物を買った。


📍AROUND
ふたりとも、大学のときコーヒーチェーン店でアルバイトをしていた。
そのときのあるあるで盛り上がる。ふふ

なかむらはたしかカフェラテ、私はカプチーノ
カプチーノは泡ふわっふわである(味は変わらない)。

なかむらが選んでくれた爪の色

最近知ったのだが、水の流れる音がすき。
とても癒される。

波が寄せては引いていく様子を眺め、お話しながら、パンを食べた。
なかむらもメロンパン買ったんだ紅茶の味しておいしいよね、えこれ紅茶入ってるの?…私紅茶飲めないけどもしかしたらいけるやつかもしれん!(謎のポジティブ)
ちゃんと商品名見ずに買ってるのが、個人的におもしろいのでした。

波は穏やかだったけど、一回だけ
船が通った。
波がザッパーンときて、少し濡れた。
なんか、久しぶりに大きな声を出して笑った。
たのしい。



📍千光寺山ロープウェイ
なかむらの提案でロープウェイに乗った。
最初のイメージはスキー場とかで乗る、1人、2人用のロープウェイ。全然違った。
山頂への片道券を買う。
ゴンドラに乗って、登っていく。
尾道のまちを見渡す。

なかむらは御朱印をもらっていた。
御朱印帳をみせてもらった、とてもいい。いい趣味。
お寺と神社の違いについて話したり、今までいったところの話をきいたり、私も高校では日本史専攻だったので興味津々だった。
次会ったときはきっともっと色々なところを巡って、また色んな話ができるんだろうな。期待



坂を降りて
私のネットの友人が教えてくれた本屋さんへ向かった。

📍紙片
すっっっごくすき。通いたい。
本を一冊選んで送りあおうと提案できたのは、相手がなかむらだったからだなぁ。

ことばの果実/長田弘
という本をプレゼントしてくれた。
エッセイあまり読まないけど、文章がすっと入ってきて、感性や表現力が豊かなことばが心地よい。

私は ねむいひとたち という本を選んだ。
寝る前に、ゆっくりしたいときに、絵本なのでさっと気軽に読めるのもよい。穏やかなきもちになれるように。

お店で焚いていたいいにおいのお香を買っていて、少し分けてくれた。そういうところが素敵。



体調が悪そうだった。
私はよく体調をくずすので、外出と重なったときのつらさがよく分かる。
自分が望んでそうなった訳ではないので、自分は絶対悪くないのに、せっかくの旅行なのにごめんねと謝る姿に、どうしたら少しでも楽になるだろうか、どうしたら、気にしなくていいよと伝わるだろうか。

とりあえず、あったかい、ゆっくりできる空間にいこうと思い、一度看板をみてスルーしたお茶屋さんに入った。

📍TEA STAND GEN
ここが、ほんとうに良かった。
照明が暗くて、こじんまりと、ほっとする内装。
笑顔が素敵な店員さん。
お茶とお茶菓子を注文して、休憩をする。
旅行って、あれしたいこれしたいで、常に何かしないと
いけない ようなきもちになる。
急がない、なにもしない、そんな時間が必要な気がした。大事だなあ。

一度通り過ぎた 看板
この路地をすすむとお店が

私は緑茶と練り切り
なかむらはほうじ茶とたい焼き
うぐいすが春っぽい

ほうじ茶とたい焼き頼むだろうな〜と思っていたので、注文が解釈一致すぎた。彼女のLINEのアイコンはたい焼きなので、たい焼きやそのモチーフのものをみると、いつも思い出す。
そういう印象づけがあるの、うらやましい。

お茶もお茶菓子も最高においしかった。
たい焼きを分けてくれたし、お茶は2煎目は交換した。当たり前に自分のものを分けてくれるのだ。



📍大和湯 YAM TOU
夜は、私の好きな、中華料理のお店に入った。
そういえばお昼めちゃくちゃ並んでたし、私たちが入店したあとも、いっぱいですと断られるお客さんがたくさんいた。
ほんとうに、運良く入れてよかったねと。

カウンターで気のいい店員さんを目の前にして、
焼き餃子、水餃子、春巻き、小籠包、魯肉飯をたいらげた。おなかいっぱい
店員さんたちの仲良さそうなやり取りにほっこり、雰囲気のいいお店でした。

じゅわ 小籠包
もともと銭湯だったらしい


さて、宿に向かうとするか。
切符を買おうとして、トラブル発生。
すごく焦ったけど、なんとかなった。

あの喫茶店のおみくじは、暗示だったのか…?
尾道の思い出が最悪になるところだった。
尾道ありがとう…


そんなこんなで尾道を去った。

なんとなくで訪れた尾道に、確実にまたいきたいと思っている、むしろ住みたい。

海沿いの道を、
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの海岸通りを
ながしながら、口ずさみながら歩いた。

今日という束の間の永遠

ああ、今この瞬間かな。


あれがない これもない
どんな希望も叶えたい欲張り
そんな僕らの足りないものだけ そっと包むように
夕凪の最後には 優しく揺らぐ風
海岸通りに春が舞う


音楽は、記憶と強く結びつくので
海岸通りをきく度に、春、尾道を、この旅を思い出すだろう。




おまけ

ボーダーおそろ うれしい〜ん



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