浅地亮の自転車旅で見る世界

自転車で世界を走り倒します。

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最近の記事

モンゴル再訪、やっぱ地球でけぇや

6年ぶり二度目のモンゴリア。 やっぱ地球でけぇや。 こんなん、写真で伝わるかっ! お好きな道でどうぞ。 ロシアと中国にはさまれた内陸国、モンゴル。 その系統はロシアでも中国でもなく、モンゴル語はアルタイ諸語に属し、トルコやカザフなどの遊牧民と源流を同じくする。 形質的にはその名のごとくモンゴロイドで中国人とも似ているが、ソ連の衛星国であったためロシア文化の影響も色濃い。 アジアには、世界の人口の60%が集中している。 他の地域の人口をすべて足し合わせてもアジアより少

    • 韓国、一国まるまる自転車道で突っ切れるサイクリスト天国

      自転車旅111ヶ国目、初めての大韓民国。 韓国では、Google Mapsのルート検索ができない。 北朝鮮とは休戦中であって終戦はしておらず、国防上の都合だとか。 他の機能は使えるのに、どうして国防上ルート検索だけできなくなるのか、理由は不明。 「KakaoMap」と「Naver Map」ならフル機能で使える。 韓国は自転車道が網羅されており、いずれのマップでも自転車ルートを表示させることができる。 ただしいずれもオフラインだとルート検索できない。 仁川からソウル、では

      • 若きフィリピン、成長する未来はあるものの過密さと汚染と貧困の渦

        首都マニラ。 空港から走り出すと、たちまちバイクの波に飲み込まれる。 自転車レーンあり。 しかし交差点が近づくと右折車が自転車レーンに侵入して迫ってくる。 信号が赤になると、右折車が自転車レーンをふさいで進めなくなる。 バスもいちいち自転車レーンをふさぐ。 この矛盾を解消できないでいる国は多い。 想像していた以上の近代的大都市。 しかしクラクションは鳴る。 そして格差。 あちこちにセブンイレブン、ミスドもある。 セブンイレブンの中にもミスドコーナがある。 肉まんや

        • スリランカ、受難の最中でも平穏さを失わない人々の気質

          スリランカ民主社会主義共和国。 最大の都市コロンボ。 モワッと熱帯の湿気に包まれる。 風景は、インドまたは東南アジア的。 もちろんキチガイクラクション文化圏だが、人々からは尖ったものが感じられない。 穏和な国民性であることがすぐにわかる。 偶然にも、独立記念日。 1948年、イギリスより独立。 当時の国名はセイロン。 スリランカという国名は1972年から。 長らくイギリスの植民地だったため、英語の通用度は非常に高く、道路は左側通行。 スリランカ史上最大の経済危機→

        モンゴル再訪、やっぱ地球でけぇや

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        記事

          スリランカの動物たち

          路上で野生と出くわす、この瞬間がたまらない。 アジアで野生のゾウを見るのは初めて。 この道路はミンネリア国立公園に接しており、巨大なフンがそこら中にあり、出くわす予感はあった。 人間とゾウの共生はそううまくいかない。 スリランカでは毎年多くのゾウが人間によって殺され、多くの人間がゾウによって殺されており、その件数は年々増加している。 「elephant attack in sri lanka」で動画検索すると、ゾウが車を襲う動画が多数出てくる。 車が不用意に近づきすぎて

          世界の貨幣:中東

          イスラエルシェケル。 ヨルダンディナール。 サウジアラビアリヤル。 UAEディルハム。 オマーンリアル。

          突っ走ってみたアルジャジーラ、世界最大の半島

          次に来る時はシリアからイラク、そしてイエメンまで旅できたらいいな。

          突っ走ってみたアルジャジーラ、世界最大の半島

          サイクリング・オマーン、ただこぎ続けるだけでこの上ないご褒美をいただく日々

          首都マスカット。 日中28℃。 真冬の1月でさえこの暑さだから、やはり移動は車以外はありえないのだろう。 他のアラブ諸国と同様、道路は歩行者自転車の存在を想定しておらず、ちょっと出かけるだけでも歩道がなかったり段差だらけだったりでやりづらい。 ここもやはりモール文化。 厳しい気候のため、外は歩くものではない。 店はすべて巨大モール内にまとめて、車で来店してエアコンの効いたモール内で涼しく買い物する。 UAEほど開放的ではないが、サウジアラビアほど保守的ではない。 伝統的

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          サイクリング・アラブ首長国連邦、自国民の存在感がないほぼインド人の国

