シャンプーやボディソープは本当に必要ですか?

石鹸をやめて美肌力を高める
皮脂は最高級の美容液。

身体を石鹸で洗うのは当たり前だと
思っている人は多いでしょう。
でも、その考え方は2つの点で改めてほしいと思います。

1つ目は、石鹸やシャンプーに含まれる化学物質を
体内に取り込む可能性があるということ。
これらの洗浄目的のものには、
必ず界面活性剤が入っています。
界面活性剤というのは、
水と油を仲良くさせるための成分です。
例えば、キッチンで炒めものや油ものを食べた食器を洗うとき、
水だけだとなかなか油のヌメヌメは落ちませんよね。

だから、多くの人は食器洗い用洗剤を使います。
洗剤に入っている界面活性剤には
水と油の親和性を持たせる効果があるので、
油が水を浮かして包むことで
食器から油成分を剥がすことができるからツルツルになると。
ボディソープやシャンプーっていうのは
まさに食器洗い洗剤と同じ役割です。

さて私達は、お風呂で何を洗い落としたいのでしょうか?
毎日ゴシゴシ洗い落とすべき目的とされているものが、
過分に出ている皮脂や古い角質、ホコリ、汗。
それらを毎日洗い落とすべき対象として、
私たちは汚れ扱いしているようです。

私たちの皮膚には皮脂という油が存在します。
私たちの全身はこの皮脂で
一膜コーティングされているような状態です。
水と油は混じり合わない、というわけで、
この皮脂がある限り、
私の考えではホコリというのはそもそも中に入らない。
なのでホコリ程度であれば
水だけで洗い流せると思います。

そして古い角質。
肌は常に新陳代謝を起こしていて
どんどん生まれ変わっています。
肌の一番表面に来て、
もういらなくなっていくと自然に剥がれ落ちます。
では古い角質にも石鹸が必要なのかと。
体内の中からいらなくなったものを押し出して、
そして勝手に剥がれるという機能は元々備えておりますので、
洗剤を使おうが使わなかろうが、
剥がれるものは剥がれるんです。
肌の細胞は約1ヶ月周期で生まれ変わっていくので、
下から押し上げられるので、
上にいつまでも乗っかっていられないんですね。

これは身体の中からの作用なので、
身体の外側からの洗浄成分で
どうこうなる話ではないと考えます。
でも垢すりに行ったり、
場合によっては自分で肌を摩擦すると
何かポロポロと垢のようなものが出てくるじゃないか、
これは古い角質が落ちてない証拠だ。
だから洗い流さなければ。

そう洗脳されている方も多いんですが、
これはまだ本来剥がれるべきではないタイミングの角質に、
無理やり摩擦、刺激を与えることで引きはがしているだけ。
いずれにせよ今回のテーマの石鹸やシャンプーが
関与するゾーンではありません。

では、あと残すは汗と皮脂。
まず汗は体内から出る水分と老廃物。
じゃあこれに界面活性作用を持つ洗剤が必要かどうか。
汗はそもそも水分だという性質を見れば
もう言うまでもないと思います。

では残るは皮脂ですね。
皮脂は油です。
人間の皮膚が必要だから分泌している成分。
これを汚れと認識するべきなのでしょうか。

皆さん、今日から目を覚まして生きていってください。
世の中にはごまんと超高級な美容液が存在していますが、
あなたにとって最高品質の美容液はあなたの皮脂です。

自分の細胞や体質に見事に融合する成分だからこそ、
あなたの皮脂が作り出しています。
なのに何故それをむやみに落とす。
自分の身体が作り出してくれている
超最高級美容液を無駄に洗い流し、
そして多くの方々が大金をはたいて
外側からの化粧品に頼る。

そんな皆さんの最高級美容液である皮脂。
身体をコーティングしている皮脂。
それは外界からの守り神でもあるんです。
私たち人間は皮膚があって、
そしてその中に皮脂という油が存在することで、
外界から異物の侵入を防いでいるんです。

だけどこれを日常で常に洗い落としていると、
外側からのものがどんどん中に入りやすくなってしまう。
私たちのバリア機能はかなり優秀なので、
表面の皮脂を少し洗い落としたところで
極端に何かが起こるというわけではありませんが、
この界面活性作用が強ければ強いほど、
どんどん角質層の機能が失われ、
場合によっては層の奥の細胞間脂質、
そこまで刺激や影響を与えてしまう場合もあるんです。

