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近況報告②:人材業界20年の浅井のこれまでと、これから挑戦するHR TRADEの話。

前回のnoteからの続きです。
今回は、アイパッション設立後のお話と、これから浅井は何をしていくのかについてです。

改めてパッションナビ立ち上げ当初についてと
これから取り組む挑戦について書きました。


ベンチャー企業特化の就職メディア「パッションナビ」

「うちの採用手伝ってくれない?」仕事の相談をしていたベンチャー企業の社長から声をかけられました。採用に苦戦していたのです。

当時は大手のリクナビとマイナビが主流の時代。メディアの特性上、上位に表示されるのは高い広告費を払った企業のみ。今のように、更新頻度の高さや話題性などは全く関係ありません。

代理店営業時に得たノウハウをフル活用するも、全く歯が立ちませんでした。

こんなにも情熱を持って社会を変えようと頑張る会社があるにもかかわらず、高い広告費を払えないというだけで、誰にも気づいてもらえない。そんなことあってはいけない。

彼らの存在を知ってもらうには、広告至上主義な既存のメディアでは難しい。そこで、これまでにはないベンチャー企業に特化したメディアを立ち上げることを決意。

そのメディアこそパッションナビでした。

志高い社長と学生をマッチングさせることで、活き活きと働く人を増やしたい。その結果、3年以内の離職率の低下を目指し始めたのでした。

メディアを立ち上げるまでの運転資金は、代理業とコンサル業などで賄いました。

大変ありがたいことに、前職の出資や金融機関からの融資を受けることもでき、メディアの立ち上げを創業初期からスタート。

順調な滑り出しかと思いきや、最大のピンチが訪れます。
リーマンショックが起きたのです。

既にメディアはほぼ完成しており、いつでも出せる状態。
にもかかわらず、採用市場は冷え込み、当然各社の採用がストップ。
動き出そうにも、なかなか動き出せない。

しかし、止まっていても何も始まらない。
こんな状況下でも採用に強気な熱い社長の姿もある。
彼らのためにもメディアを動かして、採用活動を成功させなければいけない。

これまでにないメディアやイベントだったこともあってか、当初から学生の反応はかなりよかったです。
「こんな時期でも前向きな社長の話が聞けて元気が出た」「こんな出会いがあるイベントはありませんでした」など、わざわざ御礼のご連絡をいただくことも。

もちろんいきなり経営状態が回復するわけではありません。
学生や社長はとても喜んではいるものの、僕たちの会社はずっと赤字続き。しかし、イベントで集まった学生たちの声を銀行に持っていくと、将来の可能性を感じていただくことができました。

そんな状況下をなんとか乗り越え、そこから順調にメディア事業は大きく成長していきました。

それでも活き活きと働く人を増やしたい

そして、メディアの開始から約10年。
信頼できる仲間への譲渡が決まりました。

ちょうどコロナ禍ということもあり、色々と物思いにふける時間も多かった。
残りの人生をなんのために使おうかと。

そんな時に、経営者仲間の藤原と飲むことになりました。

ちょうど彼も事業売却したばかりで、これからどうしようかと考えていました。
いつもなら趣味の麻雀の話しかしないのに、
この日のトピックは「これからどう生きていくのか」
まさかでした(笑)

互いに、また事業を起こす予定。
しかし、何をするかは決めていない。

彼自身、人材領域には課題を感じていました。
それは、ポジティブな転職を見かけないというもの。

転職するためにコソコソしなければならない風潮や、そのことが組織に与える弊害についてなどを赤裸々に語ってくれました。

確かに、これまでの人材関連会社のやってきたことは、
ほとんど入口を整えること。

しかし、誰も出口を整えようとしない。
HR TRADEのタネは、そこから始まりました。

「サッカーみたいに、移籍とかだったら揉めないのにね?」
元サッカー部の僕は、既存チームに籍を置きながら、海外のチームへ移籍していく選手のような働き方こそ理想だという話をしました。

どういうことかというと、会社を辞めずに、自分の興味のある会社やプロジェクトに移籍することができるサービス

移籍期間中は、移籍先の企業で働きながら、新たな能力開発や新たな人脈の構築ができる。

そして、移籍期限が満了となれば元の会社に戻ることもできる。
もし本人と会社側の合意が取れれば、そのまま転職することも可能。

移籍であれば、移籍金を本人にも渡せるので、
コソコソしながら転職活動する必要も無くなるでしょう。

もちろん、それは退職を助長してしまうのではないかという見方もあります。
しかし、その考え方もコロナ禍で大きく変わったように思えます。

例えば、JALやANAの事例が大きく取り上げられたのを覚えてますでしょうか?

一時的に業務の必要性が無くなった会社の社員を、人手の足りていない企業へ派遣したのです。
大事なのは、派遣というところ。

つまり、いずれ社員は戻ってくる

この取り組みで、両者共に社員の雇用を継続することができました。

僕らは、これをレンタル移籍と読んでいます。

そもそも、この領域は発展途上でもない。
まだ世の中にない、未常識な市場です。

この市場の開拓に、踏み込むことを決意。エンジニアの藤原と、営業が得意な僕。
異なる強みを持つもの同士が協力すれば、良い化学反応が起きるかもしれないと、二人で開発に踏み出したのでした。

最後に

パッションナビを譲渡したから引退したのか?
もう働くことに情熱はないのか?

と経営者仲間に聞かれることが多いです。

ですが、それは大間違いです。

やはり僕は働くことにワクワクして欲しいという想いが原点にあり
そして、僕自身未常識な市場にチャレンジすることが
自分自身のワクワクに繋がっているんだなと改めて感じました。

日本に今まで無かった考え方や事業なので
必ず上手くいくとは限りません。

パッジョンナビを立ち上げた時みたいに
大変なことや困難がたくさんあると思っています。

パッションナビが色々なベンチャー企業の経営者さんに必要とされた様に
HR TRADEも色々な企業や働く人にとって必要なサービスになると思います。

次回のnoteでは、HR TRADEが目指す世界について詳しく説明します!

最後まで読んで頂きありがとうございました!


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