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【独断と偏見で選ぶ!】「年末に読んでほしい」おすすめ記事をまとめました

 早いもので2023年も間もなく終わり。新しい年が始まりますね。
 毎年思うのですが、年末は少しだけしんみりして、年始は少しだけ晴れ晴れとした気分になるのが不思議です。
 というわけで、ちょっぴりしんみりしたい年末に読んでほしい、過去に公開した記事をまとめました!
 少しだけ毒があって、なのにしんみりする、またはなんだか元気になる。「さんぽ」ひとり編集者が独断と偏見で選んだ最高の作品たちばかりです。お楽しみいただけますと嬉しいです。

■山田清機『東京タクシードライバー』

 最初にぜひ読んでいただきたいのが、ノンフィクションライター・山田清機氏による『東京タクシードライバー』(朝日文庫・第13回新潮ドキュメント賞候補作)からの「長いあとがき」。じわりと、泣けます。

年末になるとなぜか読みたくなる一遍です。ひとりの夜に、ぜひ。

■石井裕也『映画演出・個人的研究課題』

 続いて紹介したいのが、映画監督・石井裕也さん初の書籍『映画演出・個人的研究課題』からの厳選10本。ともかく面白いので、読んでほしい。

 映画監督・石井裕也の一部を差し出したような、軽快でいて深く、熱く、いや暑苦しく、ちょっと笑えて泣ける、読まないのがちょっともったいない一冊。これまた独断と偏見で特に好きな10本を選んで公開しています。

 新しい年、新しいスタートを切る人にぜひ読んでほしい。

■下園壮太『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』

 心が折れそうな方にぜひ読んでほしいのがこちらの記事。大切なのは、今、自分に何が必要なのかを自覚することです。折れてからでは遅い。その前に、まずは自分がどのような状態にあるのか知ってほしい。

 元自衛隊メンタル教官の下園壮太氏による著書『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』(朝日新書)から。

 年末年始は自分自身を見つめ直してリセットできるよい機会です。こわばった心をほぐしながら、自分にとって一番必要なものをみつけてほしいです。

■スティーブン・ジョンソン著『EXTRA LIFE』第1章試し読み

 帰省の移動中の読書にオススメなのが、歴史を物語的にとらえ直すことで新しい発見を与えてくれる、米国の人気作家スティーブン・ジョンソン氏による「人間の寿命」の話。

 わずか1世紀で人の寿命はなぜ54年も伸びたのか――。その裏にある市井の人々の物語『EXTRA LIFE』は、読み応え抜群のノンフィクションドラマ。天才が巻き起こすドラマティックなストーリーでも、偉人が成し遂げる前人未踏の大発見でも大発明でもない、あくまでも一般人が少しずつ成し遂げ、世界を変えていく様は、じわじわと生きる希望を私達に与えてくれる。

 第1章をまるまる特別公開しており、まだスティーブ・ジョンソン氏の描く世界を味わったことのない方にはぜひ読んでほしい。

 まだ出合っていない本に出合う喜びを、とっくり味わってください。

 本年も、朝日新聞出版公式note「さんぽ」をご愛読いただき、誠にありがとうございました。来年からも引き続き、楽しく、ちょっぴりためになって、そしてみなさまの人生に少しでも寄り添えるような、そんな素晴らしい作品たちを紹介できるよう、日々努力いたします。何卒よろしくお願い申し上げます。

 それではみなさま、良いお年を!


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