そうすると本来肌が保持している潤い成分のセラミド、
その部分のシステムの崩壊だったり、
外界のものを体内に取り込んでいく習慣が
積み重なっていくことで
化学物質過敏症、はたまたアトピーだったり。
どのみち私たちにとって嬉しい効果は
界面活性剤からは得られません。

ちなみに界面活性剤には2種類あって、
合成の石油系の界面活性剤と天然の活性剤があります。
石油系合成界面活性剤の威力はかなり強力ですね。
それは最も避けていただきたいのですが、
じゃあ天然だったらいいのか。
それは元々の体質によるところはありますが、
どのみち界面活性剤自体は私たちの肌にとっては異物です。

肌の栄養になることもなく、メリットは一つもありません。
デメリットが起きる可能性の方が大きいので、
いずれにせよ、むやみやたらに界面活性剤を使って
私たちの身体を洗うということは
避けてもらいたいなと考えています。

そしてさらには、
こういったボディソープやシャンプーには
界面活性剤のみならず、
防腐剤や着色料、香料といった
様々な化学系物質が混合しているので、
本当に使う必要があるか考えていただきたい。
そこで先日のお話、経皮吸収です。

今回のお話を踏まえ、
リスクをしっかり知った上で、
経皮吸収率の高いところに使うものほど
ちゃんと考えてもらいたい。

今回の話を踏まえて、ボディ系洗浄類を一切やめる。
それもありですし、いやそうは言っても、
もう洗う習慣からは逃れられない、
何かで洗いたい。という方は極端な話、
経皮吸収率の低い、例えば腕や足、背中ぐらいまで。
それらは今まで通りのものを使って、
そして脇、頭、おまた、
そういった経皮吸収率の高い部分のみ
専用のソープ系を使うと。

そういった、どうしても石鹸系を使って洗いたいっていう方に
気をつけていただきたいのは、
タオルやスポンジは使わないで、
手のひらだけで洗っていただきたい。

化学繊維でできたゴシゴシスポンジなんてもってのほかです。
皮脂を過分に洗い落としすぎてしまうより、
皮膚を傷つけてしまいます。
石鹸類を手で泡立てたら
そのまま手だけで優しくなで洗いしましょう。
それでは背中は洗えないんじゃないかっていう声も
聞こえてきそうですが、
背中は手で届くところまでで大丈夫。
本来お湯で洗い流すだけでほとんどの汚れは落ちるんですから、
隅々まで完璧に洗おうとこだわりすぎないっていうことが
美肌作りには大事な話です。

れいかさんが石鹸を使わないのはよくわかりました。
だけどそこを何とか、
そんな中でも何かこれだったら大丈夫ってものはありませんかって
いうのもよく聞かれるんでね。
一応言っておきますと、シリアのアレッポ石鹸。
これは合成界面活性剤や保存料、香料などなど
完全無添加でオリーブと月桂樹のエキスから
それだけで作られているという。
超シンプルかつ高級な石鹸です。

楽天などでも販売していますので、
検索してみてください。

では今回のような話をした私が実際はどうしているのか。
私は足の先と足の裏以外は洗っていません。
足の裏って経費吸収率1どころか、0.1なんですよ。
もうほぼほぼ何も入らないですよね。
毛穴がないですからね。

足は常に靴下を履いていたり、
あと素足でもあちこち歩き回ったりして
汚れが実際つきやすいじゃないですか。
息子なんか保育園で一日中歩き回ってくるので、
足の裏が真っ黒なんですね。
なので、足の裏は石鹸系をつけて、
しっかり洗い落とします。

それ以外は基本的にはお湯のみですね。
浴槽に必ず使うようにしているので、
その中で足りている。
あとは時々、クレイバスをすることで
全身の洗浄と替えています。
クレイには汚れを吸着する作用があると
言われているんですね。

気が向いたときにしか行っていませんが、
大体の目安は1週間から1ヶ月に1回程度。
クレイバスをしながら全身使って、なんなら頭まで。
そうするとすごくさっぱりするし、
クレイには消臭効果まであると言われてるのでとてもおすすめです。

(2022年5月1日 配信分)

「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!