          アラブ首長国連邦(United Arab Emirates)。 1968年までイギリスの保護下にあり、独立は1971年。 7つの首長国(Emirate)から構成される。 アブダビ首長国、ドバイ首長国、その他。 その他はまったく耳に馴染みがないし存在感も薄すぎるので省略。 ここも、スーパーフレンドリーな人たちがスーパーウェルカムしてくれる。 国境で入国手続きをすませると、係員が「待て待て」と引き止め、僕に水を渡し、コーヒーまで入れてくれた。 しばし係員と友人のように談話。

          サイクリング・アラブ首長国連邦、自国民の存在感がないほぼインド人の国

          アラビア半島を横切ってペルシャ湾へ、砂漠気候で生き抜く人々の独自の生き様

          標高600m、首都リヤド。 極度の車社会。 キチガイじみたクラクションが鳴りやまない。 ガソリン安いだろうし、夏は死ぬほど暑いだろうし、車以外の移動手段は根付かない。 首都中心部には自転車レーンがあったり電動キックボードのシェアライドもあるようだが、ほぼ利用されていない。 歩道は路駐車で遮られ、ジャマでしょうがないが、歩く人さえあまりいない。 渋滞問題やCO2問題で非難されようが、車離れが起きそうな気配はない。 やはり産業は栄えていない印象。 街並みは立派でも、趣味娯楽エ

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          アラビア半島内陸走行、聖地メディナからパトカーにつきまとわれる日々

          内陸へ。 テント生活するイエメン人に招かれた。 サウジアラビアは、イエメン人労働者も多い。 ランチをごちそうに。 パサパサの米を手で器用にすくって食べる。 イエメンはサウジアラビアの隣国で同じアラブ文化圏だが、人はまったく違う感触。 行ってみたい国だが、長期にわたる内戦のため難しい。 もっと食えもっと飲めと、惜しみなく差し出してくる風習は共通。 ここで養蜂をしているようで、ハチミツをいただいた。 相変わらず、施されまくる日々。 人目を忍んで野宿しようとしたら、バ

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          サイクリング・サウジアラビア、施しの文化が根づく砂漠の民と国家の生き残り戦略

          国そのものがイスラムの総本山ともいえる厳格さで知られるアラブの筆頭国、サウジアラビア。 脱石油依存の一環で2019年9月に外国人観光客への門戸を開放、しかしその後まもなくしてパンデミック到来により閉鎖。 現在は問題なく入国できるが、陸路でガッツリとこの国を旅した人はまだ少数と思われ、情報も乏しい。 ビザ代は高額(2万円弱)だが、完全オンラインのe-Visaで、いたってシンプル。 国境係員は、僕が日本人だと知ると満面の笑顔で丁重に迎え入れてくれた。 「Welcome to

          サイクリング・サウジアラビア、施しの文化が根づく砂漠の民と国家の生き残り戦略

          砂漠と死海の国ヨルダン、土地を奪い合う宿命の文明交錯地

          聖書にも登場する古代人、アモン人が首都アンマンの語源となっている。 ここは、メソポタミアとエジプトという文明の発祥地にはさまれたド真ん中。 アッシリア、バビロニア、ペルシア、ギリシャ、ローマ、イスラム、と名だたる巨大国家によってめくるめく支配権が争われ、錯綜した歴史を歩んできた。 アモン人は、古代イスラエル王国を築いたヘブライ人と敵対していたが後に吸収された。今も昔も変わらぬ土地争いの宿命を感じさせる。 三宗教の聖地エルサレムはここから100kmほど西。 エルサレムまで

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          アンマンで「フリーパレスチナ」

          ヨルダンより、アラビア半島を突っ切ってみる。 首都アンマン。 金曜日の礼拝。 全員男。 お祈りが終わるや、デモ行進が始まる。 世界有数の難民受け入れ国、ヨルダン。 第二次大戦後100万人に満たなかった人口が現在1020万人、実に10倍以上増加している。 パレスチナ難民数は世界最大、他にもシリア難民、イラク難民など、ヨルダンの住民の7割が難民またはその子孫だという。 国という枠組みでしか区切れない我々のアイデンティティとは違う、国境を超えてかれらをつなぎとめているも

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          世界の貨幣:オセアニア

          オーストラリアドル。 ニュージーランドドル。

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          「クライストチャーチ」で「フリーパレスチナ」

          国があるから人は争うのか? 人は争うから国があるのか? 正解は何?

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