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アサイゲルマニウムの生理作用【赤血球代謝編】後編

アサイゲルマニウムの生理作用【赤血球代謝編】前編はこちらからご覧になれます↓↓


4.老化赤血球をパクパク食べる免疫細胞「マクロファージ」

【以下、後編】

これまでの研究から、アサイゲルマニウムを摂取すると、老化赤血球の分解が促進すると考えられます。

そして、その赤血球の分解を担うのはマクロファージ系の免疫細胞です。
実際にマクロファージによる赤血球の貪食が亢進していることを確認するために、下記のような実験を行いました。

【実験群】
①通常餌を与えたマウスの中の赤血球を、通常のマクロファージに食べさせる
②通常餌を与えたマウスの中の赤血球を、アサイゲルマニウム培養マクロファージに食べさせる
③アサイゲルマニウムを含む餌を与えたマウスの赤血球を、通常のマクロファージに食べさせる
④アサイゲルマニウムを含む餌を与えたマウスの赤血球を、アサイゲルマニウム培養マクロファージに食べさせる

【結果】

要するに、以下のようなことが起こったことになります。

5. 新しい赤血球で、血液が若々しく!

いかがでしょうか?
前の項で「アサイゲルマニウム摂取が老化赤血球の分解を促進する」ことがお判りいただけたでしょうか?

一方で、こんな疑問も…。
「赤血球の分解が促進すると、貧血になる恐れがあるのでは?」

その点については、アサイゲルマニウムは55年以上にわたって多くの方に使用されてきましたが、摂取後に貧血様の症状が出た、という報告は1例もありません

また、血液中の赤血球量を示すヘマトクリット値については、中村が2010年に発表した論文、さらには昨年末発表したHeliyon誌の論文でも、アサイゲルマニウム摂取前後で変化がないことを確認しています。

図中の「●」及び「▲」は、それぞれの群の平均値を表している。

つまり、ここで考えられることは
アサイゲルマニウムを摂取することで、赤血球の産生の促進も起こるのではないか?ということです。

そこで、赤血球前駆体である赤芽球(BFU-E)の量について、アサイゲルマニウム摂取前後の変化を確認すべく、実験を行いました。

結果はこちら↓

グラフに示すように、アサイゲルマニウム摂取後4日で赤芽球のコロニー数は有意に増加しました。
これはつまり、分解された分、新しい赤血球で補おう(若い赤血球を増やそう)とした結果だと考えられました。

ちなみにアサイゲルマニウム摂取7日後には、赤芽球数は元の状態に戻っていますが、これは体が「赤血球の数は十分足りた!もういらない!」と判断したことによるものだと考えられます。

6. まとめ

前編・後編をあわせてちょっと長くなってしまいましたが、今回の内容をまとめます。

  1. アサイゲルマニウム摂取によって、老化赤血球の分解が促進する

  2. 分解された赤血球を補うように、新しい赤血球が作られる

これはつまり、体内に若い赤血球が相対的に増加することを示していますが、それが何に良いのでしょうか?

若い赤血球は、老化した赤血球と比べて柔軟で、細い血管を通り抜けて流れやすいと言われています。
実際に、毛細血管モデル(マイクロチャンネルアレイ)を用いた試験において健常人ボランティア(4名)で、アサイゲルマニウム摂取後の血流が改善する結果が得られています。

毛細血管モデルを用いたテストでは、アサイゲルマニウム摂取後のヒトにおいて、血液の流動性が改善する結果が得られている。
【参考文献】有機ゲルマニウムの科学(東洋医学舎)

以上のような結果から、アサイゲルマニウムによって若い赤血球が増えると、酸素運搬の効率が改善されるため、運動パフォーマンスや疲労回復などに貢献できる可能性が示唆されました。

また、アサイゲルマニウム摂取によって、抗酸化作用のあるステルコビリン等が腸内で働き、活性酸素を抑えることで潰瘍性大腸炎やクローン病などの活性酸素に起因すると言われている疾患に対する緩和作用を示すことが考えられます。

アサイゲルマニウムには多種多様な生理活性があり、例えば「免疫調整作用」「ホルモンを介した骨代謝調整作用」「抗炎症作用」「疼痛緩和作用」といったものです。
ですが、いずれも健康な血液があってこそ、本来の力を発揮できるのです。

皆様の健康に、アサイゲルマニウムがお役に立てれば幸いです!