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カラコルムハイウェイ、中国の中のウイグル自治区の中のキルギス自治州でまた遊牧民たちとふれあう

中国とパキスタンを結ぶ唯一の道路、カラコルム・ハイウェイ。

崩れやすい地質で、道路建設中に多くの作業員が命を落とし、今も土砂崩れで道路が寸断されることがめずらしくない。

標高3000m。
雨が降り始めたところで、遊牧民が「泊まっていきなさい」と招いてくれた。

この帽子はそう、キルギス族のトレードマーク。
ここは、中華人民共和国新疆ウイグル自治区キルギス自治州。
さすが筋金入りの遊牧民、中国政府の支配などものともせず、さすらいながら自分たちの暮らしを守っている。

国籍はもういい。
言葉はまったくわからないのに、いや言葉がわからないからこそ、バチッと通じ合えるものがある。

突然現れた外国人に警戒心のかけらも見せずガンガンからんでくる子供たち。

「遊ぼ遊ぼ」と僕を連れ回す。

子供たちは平気で急な斜面を勢いよく駆け上がって行く。
標高3000mだよ?

僕はゼエゼエ息を切らす。

橋を揺らして喜んでる、怖いもの知らず。

日本には、あらゆるものが転がっている。
刺激とチャンスが無数にあり、何でもできるし何者にでもなれる。
それでも、不満や愚痴やストレスに満ちている。

ここには、人間が生きていくための最低限の物しかない。
何の選択肢もなく、ただ生きていくしかない。
こんな酷な環境で、どうしてこんな素直に育つのだろう?

ごちそう。

唐辛子たっぷりですごく辛い。
子供たちは平気のようだ。

辛いものがまったくダメな僕は滝のように汗を流しながら必死でかきこむ。
僕もこういう環境で育ってたら適応してたのだろうか。
いや、やっぱこれだけは一生ムリ。

標高3600m。
カラクリ湖からムスタグ・アタ山(7509m)を臨む。

コングール山(7649m)。

またユルトに泊まらせてもらう。

ごちそう。

標高が高いと米を炊くのも難しいのだが、よく炊けてる。

すごいよカラコルムハイウェイ。

標高4000m。
名もなき峠。

背後から7546mのムスタグ・アタが余裕でこちらを見下ろしている。
まだまだ低い。


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